日本版コンシューマレポート-アルファード・ヴェルファイア ユーザー試乗レビュー-(5/6)

日本版コンシューマレポート-アルファード・ヴェルファイア ユーザー試乗レビュー-
トヨタ エスティマ トヨタ ヴェルファイア トヨタ アルファード トヨタ ハイエース シボレー アストロ 画像ギャラリーはこちら

アルファード・ヴェルファイアのユーザー評価・レビュー/総合評価

トヨタ ハイエース

1980年初頭~中盤、「タウンエース」「ハイエース」が乗用ミニバンとして流行った。

こうした流れを受けて、1990年代に「エスティマ」が登場し、一斉を風靡した。

また、初代「エスティマ」人気とほぼ同時期に、あるアメ車が日本でブレイクした。

シボレー アストロ

それが、シボレー「アストロ」だ。

ブームを仕掛けたのは、某日系アメ車専門誌。アメリカ西海岸のごく一部で、商用車である「アストロ」を乗用車に改造する小規模メーカーが数社あった。

それを「ウエストコーストの雰囲気一杯!」に演出し、「有名芸能人たちのご用達」になったことから、「本国アメリカでは、ただの商用車に過ぎないアストロ」が、日本でバブル的な人気を呼んだ。

当時は今と同じく、90円台前後の円高期で、「アストロ輸出で大儲け」した在ロサンゼルスの自動車関係者が続出した。

こうした日本での「アストロブーム」が、日産「エルグランド」登場の導線となった。そして「エルグランド」販売好調を受けて、ライバル「アルファード」が登場した。

ある時、トヨタのアルファード関係者が筆者にこう漏らした。

「まさか(アルファードが)、ここまで売れるとは全く予想していませんでした」

正直なところ、トヨタにとって「アルファード」は、「エスティマ」の派生車の1台に過ぎなかった。ターゲット年齢は50代だった。

ところが、90年代の「エスティマ」大ブームが終焉すると同時に「ミニバンの多用化時代」へと突入。そのなかで、高級ミニバン、大型ミニバンへと需要が急成長。

そして、結婚したての20代男性が、60回ローンを組んで新車「アルファード」を購入するケースも珍しくなくなった。予想外の購買層の広がりから、

「当初は演歌調だったフロントグリルを、若い世代の高級感を刺激するイメージに変更しました」(アルファード開発における某関係者の言葉)

そうした「アルファード」ブームも、2000年代中盤以降「ノア・ヴォクシー」「セレナ」「ステップワゴン」といった中型ミニバンの大型化/上級化の波を受けて沈静化してきた。

そのタイミングを見計い、(見た目が)エグいアルファード=「ヴェルファイア」が誕生した。ライバル「エルグランド」に対して、トヨタは「2対1」で戦い、高級ミニバン市場のシェアトップを維持している。

以上、日本での大型ミニバンの歴史を振り返ってみた。

では本稿の最後は、「アルファード/ヴェルファイア」の未来を考えてみたい。今回の集計データを見る限り、ユーザーは「アルファード/ヴェルファイア」に対して大満足(=これ以上望まない)なように感じられる。

だが、宿命のライバル「エルグランド」は、ロー&ワイドのフォルム化で一気にイメチェンしている。

果たして次期「アルファード/ヴェルファイア」に対する、ユーザーの期待や要望は何か?

少々気が早いが、2013~2014年の「アルファード/ヴェルファイア」フルモデルチェンジに対するユーザーの全回答を集めてみたので、ぜひご覧頂きたい。

詳細は以下の通りだ。

エルグランドが一気にロー&ワイド化。次期アル/ヴェルにも、同様の進化を望みますか?またはどのような進化を望みますか?

・ローは良いが、広さは十分だと思う (シモムラさん 福井県)

・高級感の追及 (ヤマモトさん 奈良県)

・希望します (マサキさん 大分県)

・これ以上のロー&ワイド化は道路事情に合っていないと思います。ミニバンとしてパッケージは完成されているので走行性能(燃費も含め)の向上を望みます (nqi11455さん 群馬県)

・V6エンジンのパワーがあってもっと燃費が良かったら最高です (izu00126さん 群馬県)

・きちんとした安定性、安全性が確保できるなら頭上空間があった方がいいので中途半端に下げてほしくない (はるさん 福岡県)

・アイドリングストップ等エコ機能がほしい (ヤマグチさん 大阪府)

・広さ感を出すためには、あまりローになるのは望ましくないと思うので、このままの車高を維持してほしい。内装の質感はもう少し上げる余地があると思う (ヒガシタニさん 福井県)

・対抗意識を出さずに、個性のある車にしてほしいと思います。車格が似ているけれど、トヨタらしい個性があれば、ユーザーは必ずついてきます (オカバヤシさん 兵庫県)

・望む (アオイさん 愛知県)

・過ぎたるは、ではないでしょうか? (sidewaylookさん 群馬県)

・同じベクトルは不適。独自路線で行くべき! (孤独なドラマーさん 岡山県)

・同様の進化を望む。とにかくフロアを低くして、乗降性を改善してほしい (ナナさん 山形県)

・今でも十分エルグランドに対抗出来ると思います。ですが今より更に進化出来るなら是非今後に期待をしたいです (イシトさん 千葉県)

 ・他社にない特徴のある車に仕上げてもらいたい(上質感) (レオゴンさん 大阪府)

・今の路線を希望 (サカキバラさん 岡山県)

・もっと小回りが効くようにならないか (ヒサナガさん 福岡県)

・試乗だけでなく購入してみたのでできれば価格をもう少し下げてもらえないでしょうか (トヨハラさん 大阪府)

・望みません。独自の路線をいって欲しいと思います (バンさん 埼玉県)

・このような車はエルグランドタイプが似合うので、同様の変化をしてもいいと思う (カワセさん 福井県)

・ハイブリッド (キタジマさん 埼玉県)

・ヴェルファイアは対抗すべきだが、アルファードは高級志向でいくべき (マエダさん 岐阜県)

・エルグランドは一段上にいってしまって、アル・ヴェルは時代遅れになったと思いました。これを選ぶ必要はないと思います (さんしろう13さん 岐阜県)

・同様の進化もいいですが、燃費や使い勝手がエルグランド以上になれば、それでいいです。外観はアル/ヴェルの方が好印象なので (ミントさん 群馬県)

・自動運転 (コウムラさん 愛知県)

・このままの路線で良いと思う (s171さん 千葉県)

・個人的には、そのような進化は必須では無いと思う。現在自分はコンパクトカーメインに探していたが、家族連れの人曰く、スライドドアや中の広さが重要らしいので、ファミリーに特化した快適さを求めて進化して欲しい (ヨシさん 青森県)

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

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