新顔はまるで“ミニヴェルファイア”3種類の新フェイスを採用、価格も魅力の新型ワゴンR発売(1/2)

新顔はまるで“ミニヴェルファイア”3種類の新フェイスを採用、価格も魅力の新型ワゴンR発売
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ついに発売!6代目新型ワゴンR!果たして何が変わったのか!?

最近は軽自動車の売れ行きが低調といわれるが、2016年に国内で販売されたクルマの約35%が軽自動車であった。それでも低調といわれるのは、41%に達した2014年と比べた時の話だからだろう。

ちなみに2003年頃は30%、軽自動車の販売が好調と話題になった2007年頃は35%だから今でも十分に売れているといえる。むしろ適度な販売比率だろう。

堅調に売れる軽自動車にもいろいろなタイプがあるが、売れ筋は全高が1,600mmを超える背の高い車種で、軽乗用車全体の約72%を占める。

そして背の高い軽自動車の主力車種となるスズキ ワゴンRが、2017年2月1日にフルモデルチェンジを行った。

初代ワゴンRは1993年に発売され、ミニバン風の広い室内、シンプルな内外装など生活のツールに徹したクルマ造りが受けて大ヒットした。この後も堅調に売れ続け、このたび6代目を迎えている。

新型ワゴンRの注目点としてメーカーがアピールするのは、機能的で新鮮なデザイン、広くなった室内、マイルドハイブリッドによる燃費の向上、先進的な安全装備などだ。

新フェイスはワゴンRが2種、ワゴンRスティングレーが1種の計3種類を用意

スズキ 新型ワゴンR HYBRID FZスズキ 新型ワゴンR HYBRID FX

まずはデザインだが、先代と同じく標準ボディと上級のスティングレーに大別される。

新型ワゴンRで注目されるのは、標準ボディのFZを先代以上に個性化させたことだ。先代は前後のエアロバンパーと大型メッキグリルを備えたが、新型はディスチャージヘッドランプがLEDに変更され、方向指示器と二分割された。

ヴェルファイアやヴォクシー、セレナなどミニバンに多い形状のフロントマスクを採用した。

開発者は「FZの販売比率を先代で見ると、ワゴンR全体の約40%に達した。そこでさらに個性的にした。ただしボンネットとフェンダーは標準ボディと同じ形状で、グリルとバンパーだけで変化を付けた」という。スティングレーに比べると変更箇所が少なく、コストの低減にも配慮している。

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大幅に変更されたワゴンRスティングレーの外観

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スティングレーはデザインを大幅に変更。

先代はグリルとヘッドランプが横長でシャープな形状だったが、新型ワゴンRは車幅灯/方向指示器/ヘッドランプを縦長に配置した。中央のグリルを強調しており、フォードF150、GMシボレーシルバラードのような北米製ピックアップに似た手法だ。精悍な印象よりも力強さを重視する。

ボディ側面の形状も大きく変わった。先代は水平基調だったが、新型はサイドウインドーの下端を後ろに向けて持ち上げた。リアドアパネルの形状も変更され、ボディ中央のピラー(柱)を太く見せている。ヴェルファイア&アルファードなどのミニバンと同様の形状だ。

側方視界が悪化したように感じるが、斜め後方を振り返ると、助手席ヘッドレストの部分に太くなったリアドアパネルのデザイン処理が重なり、ドライバーから見た時の後方視界は意外に削がれていない。

それでも後席に座ると、ピラーの太さは少し気になる。ウエストライン(サイドウインドーの下端のライン)を後ろに向けて持ち上げたが、先代型に比べると前側は下げた。そのために前方視界が広がり、後方はさほど削がれていない。

最小回転半径は14インチタイヤ装着車が4.4m、15インチは4.6mだから前者は小回り性能も良く、街中でも運転しやすい。

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それにしても、なぜ外観のデザインを大幅に変えたのか。

開発者に尋ねると「4代目と先代型の5代目は外観が似ていた。最近は変化が乏しかったので、今回は大幅に変更した」という。室内幅は60mm広がり、そのためにボディ側面のパネルを直立に近づけ、上側に向けた絞り込みを抑えたことも特徴だ。

サイドパネルを単純に直立させると平板に見えるので、デザイナーは「ボディの側面ではかなり苦労した」という。

ボディサイズは、軽自動車だから全長と全幅は規格枠いっぱいの寸法で、3,395mm/1,475mmになる。

全高は仕様を問わず1,650mmで共通化され、スティングレーは10mm下がった。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2,460mm。新型ワゴンRはプラットフォームをアルトやアルトラパンと同様の新しいタイプに刷新して、先代に比べると35mm伸びた。

インパネ形状を変更するとともに、新たにヘッドアップディスプレイを採用

スズキ 新型ワゴンR HYBRID FZ
スズキ 新型ワゴンR ヘッドアップディスプレイ(広報画像)スズキ 新型ワゴンR HYBRID FZ

新型ワゴンRの内装は、インパネの形状を大幅に変更した。

メーターをインパネの最上部に配置して、空調の吹き出し口を左右方向に直線的に並べている。見栄えは異なるが、マツダCX-5などにも通じる手法だ。この形状のメリットは、室内をワイドに感じさせること。

空調のスイッチも、オートエアコンについては比較的高い位置に水平基調で配置した。メーターはインパネ中央の最上部に装着している。開発者によると、これも「インパネの水平基調を強調するためで、ヘッドアップディスプレイの採用も影響した」という。

新型ワゴンRは軽自動車では初採用の装備として、主力グレードにヘッドアップディスプレイを採用した。イグニッションと連動して半透明のパネルが展開され、速度やカーナビの示す進行方向、安全装備の作動状態などを表示する。

この表示部分の確保も考えて、メーターを左上部に移した。メーターをチェックする時は視線が少し左側に寄るが、ヘッドアップディスプレイ装着車であれば、速度などは正面に表示される。

またメーターを最上部に装着すると前方視界が悪化したり圧迫感を伴うが、開発者は「なるべくメーター上部の高さを抑えるように工夫した」という。

スズキ 新型ワゴンR HYBRID FZ
スズキ 新型ワゴンR HYBRID FZスズキ 新型ワゴンR HYBRID FZ

室内空間は前述のように少し拡大した。

後席のスライド位置を後端に寄せた場合、前後席のヒップポイント間隔はホイールベースと同じく先代型に比べて35mm広げている。

身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ3つ少々。Lサイズセダンでも2つ半程度だから足元はかなり広い。頭上の空間も十分に確保する。左右に座る乗員同士の間隔も30mm広げた。

座り心地は、前席は軽自動車の平均水準だが、後席は多彩なシートアレンジを可能にしながら座面に適度な柔軟性を持たせた。シートアレンジは先代と同様で、左右分割してスライドと格納が可能。背もたれを前に倒すと座面も連動して下がり、フラットな荷室に変更できる。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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