災害に備えてクルマに載せておきたい防災グッズ!

  • 筆者: 武内 祐徳(MOTA)

車内に防災グッズを常備していますか?

本日9月1日は防災の日ですね。近年各地で様々な災害が発生しており、我が家でも防災グッズを準備しています。ところが災害は自宅にいるときに起こるとは限らないんですよね。クルマでの外出先で被災した場合や自宅に入れなくなったときに備え、車内に常備する防災グッズを準備してみました。

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車内に置いておくといざという時に安心な防災グッズを紹介していきます。

車内に常備しておきたい防災グッズ

自宅に備えている防災グッズと同じように様々なものを常備しておきたいところですが、車種によっては置けるスペースも限られているので、すべての防災グッズを車載するのは難しいですよね。

ちなみにトップの写真はこれから紹介する防災グッズを集めてみたものですが、この全てをクルマに積んだら荷室が大きめなクルマでないと容量的には厳しい感じになりました。季節や荷室の容量にあわせてアイテム選びが必要そうです。

そこで「最低限あったほうが良いアイテム」と「あると便利なアイテム」に分けて、それぞれ紹介していきますので、必要となりそうなものを選んで車載していく参考としてください。

最低限必要となるアイテム

・食料品(長期保管できるロングライフ食料)

災害による通行止め等によって身動きが取れなくなった際に、すぐには食料が確保できないこともあるため用意が必要です。乾パンや缶切りの不要な缶詰がオススメです。ただし、夏場の車内は50℃以上の高温となり品質が低下していまう食料もありますので、耐温度域を必ずチェックしてください。

・非常用飲料水

ペットボトルにも容器自体に気体透過性があるため、水でも腐ってしまうんです。濁りなどがあった場合は飲めませんので、定期的にチェックしておきましょう。2リットルサイズだけでなく、500mlの小さめなサイズも用意しておくと、万が一クルマから離れて移動が必要になった際にも携帯しやすくなります。

・ライト

手に持つタイプも良いのですが、ヘッドライトや首にかけるタイプが便利です。スマートフォン等でも代用できます。

・携帯トイレ

高速道路上での渋滞や通行止め、雪などにより車内に閉じ込められる可能性もあるため。

・医薬品

絆創膏、ガーゼ、消毒液、普段飲んでいる薬など。ただし夏場は車内が高温になるため、薬については手元に携帯したほうが良いでしょう。

・緊急脱出用ハンマー

近年は異常気象も増え、集中豪雨から洪水に遭ってしまうケースも増えています。もし車が水没してしまうと水圧がドアに掛かり、力の強い男性でさえもドアを開けることができず、身動きが取れなくなり大変危険です。ウインドウを割ろうにも、既にウインドウの高さまで水が来て水圧が掛かってしまっている場合は、素手や普通のハンマーでは割ることはほぼ不可能です。そんな場合でもクルマ用の緊急脱出ハンマーがあれば、誰でもウィンドウガラスを粉砕でき、車外に脱出できます。

もしもの時にガラスが割れないと命に関わるので、ディーラー純正オプションのものや、国民生活センターのテストをクリアしたモノ、GSマークのついたモノを選ぶと確実です。またシートベルトカッターがついていて、運転席から届く位置にハンマーを固定できるホルダー付きのものを選ぶと良いでしょう。

・スマートフォンの充電ケーブルとシガーソケットUSB

情報収集や安否確認など、スマートフォンは欠かせません。もしもの時にも便利なスマートフォンもバッテリー切れを起こしてしまっては意味がありません。クルマのシガーソケットを利用して充電できるようにしておきましょう。

・乳児や幼児がいる場合は簡易おむつや哺乳瓶、衣類など

災害時にはおむつなども確保しにくくなるものです。子供がいる場合は何枚か持ち歩いているものだとは思いますが、予備として車載しておくと安心です。

クルマを置いて徒歩で避難する可能性もあるので、上記で紹介したグッズは背負えるタイプのカバンにまとめて入れておくと良いでしょう。

またライトや周囲へ自分の居場所を知らせるホイッスルなどもあると良いのですが、スマートフォンの機能で代用することができます。あらかじめ、それら機能を使えるように使用方法をチェックしておくと良いでしょう。

冬場にあったほうが良いもの

・ガスコンロ

・ヤカンや鍋

ガスコンロは結構サイズが大きいので、キャンプ用品にはコンパクトになるものもあります。

・即席麺やカップスープ

ガスコンロなどお湯を作ることができる場合は用意をしておくと体温の低下を防ぐことができますし、温かい食べ物・飲み物を飲むだけでも気分は落ち着きますよね。割りばしやフォークをお忘れなく。

・アルミブランケット(防寒・保温用)

収納時は場所を取らないため、人数分あると良いでしょう。

・防寒着・レインコート

雨や雪の中での作業も想定されますので、上下のセットでコンパクトなものがあると良いでしょう。

・カイロ

・寝袋(冬用)

冬用の寝袋は収納時に大きなサイズとなりますので、なかなか車載は難しいですが、ガソリンを給油できない状況などでは暖房も使えません。そのような時、体温の低下を防ぐことができます。

・毛布

毛布は防寒対策だけではなく、雪や泥でスタックした際の脱出用やケガ人の保護など、さまざまな用途に使うことができます。

夏場は積載しないほうが良いもの

・缶詰

真夏の窓を閉め切った状態で長時間車載した場合は、品質が低下する恐れがあります。

・電池

・カセットボンベ

・ライター

これら可燃性の高い危険物は車内温度の上昇により破裂・引火を起こす可能性があり危険です。

あると便利なアイテム

・エアマットレス

車内でのフルフラットな寝床を手軽に実現でき、収納時は場所を取らないので車内に常備しておくのがオススメです。シートを倒した上でエアマットレスを敷き、空いた隙間にタオルなどを詰めておけば、凹凸ができたりガタついたりする心配もありません。

・給水バッグ

サイズは様々ですが、コンパクトになる袋状のものが良いでしょう。

・モバイルバッテリー

バッテリー上がりにも対応するようなジャンプスターター付きかつUSB充電可能なものが便利です。

・軍手

冬場の作業や土・瓦礫を退かす場合もありますので何かと便利です。

・新聞紙

火付けに使えたり、服の中に入れることで防寒具にもなります。

・ウエットティッシュ

身体を拭いたり、食べ物を食べるときに手を拭くなど、ちょっとしたことにも使えます。

・サンシェード

フロントガラスだけでなく窓すべてを覆ってくれるものがあれば◎

日光を遮るというのは勿論ですが、服を着替えたり、車中泊をする際にも活躍します。

用意できない場合は大き目の布があれば、代用可能です。

・ドライシャンプー

災害時には水が確保できない場合があります。頭が洗えないというのはかなりのストレスとなります。

・ガムテープ

モノを補強したり、破れた穴を塞いだりなど何かと便利です。ガムテープよりもダクトテープのほうが水にも強いのでオススメです。

・ポリ袋(ゴミ袋)

汚れ物などを分けられるように、30リットル程度のものが何枚かあると良いでしょう。

・トイレットペーパー

携帯トイレとセットで用意しておくと良いでしょう。

・マスク

冬場の車内は乾燥しますので、マスクがあると喉を痛めません。

・スコップ

マフラー付近に溜まった雪を退けたり、スタックした際に使用します。

それぞれを集めるのは大変ですので、車載用防災セットを購入しても良いかもしれません。あらかじめ耐熱・耐寒の保存食や水、脱出ハンマーや簡易トイレなどがセットとなっており、そのままクルマに積んでおくだけで簡単です。

緊急時など車中泊をする際の注意点

・車中泊をする場合は安全な場所で行いましょう。

・エコノミークラス症候群にならないように、定期的にクルマの外に出ること。

クルマの運転中の時に地震が起こった場合はどうすれば良い?

クルマに乗っている時に大きな地震にあってしまったという時、まずは落ちついて対処しましょう。あわててスピードを落とさず、ハザードランプを点灯させながら徐行しましょう。急にスピードを落とすと後車から追突される危険もあります。後方や路面状況を確認し、道路左側に停車させ後エンジンを止め、揺れが収まるまで車内で待ちましょう。

クルマから離れる必要がある場合は、ドアをロックせず、キーをつけたままクルマの外に出て、安全な場所へ避難してください。キーを持ったまま移動してしまうと、置いていったクルマが邪魔で緊急車両が通れない時に移動させることができません。

もしもに備えてクルマにも災害対策を

地震や水害など、いつ起こるかわからない災害に対しての備えは大切ですね。車中泊訓練も行ってみると、自分達にとって必要となるアイテムが分かってくるかもしれません。そこから必要だと思ったものを少しずつで良いのでクルマに積載していくというところから始めてみてはいかがでしょうか。

ちなみに筆者はキャンプを嗜む関係である程度は装備は整っていたり、普段からクルマに載せていたものもありました。ブームとなっているアウトドアですが、自然を楽しんだり非日常感を味わえるだけでなく、災害時にも役立つと思いますのでオススメです。

【筆者・撮影:MOTA編集部 武内祐徳】

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筆者武内 祐徳(MOTA)
MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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