スズキ アルト試乗レポート/竹岡圭(1/2)
- 筆者:
- カメラマン:小平寛/オートックワン編集部
全グレードがエコカー減税適応となった新型
1979年5月。その少し前から少々落ち込んでいた軽自動車市場を、超人気市場に逆戻りさせ、軽自動車の世界をガラリと一変させた風雲児。それが「アルト」のそもそもの始まりだ。
当時はクルマは贅沢品の扱いで、高い物品税が掛かっていたそうだが、あえて後席より荷室が広い商用車にすると、物品税はゼロ。そこで、初代アルトはナント、軽ボンネットバンの商用車として売り出されたのだ。また、今でもモノグレードの車種というのは少ないが、アルトはあえてモノグレードを採用。
そして当時は日本各地でクルマの価格は異なっていたのを、日本で初めて全国統一価格にするという策が取られた。その理由は、当時でもかなりのビックリ価格の「47万円」という値段をアピールするため。ナント!クルマのCMの世界でも、価格を大々的にアピールしたのはアルトが最初らしい。
スズキとしては2輪から本格的に4輪に行くぞ!と気合を入れたクルマを、鈴木修会長/社長は「あるときはレジャーに、あるときは通勤に、またあるときは買い物に使える、あると便利なクルマ。それが“アルト”です」というキャッチフレーズで当時アピールしたのだとか。今日まで続く、ダジャレ的ネーミングやアピール方法は、この頃から始まったのかもしれない。
さて、このアルトは大ヒットを飛ばし、特に女性の足として人気を集めたとのこと。後席は確かに広くも豪華でもないけれど、荷物がたくさん積めてシンプルで軽快。さらに女性のチョコチョコ乗りにも対応するなど、一家のセカンドカーとしてはピッタリと言える。
そんな初代アルトの原点に立ち返って作られたのが、今回の7代目アルトだ。シンプルで軽くて使いやすい。誰もが気軽に乗りまわせるクルマであること。そこに時代を鑑みて、省資源、低燃費というキーワードが盛り込まれている。
価格こそ、67万7250円~115万7100円とずいぶん幅が広がったが、スペース的にも、排気量的にも大きくなったし、質もグーンと上がってこのお値段!しかも全グレードエコカー減税適応というのは、当時の貨幣価値の感覚からすると、さらに安くなったんじゃないか?なんて気さえしてくる。
またまた大革命を起こしてくれるかも…、なんて期待を抱かずにはいられないのだ。今回のアルトのベースはワゴンR。ワゴンRマルチワゴンの王者としてだけでなく、運動性能でも定評のあるクルマだ。
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