「家族みんなで考えよう! 高齢者ドライバーの気持ちを疑似体験してみた」

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近年ニュースになることも多い、高速道路の逆走問題。その7割が高齢者だという。そんな中、ネクスコ東日本が開催した「ネクスコ東日本 家族みんなで 無くそう逆走 三世代免許 特別講義」イベントに参加した。

>>気になるWEB動画「THE FIRST LONG DRIVE ~#きっかけは三世代免許~」画像はコチラ

目次[開く][閉じる]
  1. 孫の免許取得をきっかけに「家族みんなで無くそう逆走!」
  2. ドライバーの運転技術の見直しが必要?
  3. 高齢者ドライバーの気持ちになってみた
  4. 一人で考えるのではなく、家族みんなで話し合いを

孫の免許取得をきっかけに「家族みんなで無くそう逆走!」

近年問題となっている、逆走。その問題からネクスコ東日本が「家族みんなで無くそう逆走」プロジェクトをスタートしました。

以前MOTAでもご紹介しましたが、高齢者の運転について、「孫が免許取得をした際に話し合う機会を設けてほしい」そんな想いを込めて、この動画が公開されました。

またそれに伴い、京成ドライビングスクール(東京都葛飾区)にて、「ネクスコ東日本 家族みんなで 無くそう逆走 三世代免許 特別講義」が開催。

実際の逆走問題や高齢者ドライバーの実態などを紹介すると同時に、高齢者疑似体験イベントも行われましたので、今回その模様を私、おおしま りえが体験レポートしていきます。

ドライバーの運転技術の見直しが必要?

年々増加している65歳以上の逆走

逆走事件の7割は65歳以上の高齢者であることが、ネクスコ東日本の調査で分かっています。

また、ネクスコ東日本では、逆走発生の多い路面等に矢印を表示させたり、サービスエリアや料金所から本線へ合流するとき、合流部分にラバーポールを設置し逆走防止に努めるなど、ハード面での施策を日々行っています。

とはいえ、同時にドライバー自身の意識も重要です。

三世代免許のタイミングは、家族会議のキッカケに最適

高齢者の皆さんは、自分の運転技術がだんだんと下がっていることを自覚していない人も多いものです。

そこで家族みんなで話し合うタイミングとして、ネクスコ東日本では、孫が免許を取ったタイミングをキッカケに考えてみませんか、と呼びかけています。

高齢者ドライバーの気持ちになってみた

考えていた以上の大変さを痛感

特別講義で現状を学んだ後は、「とはいえ高齢者ってどの位普段の生活や運転が危なっかしいのか?」を実際味わうため、高齢者疑似体験をしました。

高齢者は足腰が俊敏に動かすことができず、さらに腰も曲がり、視界も悪い。それを疑似体験するため、手には500g、脚にはそれぞれ1キロの重りを装着し、関節は70度に曲がるよう制限するサポーターを装着。

さらにサンダルは左右で違う重さになっており、かなりバランスの悪さを感じます。さらに視界には、緑内障を想定したゴーグルを装着。これにより、走ったりものをしっかり見ることは、全くできません。

今回実際にこの格好で(ゴーグルは危険すぎるので外しました)、階段の上り下りと、運転シミュレーターを体験しました。

階段はとにかく、「辛い」「重い」「危ない」の形容詞三連発を発するほど、かなり危なっかしい感じに。ちなみに降りる時は転倒の怖さが、昇る時には、脚の重さからくる辛さがそれぞれあり、これを毎日繰り返しているのは、たしかに大変…と、身を持って知ることができました。

シミュレーションドライブでドキドキ高齢者体験!

続いて体験したのは、これら器具をつけてのシミュレーションドライブです。

高速道路の本線への合流までを体験する流れになっていますが、まず感じたのが、「ハンドルが安定しない」ということ。

そして、手が思うように動かないので、ただでさえ運転しにくいシミュレーターがさらに動かしにくい状態になってしまいました。さらに前かがみになっているので、視界が悪く、隣のクルマにぶつけそうになるシーンもありました。

なんとか無事故で終わらせることができましたが、これは逆走だけでなく、いつ接触事故を起こしてもおかしくないと感じでした。

一人で考えるのではなく、家族みんなで話し合いを

私の場合、父がすでに73歳と高齢なので、そろそろ運転について話してみようかなと思ったのでした。

みなさんも、三世代免許取得時だけでなく、家族全員が集まるときなどは、積極的に安全運転について、本音を話してみてはいかがでしょう。

[筆者:おおしま りえ]

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おおしま りえ
筆者おおしま りえ

<恋愛ジャーナリスト・イラストレーター>10代より大手ゲーム制作会社や水商売、プロ雀士など多くの業種業界を渡り歩き、のべ1万人の男性を接客。コミュニケーション術や心理学を学び、本人も気づかない本音を見抜く力を身につけ、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。 大学時代はジムカーナを楽しむクルマ女子でもある。現在潜入ルポやエッセイ執筆などを大手メディアにて執筆中。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

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