ホンダ WR-Vが一部改良! 内装の質感を向上、4~6万円の値上げに
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂 幸正
コンパクトSUVのホンダWR-Vが、2025年3月7日頃に一部改良を実施するという情報を入手しました。
今回の一部改良では、主に内装の質感向上が図られ、特別仕様車「ブラックスタイル」が追加されます。その一方で価格改定も行われ、4~6万円の値上げとなるようです。
当記事では、カーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが、WR-Vの一部改良の詳細や、一部改良前後の価格比較、お得に購入する方法について解説します。
※WR-Vの写真は一部改良前ものです
ホンダ WR-Vの一部改良の内容とは
ホンダは、主力車種であるWR-Vの一部改良を実施するようです。
主な変更内容は以下のとおりです。
・内装の質感向上
・特別仕様車「ブラックスタイル」の追加
・価格改定
まずは一部改良による内装の変更点や、特別仕様車「ブラックスタイル」について解説します。
内装の質感向上
今回の一部改良によって、主に中級グレードの「Z」と最上級グレードの「Z+」の内装の質感が向上します。
一部改良による内装の主な変更内容
・「Z」「Z+」にフルプライムスムースシートを採用
・「Z+」のインパネやドアライニングにソフトパッドを採用
・「Z」と「Z+」の内装色がブラックからブラウンに変更
「Z」「Z+」にフルプライムスムースシートを採用
中級グレードの「Z」と最上級グレードの「Z +」にはシートの全面にプライムスムース(※)が使用された「フルプライムスムースシート」が採用され、上質な印象が強まります。
(※)プライムスムースとは、ホンダがシート等に採用している合成皮革の一種です。本革のように高級感のあるしっとりとした質感が特徴で、お手入れのしやすさも兼ね備えています。
「Z+」のインパネやドアライニングにソフトパッドを採用
最上級グレードの「Z+」では、インパネやドアライニングにソフトパッドが採用され、さらに質感がアップします。
ほぼ同じサイズのコンパクトSUVであるホンダ ヴェゼルと比べ、一部改良前(従来型)のWR-Vは外観・内装はシンプルで落ち着いた印象でした。
今回の一部改良で、「Z+」はソフトパッドを採用し、内装の質感を高めることで、ヴェゼルの上質な仕上がりに近づけています。
また、従来型では「Z」と「Z+」の違いが分かりにくかったため、両グレードの違いを際立たせる狙いもあるでしょう。
「Z」と「Z+」の内装色がブラックからブラウンに変更
WR-Vの内装色も一部改良によって変更され、「Z」と「Z+」は従来のブラックからブラウンに変更されます。
2024年にマイナーチェンジが実施されたヴェゼルの内装色は、ブラックやグレージュ、カーキ×ネイビーであるため、WR-Vにブラウンを設定することによって2車種の差別化も図られています。
特別仕様車「ブラックスタイル」の追加
一部改良によって、WR-Vの「Z」「Z+」には、内外装をブラックで統一した特別仕様車「ブラックスタイル」が追加されます。
アルミホイール、アウタードアハンドル、前後のスキッドプレートなどがブラック仕上げとなり、内装もブラックで統一されます。
一部改良ではWR-Vの「Z」と「Z+」の内装色をブラウンとする代わりに、ブラックスタイルを加えることで、2種類の内装色を選べるようにしています。
以上のようにWR-Vは、主に内装の改良を実施して質感を高め、中級グレードの「Z」と最上級の「Z+」にはブラックスタイルも新設定して選択肢を広げています。
ホンダ WR-Vの一部改良前後の価格比較
WR-Vは一部改良に伴い、全グレードで4~6万円の値上げが実施されます。以下は販売店より入手した一部改良前後のWR-Vのグレード別の価格一覧です。
| グレード | 改良前価格 | 改良後価格 | 価格差 |
|---|---|---|---|
| X | 209万8800円 | 214万9800円 | +5万1000円 |
| Z | 234万9600円 | 239万8000円 | +4万8400円 |
| Z+ | 248万9300円 | 254万9000円 | +5万9700円 |
| Z ブラックスタイル | - | 248万4000円 | - |
| Z+ ブラックスタイル | - | 258万円 | - |
※上記価格はすべて税込
WR-Vのエントリーグレード「X」は、一部改良前は209万8800円と210万円を切る価格設定でしたが、一部改良後は214万9800円となり割安感が薄れています。
また新たに追加される特別仕様車「ブラックスタイル」は、主にカラー変更で価格がさらに高まります。
一部改良後の価格と比べると「Z」と「Z ブラックスタイル」は8万6000円、「Z+」と「Z+ ブラックスタイル」は3万1000円の上乗せです。
値上げの理由
WR-Vの一部改良の背景には、内装の変更だけでなく、原材料費や輸送費の高騰に対応する目的もあります。そのため、改良前に比べて割高になっているといえるでしょう。
ホンダ販売店の声は? 在庫車をお得に購入できる可能性あり
今回の値上げについて、ホンダの販売店に問い合わせたところ、「現時点(2025年2月中旬時点)でWR-Vの在庫車があります。ボディカラーの選択肢は限られますが、在庫車であれば従来の価格で購入でき、今後は値引きも拡大する可能性があります」との回答がありました。
また販売店によると、2025年3月7日(金)頃に実施されるWR-Vの一部改良にあわせ、同年2月13日(木)からメーカーに注文を入れているとのこと。
WR-Vを安く購入したい場合、販売店へ出向き、一部改良型と在庫車の両方の見積もりを取ると良いでしょう。
販売会社としては、従来型の在庫車はなるべく早く売り切りたいところはずです。したがって、在庫車ではお得な買い方ができる可能性もあります。少しでも安く購入がしたい方は試してみましょう。
ホンダ WR-Vの一部改良後の評価とまとめ
一部改良後のWR-Vについての評価は以下のとおりです。
| 外観 | 4.0 | ★★★★☆ |
|---|---|---|
| 内装・居住性 | 3.0 | ★★★☆☆ |
| 走行性能 | 3.0 | ★★★☆☆ |
| 運転のしやすさ | 4.0 | ★★★★☆ |
| 乗り心地 | 3.0 | ★★★☆☆ |
| 燃費 | 4.0 | ★★★★☆ |
| 価格の割安度 | 5.0 | ★★★★★ |
〇 新型WR-Vの良い点
・後席と荷室が広く、ファミリーカーとしての実用性が高い
・直線基調の外観で運転しやすく小回りの利きも良い
・1.5Lガソリンエンジンは実用回転域の駆動力が高く扱いやすい
× 新型WR-Vの気になる点
・一部改良によって値上げされ割安感は低減
・パーキングブレーキは一部改良後も変わらずレバー式
・ヴェゼルに比べると後席のシートアレンジは多くない
今回のWR-Vの一部改良は、内装の質感向上や新グレード追加など、魅力的な内容となっています。しかし、価格が値上げされた点は注意が必要です。
購入を検討している方は、一部改良型と在庫車の両方の見積もりを取り、自分に合った選択肢を見つけるようにしましょう。
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