テスラがまたも進化! モデルSで試した最新ソフトウェア アップデート8.0の実力(2/3)
- 筆者: 河口 まなぶ
- カメラマン:Tesla Motors
ソフトウェア8.0で自動運転機能が大きく改善された
しかし今回、もっとも重要なトピックは自動運転機能の改善だろう。
>>”ソフトウェア 8.0”搭載<テスラ モデルS>フォトギャラリー
具体的には渋滞時の反応が良く、スムーズとなった他、自動運転インジケーターのデザインが変更され見やすくなり、前を走るクルマ2台分まで見渡せるようになったことで、急ブレーキを必要とする場合へのリアクションタイムが短縮された。また車線ギリギリを走る車両等を追い越す際に、自身でレーンを補正して安全を確保するようになった。
そんな中でも最も印象的だったのは、良い意味でも悪い意味でも話題を呼んだオートステアリングの機能改善。
アメリカでは手放し運転の動画がYoutubeなどに多数ポストされた他、実際に事故等もおこったことで大きな話題となったあの機能だ。これが今回から、手放しをしていると警告を出すように変更されたのだ。
手放し運転をすると自動運転が解除される安全機構が秀逸
ステアリングのセンサーが手放しを感知すると、画面全体が白く光ってステアリングを握ることを促し、それでも握らないと警告音がなり、さらに握らないとオートステアリングがオフになる。
しかも一度オフになってしまうと、停車してシフトをパーキングに入れないと復帰しない仕組みなので、これによって手放し運転を抑制するわけだ。
実際にステアリングに手が触れる程度で走っている(手放しではない)と反力がないことから警告が出て、機能オフとなるのを体感したが、一度オフになると復帰できないのは非常に不便。確かに手放し運転防止に効果がありそうだ。
また同時にアダプティブクルーズコントロール等では確かに前車のストップ・アンド・ゴーに対して反応がスムーズになっており、街中の交差点で前車に続いて完全停止する際のマナーも、下手な人間の運転より上手と思えるレベルになっていて驚いた。
2014年モデルと比較してわかった、最新テスラ モデルSの進化
さらに2014年当時のモデルSシグネチャーと乗り比べしたのだが、クルマの完成度の高さや品質がかなり向上しているのが手に取るようにわかった。
特に顕著なのが乗り心地で、2014年モデルは全体的に乗り心地面で荒い部分があり、高速道路等では路面変化によって姿勢がフラットに保てないこともあるなど、大きな違いが感じられた。
またクルマの作りそのものも、最新モデルは大分クオリティが向上していることも、内外装の細かな部分を見て確認できたのだった。
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