スバル XV マイナーチェンジ(2014年11月)新型車解説/渡辺陽一郎(2/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:富士重工業株式会社
EyeSightは「ver.3」へ!これだけの機能アップを果たしながらも価格は以前と変わらず
そして装備で最も注目すべきは、衝突の回避を支援するアイサイトがバージョン3に進化したことだ。
レヴォーグやWRXと同様、センサーとして使うステレオカメラの映像がカラーになり、先行車のブレーキランプが点灯したことも検知できる。そのために危険の回避操作をうながす警報や緊急自動ブレーキも、早期に作動させられる。
車線の中央を走れるように、ハンドル操作を助けるアクティブレーンキープも採用した。
このようにマイナーチェンジを受けたXVは、内装から走行性能、さらに燃費まで、いろいろな機能をバランス良く高めている。それなのに価格はマイナーチェンジを受ける前と基本的に同じ。
推奨グレードは、アイサイトバージョン3を装着するノーマルエンジンの2.0i-Lアイサイト(255万9600円)と、ハイブリッドの2.0i-Lアイサイト(286万2000円)だ。
ノーマルエンジンとハイブリッドの損得勘定を計算すると、価格差を燃料代の差額で埋めるのに、おおむね7~8万kmの走行を要する。なのでハイブリッドは、1年間に1.5万km以上を走るユーザーに推奨したい。もっとも、ハイブリッドはモーター駆動の併用で動力性能も向上するから、走行距離が伸びなくても相応のメリットは得られる。
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