中国で自動運転がプチバブル!中国政府が水面下で技術を軍需から民需へ(1/2)

中国で自動運転がプチバブル!中国政府が水面下で技術を軍需から民需へ
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高速道路約2000kmを自動運転車で公開デモ

中国で自動運転がプチバブル

中国はなんだか、自動運転バブルっぽい雰囲気だ。

北京モーターショーでは、中国地場メーカー各社が自動運転車を展示した。

■北京モーターショーで出展された中国地場メーカーの自動運転車画像ギャラリー

なかでも、最も自動運転に積極的なのは、長安汽車だ。今回の北京ショー開催に合わせ、北京を目指して高速道路を約2000kmに渡る自動運転の公開デモンストレーションを成功させた。このやり方は、アウディが2015年1月に実施した手法の「パクリ」。

アウディの場合、米西海岸のシリコンバレーを出発し、ITと家電の世界最大級見本市「CES」の会場まで自動運転走行した。長安汽車はこれを参考にしたのだ。

長安汽車の自動運転車は、中型セダンをベースとし、ボディ全体を鏡面仕上げした「ド派手」なクルマだ。ルーフ部分には、アメリカのヴィロダイン社製のライダーを搭載。

ライダーとは、レーザーレーダーであり、周囲360度の状況を計測できるのはヴェロダイン社の特許。そのため、グーグルカーの初期モデルや、フォードなどの大手自動車メーカーでも実験車両向けに利用している。

中国で自動運転がプチバブル

また、同じく長安汽車のブースで目を引いたのは、「バイドゥマップカー」だ。バイドゥ(百度)は、中国版グーグルといった位置付けの企業。検索サイトと地図情報サービスでは中国の最大手である。

そのバイドゥマップの計測車として、長安汽車の小型SUVを使用している。ルーフから突きあがったバーの先には、ここでもヴェロダイン社製のライダー、そしてパノラマ写真を撮影するため前後左右の4カ所にカメラ、さらに前方に動画撮影用カメラを装着した。

こうした高精度地図は、中国全土での自動運転を実現するための基礎となる最重要データである。

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

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