スバル フォレスター 試乗レポート
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:iZM(小宮岩男)
オンとオフを融合させたSUVの先駆け、フォレスターがマイナーチェンジ
初代フォレスターがデビューしたのは平成9年2月。インプレッサのプラットホームをベースに、ステーションワゴンとオフロード4WDを融合させたモデルとして発売された。当時はまだSUVというとクロカン4WD系のモデルが中心だったが、そんな中に乗用車系のステーションワゴンから発展したSUVとして投入されたのがフォレスターだった。
レガシィをベースにグランドワゴンやランカスターを作ってきた歴史があるだけに、新感覚のSUVとしてフォレスターの評価は高く、その後この市場には多くのメーカーが参入してきた。
フォレスター自身は、平成14年に2代目モデルに切り替わっているが、さらに今回のマイナーチェンジで一段の熟成を進めてきた。前後のデザインに手を加えたほか、内装の仕様や装備を充実させ、さらにSOHCエンジンにも改良を加えるなどして魅力アップを図っている。
エクステリア、インテリアともにSUVらしいテイストに仕上がっている
フロント回りは大型のラジエターグリルを採用すると同時に、ボンネットフードからバンパーにかけて一体感のあるデザインとしてSUVらしい力強さが表現された。丸型4灯式のヘッドライトも合わせて、従来に比べてすっきりした感じを与えている。
リヤはコンビランプ、ガーニッシュ、バンパーなどを変更したほか、六連星のオーナメントを採用してスバル車のアイデンティティーを明確なものとした。
インテリアでは、シートに撥水加工を施したほか、ラゲッジルームのマットやリヤクォータートリムなどをハードタイプのものに変更し、アウトドアユースなどに耐える仕様にしたのが大きなポイントた。
またカーナビを30GBのHDD仕様として機能を大きく向上させると同時に、インストセンター部分に保冷機能付きのマルチボックスを設定するなど、使い勝手と機能性の向上を図っている。
自然吸気のSOHCエンジンで中低速域トルクが向上
今回のマイナーチェンジで変更を受けたのは自然吸気のSOHCエンジン。すでにレガシィに採用されたものだが、等長等爆のエギゾーストシステムを持つ水平対向エンジンを搭載し、吸排気効率を高めることで、中低速域トルクを向上させている。こうした改良によって市街地などで発進・停止を繰り返すようなシーンでは、出足の良さや軽快感が感じられるようになった。
自然吸気エンジンの搭載車は上級グレードのXSがスポーツシフト付きの電子制御ATが組み合わされており、一段と気持ちの良い走りが可能になる。XとLLビーンはスポーツシフトのない電子制御4速ATとなる。
XTにはターボ仕様のパワフルなエンジンが搭載されるが、基本的には従来のモデルと変わらない。パワーよりもトルクを重視したSUV向けの味付けとなる。XTやXSには17インチタイヤが装着されており、かなり硬めの乗り味を感じさせる。
世界で毎月1万台売れているフォレスター、自然吸気の2Lエンジンモデルがお勧め
世界で毎月1万台のフォレスターが売れているというが、こうしたクロスオーバータイプのクルマに対するニーズは確実に高まっていると思う。日本でも本格的なクロカン4WDは完全にブームが去り、乗用車的な感覚で乗れる使い勝手の良いクルマが注目されるようになっている。
そんな中で外観デザインをフレッシュアップして、内装の仕様をの使い勝手を高めてきた新型フォレスターは、確実に一定の需要を集めるクルマになると思う。特に改良を受けた自然吸気の2Lエンジンを搭載したモデルがお勧めだ。
自然吸気エンジンのグレードはXとXSが用意されているが、この中的な存在となる特別仕様車のLLビーンも設定されている。XSにするか、LLビーンにするかを個人的な好みで決めたら良いと思う。どちらかといえばLLビーンがお勧めだが、ATの仕様が異なるのがやや微妙なところである。
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