リコールって何なの?リコールの意味や制度の内容を理解しよう
- 筆者: MOTA編集部
時には、「国内外合わせ○○○万台にも」などと、ニュースで大々的に取り上げられる車のリコール。車のリコールは、自動車メーカーから国土交通大臣に届出をすることで実施されるわけだが、そのきっかけは、車のユーザーである“あなたの一声”で始まることがあるのをご存じだろうか。
そもそも自動車のリコールって何?
国土交通省は、車のリコールを次のように定義している。
「リコール制度とは、設計・製造過程に問題があったために、自動車メーカーが自らの判断により、国土交通大臣に事前届出を行った上で回収・修理を行い、事故・トラブルを未然に防止する制度です。」
ここで疑問点となるのは「自動車メーカーが自らの判断」という文言。自動車の設計・製造過程の問題に起因する不具合を自動車メーカーはどのように見つけるのだろうか。
ユーザーの一声がリコールのきっかけになる
国土交通省は、リコール届出の過程において、次の役割を担っている。
1.不具合情報の収集・分析
2.メーカーのリコールへの取組状況の調査
3.取組状況が不適切であれば指導又は監査等
4.届出内容が不適切であれば改善指示
5.メーカーが自主的にリコールを行わず、かつ、事故が頻発している場合には勧告・命令
自分の車に関心を持つことが大切
「どうしてこんなところが故障するの?」「これってリコールじゃないの?」と感じたら販売店に相談するのはもちろん、国土交通省へ連絡できるホットラインがあることを覚えておこう。
国土交通省では、自動車やタイヤ、チャイルドシートに異常を感じたときに連絡する「自動車の不具合情報ホットライン」を開設している。
もちろん、適切なメンテナンスや整備を行うことが前提ではあるが、車は実際の道で使用されるようになって、初めて発覚する不具合が存在するもの。あなたが感じた違和感を報告することで、重大事故を防ぐきっかけになるかもしれない。
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