【トヨタ 新型bZ4Xとスバル 新型ソルテラ比較】フロントグリルやステアリングに大きな違いがある!

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トヨタとスバルの共同開発によって登場した電気自動車のトヨタ bZ4X(ビーズィーフォーエックス)とスバル ソルテラ。トヨタ ハリアーと同等のミディアムクラスのSUVサイズで、2022年央から日本や欧米などで発売される予定だ。

今回は注目を集める2台の電気自動車を写真で紹介していきたい。

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  1. 日常使いの電気自動車として十分な性能を持つ
  2. エクステリアはグリルデザインで差別化を図る
  3. 一充電走行距離はWLTCモードで約500km! ガソリンモデルと遜色ない航続距離だ
  4. スバルらしい悪路走破性の高さも魅力!
  5. bZ4Xには操縦かんのような見た目のワンモーショングリップを用意!
  6. 両モデルにはトヨタセーフティセンスを設定! アイサイトは搭載せず

日常使いの電気自動車として十分な性能を持つ

トヨタ bZ4Xとスバル ソルテラはBEV専用のプラットフォームを採用し、薄型の大容量バッテリーパックを床下に平置きとし、低重心、高剛性化を図っている。ボディサイズはともに全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mm。

両モデルがこだわっているのがバッテリーの維持だ。電気自動車は2010年の日産 初代リーフなどすでに市販モデルが登場しているが、電池の経年劣化は大きな課題だ。

トヨタ bZ4Xとスバル ソルテラは使用開始から10年後(または24万km使用後)の容量維持率を世界最高標準の90%とし、長期間使えるモデルとなっている。

また、ソーラーパネルを備える仕様では1年間に1800km走行できるほどの電力を作ることもできる。

エクステリアはグリルデザインで差別化を図る

両モデルの違いとしては、まずエクステリアのデザインだ。

ソルテラでは従来のスバル車と同様のヘキサゴングリルとコの字型のヘッドライトを採用するが、bZ4Xではフードからヘッドライト上部に連続するハンマーヘッド形状とし、グリルレスであるのは電気自動車らしい特徴と言える。

一充電走行距離はWLTCモードで約500km! ガソリンモデルと遜色ない航続距離だ

両モデルに搭載するリチウムイオン電池は総電圧355V、総電力71.4kWhを誇る。一充電走行距離はWLTCモードでFWD車は500km前後、4WD車は460km前後と十分な性能を持っており、電気自動車の不安の一つである航続距離の不安は払拭されている。

また、充電性能も高く、AC(交流)充電器最大出力6.6kW、DC(直流)充電最大出力は150kWに対応する。急速充電では30分で80%まで充電可能。出先でも短時間で充電できるのが魅力だ。

スバルらしい悪路走破性の高さも魅力!

悪路での安心感を高めるドライブモード「X-MODE」も採用され、新たに悪路でも車両を安定させながら一定速度での走行が可能な「グリップコントロール」を追加することで、未舗装路などの悪路走行まで対応する走破性をさらに強化している。

モーター駆動の特性を活かし、グリップコントロールなども用いたことで日常使用から以上の走行まで対応、多くのユーザーのイメージとして持っているこれまでの電気自動車への期待を超える高い走破性を実現した。

bZ4Xには操縦かんのような見た目のワンモーショングリップを用意!

インテリアはスッキリとした運転席周りが特徴だ。低い位置に設置されたインストルメントパネルや大開口パノラマルーフなどを装備して開放感を演出する。

さらに、ひとクラス上の広い室内空間で、Dセグメントセダン並みの前後シート間距離1000mmの広さを確保。自宅にいるような居心地の良い空間とした。

bZ4Xには、車軸とステアリングホイールを機械的に接続しない「ステアリングバイワイヤシステム」と操縦かんのような形状の「異形ステアリングホイール」を組み合わせた「ワンモーショングリップ」も装備されるが、スバルには一般的なステアリングホイールのみ用意される。

ワンモーショングリップはステアリングの回転角度を持ち替え不要な約±150°に設定。Uターンや車庫入れ、ワインディングロード走行時などでドライバーの負荷を和らげることができる。

両モデルにはトヨタセーフティセンスを設定! アイサイトは搭載せず

もちろん、安全面にも力を入れている。電池自体の高度な安全性を追求しているほか、ミリ波レーダーと単眼カメラの検知範囲拡大によって機能の性能向上や一般道での支援を行う新機能を追加した最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を両モデルに採用。

ほかにも全方位衝突に対応するボディ構造、衝突時の保護性能確保に寄与する電池パックの採用、外部給電機能の追加、デジタルキーなどを用意し、安全に乗れる電気自動車を目指した。

電気自動車を中心に採用されるデジタルキーも設定予定

デジタルキーではスマートフォンがクルマのキーとして使え、国産車ではホンダ Honda eなど他の電気自動車モデルにも採用が広がってきている。ドアロックやプッシュスタート、窓開閉、ドアの開閉、施錠、空調予約の設定、全自動駐車支援機能も車外からスマートフォンで操作できるのが特徴だ。

bZ4Xとソルテラは2022年央から世界で発売される。EVのSUVもライバルが増えそうなカテゴリーなだけに、今後の動向が注目されるだろう。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

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篠田 英里夏(MOTA編集部)
筆者篠田 英里夏(MOTA編集部)

クルマ好きが高じて、大学卒業後は自動車専門紙の記者や自動車メディアの編集を経験し、現職に至る。MOTA編集部ではこれまでの知識を生かし、主に記事制作や取材、企画などを担当。最近ではeモータースポーツのレースにもたびたび参戦している。記事一覧を見る

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