アライモータースポーツ 氷上走行会2011レポート/マリオ二等兵(3/4)
- 筆者: マリオ 二等兵
- カメラマン:マリオ二等兵
我が人生における未曾有の進歩を遂げたのであります!
新井選手はさらに、4WDの駆動力に頼り、なんでもかんでもアクセルを踏みたがるマリオのクセを即座に見抜かれ、「タイトコーナーではアクセルではなく、荷重移動でアタマをインに寄せるよう意識してください。駆動力も必要な場面では、左足ブレーキで旋回のきっかけを作る練習を」と教えてくれます。
ゲゲッ!左足ブレーキっすか!
実は、このマリオは左足ブレーキはオシャレと算数の次に苦手な科目・・・。これまでの人生ではできるだけ先送りすることを心がけ、避けて通ってきたので、「僕の左足は、クラッチを踏むクセが付き過ぎて繊細なブレーキ操作ができないので無理なんですぅ~」と逃げ口上の泣き言を申し上げました。
すると新井選手は「左足ブレーキはね、ガツンと踏めばいいんですよガツンと踏めば!」と仰り、実際にRVRでも見事なお手本を見せてくれます。
新井選手のドライブによって氷上を走るRVRは、マリオのドライブによるそれとはまったく別のクルマのように動き、マリオが毎回だらしなくドアンダーを出して外に膨らんでしまうタイトコーナーでもハナ先がグイグイとインを向き、WRCマシンのような姿勢で旋回していきます!
うおおおお!すげぇ!まさに「世界の走り」を垣間みた瞬間でした!
新井選手のアドバイスに従い、ついに左足ブレーキを試みたマリオですが、これがことのほか効果テキメン!言われたまま、ガツンとひと踏みすると速度を落とさずに前輪に荷重が映り、コーナーの手前でRVRのハナ先がクイッとインを向くじゃありませんか!
その後はカウンターを当てながら旋回体制に入り、コーナー出口ではアクセルを全開にして駆け抜けるという、夢のような姿勢が実現!
これ以外にも、「四輪が流れ出しても無闇にカウンターを当てず、ステアリングは曲がりたい方向に切ったまま我慢してグリップの回復を待つ。」「コーナーの手前ではもっと早いタイミングから旋回操作をし始める」など、マリオが抱える現状の問題点に対する適切なアドバイスをいくつもいただきました。
これを受けたマリオは、身体のほうはイマイチ追いつかないものの、頭の中では具体的なイメージを鮮明に浮かべることができるようになったのです!我が人生における、未曾有の大きな進歩を遂げることができたのでありました!
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