まだ間に合う! 今年の汚れ、今年のうちに・・・愛車をじっくり洗ってみよう![じっくり洗車のすゝめ]

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年末になるとおなじみの光景となるのが、ガソリンスタンドの洗車機渋滞。今年の汚れは今年のうちに落としておきたいという、なんとも日本人らしい発想によるものなのかもしれません。しかし、機械洗車でキレイになるのはせいぜい外板パネルの大きな部分だけ。どうせやるなら普段やらないところもキレイにしてみてはいかがでしょうか? 幸い、年明けしばらくは雨予報もなく(執筆時・首都圏の予報)、正月休みでなまった身体を動かす絶好の機会でもありますよ!

>>こんなところまで!? せっかくなら洗っておきたい意外なポイントあれこれ[画像で見る]

目次[開く][閉じる]
  1. 普段は隠れてしまうところを中心に!
  2. 足回りを含む下回りが汚れていると全体が汚れて見える!
  3. エンジンルームはどうする?
  4. 内装はツボを押さえてキレイに見せる!

普段は隠れてしまうところを中心に!

普段はドアなどに隠れて見えない部分こそ汚れが溜まってしまうもの。例えばドアを開けたヒンジ部分やリアゲートの開口部が挙げられます。ボディカラーによってはあまり汚れが目立たない部分ではありますが、ドアを開けた瞬間に目に入る部分なので、キレイにする甲斐があるポイントです。

基本的には固く絞ったマイクロファイバークロスで水拭きするだけで、かなりキレイになる部分ではありますが、年式の古い個体などではドアヒンジに使われているグリスが流れ出ている場合も。その際は油汚れに対応した台所用洗剤などを併用し、細かい部分は歯ブラシを使うと効果的。ただし、グリスが全部なくなってしまうと異音の原因にもなりますので、やりすぎには注意が必要です。

ドアパネルの内側も見えないけど汚れている部分の筆頭です。ドアパネル下部には、雨の日などに流れ込んだ水を排出するための穴が空いているのですが、ゴミなどで詰まってしまうと腐食の原因にもなりますので、キレイにしたついでに詰まりがないかも確認したいところです。

スライドドア車はレール部も確認を

もし、愛車がスライドドアのある車種であれば、スライドドアレール部分もチェック。特に下部は乗り降りのときに小石などのゴミが入り込みやすく、それが原因でスライドドアのローラーが正しく回転せずトラブルに発展する可能性もあるのです。ここでもローラーのグリス切れには注意しましょう。

燃料の給油口も汚れが貯まりやすい部分のひとつ。実はガソリンには塗装を劣化させる力もあるので、定期的に清掃したいところ。ただ、意外と入り組んでいる部分でもあるので、ここでも歯ブラシが効果を発揮してくれます。

足回りを含む下回りが汚れていると全体が汚れて見える!

オシャレの基本は足元から、という言葉がありますが、それはクルマも同じこと。どんなにボディがピカピカでもタイヤやホイールなど、下回りが汚れているとクルマ全体が締まって見えません。

ホイールも意外と中の方まで見えてしまうので、カー用品店などで売っているホイール用スポンジなどを駆使するといいでしょう。メッシュ系ホイールなどはゴム手袋の上から軍手をはめて、軍手をスポンジ代わりにするのも効果的です。季節がら、スタッドレスタイヤに交換した際にマルっと洗ってしまうのも手ですね。

タイヤの汚れもなかなか手ごわい汚れのひとつ。特に泥などが付着したあと乾燥したような場合、白っぽく残った跡がなかなか落ちないという経験をした方もいるのではないでしょうか?

そんな場合は、クリームクレンザーとたわしでゴシゴシとやるだけであっという間に元通り。クリームクレンザーには研磨剤が入っているので頻繁な使用はオススメできませんが、年に一度の大掃除程度なら問題ありません。ちなみにホワイトリボンやホワイトレターの白い部分がくすんできたときも同様にすることで白さを取り戻すことができますよ。

そして見落としがちなのが、タイヤハウス内の汚れ。車高の高いSUVタイプならそのままイケますが、そうでない車種でもステアリングを切るなどしてスペースを確保し、洗っておきたいポイントです。

最近の車種はマフラーを隠すように配置されるものが増えていますが、スポーツ系の車種などマフラーが主張している場合はこちらもキレイにしたいもの。シャンプーで大まかな汚れを落としたら、金属研磨剤で磨いて輝きを復活させるだけですが、この時はウエスを使うのではなく、食品用ラップフィルムを使うと磨く時間を大幅に短縮できます。

エンジンルームはどうする?

洗車好きでも意外とおろそかになりがちなのがエンジンルーム。さすがに水と洗剤でゴシゴシしてしまうとトラブルの元になってしまうのでNGですが、こちらもマイクロファイバークロスで水拭きをするだけでかなり締まった印象に仕上げることができます。

ワイパーカウル部分にはボンネットが締まっていると気づかない隙間に枯れ葉が詰まっていることもあるので、そういったチェックも含めてエンジンルームを拭き上げてみるのもオススメ。ただしエンジンが冷えた状態でやらないと火傷などの可能性があるのでご注意を。余裕があったらボンネット裏も拭いてあげるとなおGOOD!

内装はツボを押さえてキレイに見せる!

寒い時期はモコモコした服装になるため、車内でもホコリが舞いがち。そのため、ダッシュボードなどを水拭きしてホコリを除去してあげるだけでもかなりクリーンな印象となります。最近多いピアノブラック調のパネルはホコリが目立ちやすいところですが、ここはゴシゴシしてしまうとすぐにキズになってしまうので、優しく取り扱いましょう。

また、エアコンやステアリングのスイッチなどのスキマにも入り込んでしまうホコリたち。これは100均でも買える絵筆でササッと掃きだしてから拭いてあげることでスッキリします。

意外と忘れがちなのが、ステアリングやシフトノブ。運転中は常に触れる部分なだけに、思った以上に汚れが蓄積している部分です。特に本革ステアリングは使用期間が長くなるとテカテカになってきてしまいますが、これは本革シートクリーナーを使用することである程度キレイにすることができます。

それでもダメなときは本革シートクリーナーをメラミンスポンジに付け、優しく撫でるようにするとマシになることもありますが、逆にダメージになる可能性もあるので自己責任で。

ちなみにメラミンスポンジはかなり万能で、ドアパネルやサイドステップに靴でつけてしまった擦れキズや、色あせてしまった樹脂パーツの復活にも効果を発揮してくれますが、こちらも一歩間違えるとダメージになる恐れがあるのでご注意ください。

ということで、細かな部分の洗車について簡単に書いてください、というオーダーに対してかなりのボリュームになってしまった感は否めない本記事ですが、これを参考に愛車をもっとキレイにして頂ければ幸いです!

[筆者:小鮒 康一]

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

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