トヨタが24年ぶりにモデルチェンジを敢行した、新型コースター 緊急(同乗)試乗レポート(1/3)
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:オートックワン編集部・TOYOTA
フルモデルチェンジはなんと24年ぶり!
トヨタ自動車は2016年12月22日、翌2017年1月23日から発売する小型バス(マイクロバス)、新型『コースター』を発表した。
コースターは国内のマイクロバス市場で日野自動車へのOEM提供車『リエッセII』と合わせるとトップシェアを誇り、旅館やホテルの送迎用バス、幼稚園バス、ロケバスなど街中で見る機会がとても多いモデルだが、その歴史は1963年登場の”トヨタ・ライトバス”まで遡ることが出来るモデルでもある。ライトバスは1969年のモデルチェンジ時に車名をコースターに改称。1982年に2代目、続いて1993年に3代目となったが、この3代目は地道な改良を繰り返しつつ、なんと24年もの長きに渡り販売されたベストセラーモデルになった。
>>[画像121枚!]トヨタ 新型 コースター フォトギャラリー
昨今の外国人観光客の増加など観光ビジネスの活性化、そして来たる2020年の東京オリンピックを控えてマイクロバス需要の伸びも見込まれる中、新型コースターも長く愛されるクルマを目指し、「快適性向上」「安全機能の充実」「次世代小型バスにふさわしいデザイン」「高い信頼性」をコンセプトに掲げ、各部に磨きをかけている。世界110カ国以上で販売される国際戦略モデルでもあるだけに、海外需要にも合わせたフルモデルチェンジとなっていることも注目ポイントだ。
モダン&タフなデザインと、数値以上に実感出来るキャビンの広さ
まず目を引くのが一新された外観デザインだ。完成度が高かった3代目モデルの柔らかいイメージから、エッジの立ったスクエアなボディに変身。ボディサイドには視覚的に上下に分割するキャラクターラインが走り、タイヤ周りを強調したアンダーボディにはモダンなキャビンを支える”タフ”イメージを与えることに成功している。
スクエアなボディシルエットは車内の広さを予感させるが、数値的にも室内高が+60mm、着席時の肩と窓の室内幅が40mm拡大されている。実際に乗り込んでみてもその数値以上の広さを感じることが出来る。
また、広々感が増したこと以外にも、天井が高くなったことで座席上のルームラック(棚)は高さが+60mm、ボディがスクエアになったことで奥行きも+140mm増加するなど使い勝手が向上。サイドの窓を全面UVカットガラスにしたほか開口高さを上下50mm拡大、乗降ステップも3代目比+65mmを実現して乗降性もアップさせるなど、細かいがとても大切な改良が行われている。
上級グレード”EX”ではシートに合成皮革とファブリックを組み合わせ、茶色系でまとめたシックなインテリアを採用、空調吹き出し口にはシルバーの装飾を施すなど高級感も大きく向上している。
ボディを高剛性化、安全対策も充実
バスやトラックは乗用車と違い、ラダー(はしご)フレームの上にボディを載せる構造になっているが、今回のフルモデルチェンジではシャーシとエンジンは既存のままとされている。24年にわたり生産された3代目だが、実はシャーシとエンジンはたゆまぬアップデートが繰り返されており、エンジンは2014年に最新エンジン「N04C」型ディーゼルエンジンに換装されており、平成27年度燃費基準をクリアしたモデルもラインナップしていた。フルモデルチェンジでもこのエンジンを継続採用している。
>>トヨタ 新型 コースター フォトギャラリー[画像121枚!]
いっぽう、完全新設計となるボディはルーフ、ボディ側面、フロアの骨格を繋いで一体化した”環状骨格”と高張力鋼板を採用することによってボディ強度を大幅にアップ、バスのボディ強度の世界的な安全評価基準であるECE基準R−66(ロールオーバー性能)をクリア。横滑り防止装置(VSC)と運転席、助手席にSRSエアバッグを全車標準装備、パッセンジャーシートにもELR付3点式シートベルト(補助シートは2点式)を装備するなど、安全対策も充実させた。
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