デッカいハスラー…じゃないぞ! XBEE(クロスビー)は新ジャンルのコンパクトクロスオーバーだ!|スズキ クロスビー発表会レポート

  • 筆者: 松田 タクヤ
  • カメラマン:松田 タクヤ

スズキがXBEE(クロスビー)投入で囲い込みを狙う、新たな顧客層とは何なのか?

2017年12月は、大注目の新型車がスズキから続けて登場だ!

先日発表された新型スペーシアに続き、新コンセプトのコンパクトクロスオーバー車である新型XBEE(クロスビー)が2017年12月25日にスズキから発表された。

XBEE(クロスビー)は、2017年10月27日からの東京モーターショーで発表されたコンセプトカー、スズキXBEE(クロスビー)の市販モデルとなる。

SUVらしいスタイルと丸みを帯びたヘッドライトから連想するクルマは、同社の軽クロスオーバー車”ハスラー”を思い浮かべる人が多いだろう。

しかし、XBEE(クロスビー)は”ハスラー”の派生モデルだということについてスズキ自身がが真っ向から否定しているのだ。

さてそんな新型XBEE(クロスビー)についてだが、詳細な情報についてはコチラの記事で詳しく解説しているので、この発表会レポートではXBEE(クロスビー)が生み出された経緯や、開発陣の想いをメインにこれからレポートしていこうと思う!

>>スズキ 新型クロスビー最新情報|価格176万円から!1Lターボ搭載のコンパクトSUVが12月25日発売開始!

>>新型クロスビーの詳細な写真を見る!【画像82枚】

創立100周年の2年後に向けて、スズキのチャレンジ精神を具現化した新型クロスビー

『まず、XBEE(クロスビー)というネーミングは、クロスオーバーの意味を持つXとTo be excitingから名付けた造語です。

この名の通り、この車と一緒なら今までの世界がもっとエキサイティングになる、何か新しいことに挑戦したくなる、そうお客様に思っていただける、魅力ある車に仕上がったと自負しております。

ソリオ、イグニス、スイフトを中心とした小型車にクロスビーが加わったことで、弊社のバリエーションも豊富になってまいりました。それぞれの特徴を生かし、幅広いお客様にスズキの小型車を選んでいただきたいと思っております。

2年後の2020年には、スズキは100周年を迎えます。その100周年の日に向けて、2018年はあらゆる可能性にチャレンジする1年にしていきたいと思います。』と代表取締役社長の鈴木俊宏氏はコメントした。

XBEE(クロスビー)に乗って、もっとみんなで遠くまで遊びに行こう!

『まず、この新型クロスビーを投入するに当たり考えたことは、もっとみんなで、もっと遠くまで遊びに行こう。もっと自分らしく人生を楽しみたい、それをお気に入りの車と一緒に叶えたい、そういった思いを込めた商品にすることです。

そして、1人でも多くの日本のお客様に長く愛される車にしたい。今までにない小型車を作りたいと考えました。

「広い室内空間とあらゆるシーンに対応できるユーティリティ、ワゴンのパッケージでありながらワゴンに見えないスタイリッシュさと力強さを併せ持つ魅力的なデザイン、さらにはどこまでも走りたくなるようなワクワク感をもつSUVの楽しさを掛け合わせる」

これが日本市場に向けスズキが発信する新しいジャンル、小型クロスオーバーワゴン新型XBEE(クロスビー)の開発コンセプトです』と、XBEE(クロスビー) チーフエンジニアの高橋正志氏はコメントした。

そこが聞きたかった!大注目の開発陣に対してのQ&Aコーナー

開発陣の挨拶と商品概要の説明が終わった後は、注目のQ&Aセッションが行われた。

Q&Aセッションでは各メディアからの様々な質問が飛び交うコーナーなだけに、開発陣のホンネが聞ける場所として大注目の場所だ。それでは、以下のQ&Aをじっくりご覧いただきたい。

Q:外観のデザインですが、御社のハスラーのデザインにフロントマスクが似ています。このようなデザインにした理由を教えてくださいますか?

A:ハスラーと似ているとの事ですが、クロスビーはクロスビーです。使いやすく、皆様に愛されるデザインとしてイチから作り直した結果このデザインを採用しました。

Q:エンジンの構成がターボのみの理由を教えてください。NAモデルも設定すれば価格を安く抑えることができたのではないでしょうか?

A:クロスビーは「もっとみんなで遠くまで遊びに行きたい」というコンセプトです。荷物を載せ、大人が後席まで乗っても余裕のある走りを実現するためにはターボエンジンの商品性がクロスビーのコンセプトとマッチするということで、今回ターボエンジンのみを採用しています。

Q:これからは小型車にも力を入れていくとのことですが、他社とバッティングし競争に発展する可能性も大いに考えられます。そのあたりにどう対処していくのか教えてください。

A:自動車の販売は、商品だけが良くても営業力が高いだけでもダメです。スズキは軽であろうが小型であろうが、その両方を高めていくために一段一段と着実に階段を上がっていくことで取り組んでまいります。

Q:クロスビーは今後、海外に輸出していく予定はありますか?

A:輸出が全く視野に入っていないわけではありません。これから、海外の方がこの車に興味を持っていただけるようであれば考えていきたいと思います。まずは日本のお客様にクロスビーの魅力を感じていただければと思います。

Q:SUVやクロスオーバー車が好調な理由をどのように分析されているのか。そして、そのタイミングでクロスビーを市場に投入した背景について教えてください。

A:お客様のライフスタイルの変化を考えると、従来のワゴンタイプのものよりもユーティリティの高いSUVに注目が集まっているものだと思います。お客様の求めるものを作る、という意味で今回クロスビーを投入致しました。

Q:2018年はあらゆる可能性にチャレンジしていきたいとのことですが、具体的にどのようなことにチャレンジしていきたいと思っていますか?

A:コネクティブ、自動運転、シェア化。このような自動車社会の変化に向けて、さまざまな変化に対応できる技術を確立する為のチャレンジが必要だと思っております。

Q:クロスビーはハスラーと対立してしまうような事は無いのでしょうか?

A:私どもはクロスビーがハスラーと対立してしまうとは思っていません、対立するのであればイグニスだと思っております。両車はコンパクトクロスオーバーという点では同じですがキャラクターが違うため、これからそれぞれの長所を伸ばしていくことで競合することを避けられると思っております。

スズキの得意ジャンルをミックスさせた新型XBEE(クロスビー)で挑む2018年!

登録乗用車をボディタイプ別に見ると、SUVとクロスオーバー、コンパクトワゴンを合わせた構成比が年々伸びている現在の自動車市場。

2017年全体では、全自動車販売台数の約1/3をこれらが占めるまでになった。

自動車作りの面に於いて、SUVとコンパクトワゴンは紛れもなくスズキの得意分野である。

今のような市場状況の中に、SUVとコンパクトワゴン両方の性格を持ったクロスビーを投入することで、さらに新しい顧客層へのアプローチを考えているスズキ。

スズキ自らがチャレンジの年になると言っている2018年以降、スズキが描く未来を実現するための主要戦略車として、クロスビーが背負った使命は大きいと言える。

[Text/photo:松田 タクヤ(オートックワン編集部)]

スズキ クロスビーの主要スペック

スズキ 新型クロスビー 主要スペック
車種名スズキ クロスビースズキ クロスビー

グレード

HYBRID MX

HYBRID MZ

駆動方式

2WD

4WD

トランスミッション

6AT

6AT

価格(税込)

1,765,800円

2,145,960円

JC08モード燃費

22.0km/L

20.6km/L

全長

3,760mm

3,760mm

全幅(車幅)

1,670mm

1,670mm

全高(車高)

1,705mm

1,705mm

ホイールベース

2,435mm

2,435mm

乗車定員

5人

5人

車両重量(車重)

ーー

ーー

エンジン

K10C型 直噴ターボ

K10C型 直噴ターボ

排気量

996cc

996cc

エンジン最高出力

73kW/5,500rpm

73kW/5,500rpm

エンジン最大トルク

150N・m/1,700~4,000rpm

150N・m/1,700~4,000rpm

モーター最高出力

2.3kW/1,000rpm

2.3kW/1,000rpm

モーター最大トルク

50N・m/100rpm

50N・m/100rpm

燃料

ーー

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筆者松田 タクヤ
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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