スズキ セルボSR 新型車解説
- 筆者:
- カメラマン:原田淳
スズキ軽最上級「セルボSR」誕生!
スズキの軽自動車「セルボ」に新たに新グレード「セルボSR」が追加された。2006年11月に発売となったセルボは「乗ること、持つことへの心の充足感」をテーマに、「しっかり感」「存在感」を求める幅広いユーザーをターゲットに上質感のあるデザイン、走りの楽しさを実現した新ジャンルの軽自動車として誕生。2007年度グッドデザイン賞を受賞するなど高い評価を受けている。
今回追加された「セルボSR」は、セルボの最上級グレードとしてだけでなく、スズキ軽自動車のフラッグシップとして、軽自動車の枠を超えたプレミアム・スポーティ・コンパクトとして登場した。
セルボSRのターゲットユーザーは、軽自動車ならではの「経済性」や「日常での使い勝手」を重視しながらも、「仕立ての良さ」、「確かな走行性能」を求めるユーザー。
エクステリアは、専用のエアロパーツにより、上質感とスポーティさを演出。中央から外側へ流れるラインの専用フロントバンパー&グリル、点灯時にランプ周囲を青色の光で覆うクリスタル調ディスチャージヘッドランプが上質かつ個性的な表情を創りだしている。リアは、専用リアエアロバンパー、スポーティなマフラーカッターを採用。SRエンブレムとともに、特別感のあるリアビューを演出している。セットオプションでは、ターンランプ付ドアミラーカバー、スズキ軽自動車初となるオートライトシステムが装着される。
本革シートでプレミアムな空間を
インテリアで目を引くのは、専用本革&人工皮革を組み合わせたシート。セットオプションで設定されるこのシートは、シルバーステッチのアクセントが施され、軽自動車のイメージを超えたプレミアムな空間を創りだしている。ステアリングもシルバーステッチが施された本革巻きステアリングが装備され、ピアノブラック調塗装のインパネセンターガニッシュ、シルバー塗装ドアアームレストとともに、セルボSRの個性をより一層際立たせている。
フロントシートには、サイドサポート部の張り出しを大きくしたスポーティな形状を採用。リアシートの形状も見直され、座面を掘り下げることで着座位置を最適化させたほか、左右独立リクライニング機構を採用するなど、快適性も向上されている。
直噴ターボ+7速マニュアルモードCVTが可能にする力強さと環境性能
エンジンは、高出力でありながら、低燃費・低排出ガスが特徴の直噴(DI)ターボエンジンを搭載。同時に、エンジンマウントの液封化、エンジンマウントブラケットの剛性アップによる振動を低減、ダッシュサイレンサー3層構造、吸音材の追加などにより、スズキ軽自動車トップレベルの静粛性を実現する。
トランスミッションには、スポーティな走行が楽しめる7速マニュアルモード付CVTを採用。フロントサスペンションのストラットのロッド径を18mmから20mmに大型化し、前後サスペンションの減衰力を最適化など、運転する楽しさと快適性を向上。
また、この日本初となる「直噴ターボ+CVT」搭載により、平成17年排出ガス基準75%低減レベルと23km/Lの低燃費により、ターボ付き軽自動車では唯一のグリーン税制に適合した。
セルボが元々兼ね備える、まとまり感のあるデザインや個性をうまく昇華させ、さらに“プレミアム”な軽自動車として登場した「セルボSR」。これだけの完成度で141.7万円(2WD)。セットオプション\52,500を追加しても、競争力のある価格設定と言える。軽自動車市場に“プレミアム”という新たなムーブメントを作り出す一台になりそうだ。
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