SUVの次にくるのは“ピックアップトラック”だ! 人気のハイラックスに対抗する“ダットサントラック”直系「日産 フロンティア」に注目せよ

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アウトドアブームと共にSUV人気が加速する中、その次の1台を求める人がじわじわと増えている。そんな一歩先をゆく達人たちがいま求めているのがピックアップトラックだ。国内では唯一トヨタが「ハイラックス」を導入しているが、海外に目を向ければ日本メーカーも多数のライバル車を製造していることがわかる。今回ご紹介する日産 フロンティアもそんな1台だ。かつての「ダットサントラック」から脈々と60年に渡り続く伝統的なモデルが、2022年モデルでデザインを一新! いま最も注目しておきたい1台である。

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  1. ライバルのハイラックスは前年2020年に比べ倍のペースで売れている!
  2. ヒット作のD21型ダットサントラック“ハードボディ”のイメージを現代に復刻させたタフなデザイン
  3. 左ハンドルのままでも欲しい! と感じた方は少なくないはず

ライバルのハイラックスは前年2020年に比べ倍のペースで売れている!

SUVでは遊び足らない本格的なアウトドア派が今、最も注目しているピックアップトラック。荷台に好みの遊び道具を無造作に積み込める自由さや、フレーム構造による本格的な悪路走破性などが支持を集めている。国内で唯一販売されている「トヨタ ハイラックス」は、2021年上期(2021年1月~6月)で6080台と、前年に比べ倍のペースで売れているというから凄い。

ハイラックスと聞き、対抗車として日産の「ダットサントラック」を思い浮かべる40代以上の方もいるはず。今はそのダットサントラックが「フロンティア」(仕向け地によっては「ナバラ」名)として、日本以外で広く売られている。

ヒット作のD21型ダットサントラック“ハードボディ”のイメージを現代に復刻させたタフなデザイン

ダットサントラックの時代から60年に渡り生産を続けてきた日産の伝統的なピックアップトラック「フロンティア」が、2021年夏にモデルチェンジを実施した。

外観のデザインは、1980年代から90年代にかけて生産され人気を博したダットサントラック、D21系“ハードボディ”(初代「日産 テラノ」のベースにもなった)のイメージを継承し、四角いボディ形状が特徴。

アウトドアでのタフな用途にもぴったりな力強さが外観からも感じられる。なかなかの男前なスタイルだ。

外観同様のモチーフを用いたスクエアな内装! 搭載される先進運転支援機能は乗用車同等だ

インテリアも四角くタフなイメージを継承。いっぽうで最新のインフォテイメントシステムや、歩行者検知機能付の緊急自動ブレーキ、先進運転支援機能など、乗用車同等の安全性や先進性も確保している。

北米仕様に搭載されるのは、310馬力を発生させるV型6気筒3.8リッターガソリン直噴エンジンで新開発の9速オートマチックトランスミッションと組み合わされる。駆動方式は4×2(後輪駆動)と4×4(四輪駆動)の2タイプ。

左ハンドルのままでも欲しい! と感じた方は少なくないはず

米国での価格は、キングキャブ(2人乗り)が2万7840米ドル(日本円で約304万円)から3万3740米ドル(約369万円)。クルーキャブ(4ドア)が2万9340米ドル(約321万円)から3万7240米ドル(約407万円)となっている。

バブル華やかな80年代の終わりころ、北米仕様のD21“ハードボディ”キングキャブ 4×4 SE V6は、日産の関連輸入会社の手により、限定的に国内で正規販売されたことがある。同様に左ハンドル仕様のままで、新型フロンティアを正規導入してみるのはどうだろう。

広大な北米向けに造られたモデルだけに、クルーキャブの全長は5.5メートルを超え、日本でそのまま乗るにはちょっと大きいかもしれない。しかしそんな理屈など抜きで、新型フロンティアを直感的に「これ欲しい!」と感じた方は少なくないはず。日産の英断に期待したい。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:NISSAN]

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筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

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