環境変化にいち早く対応! トーヨータイヤの新型スタッドレス「OBSERVE GIZ2(オブザーブ・ギズツー)」雪上試乗(1/2)

  • 筆者: 飯田 裕子
  • カメラマン:TOYOTIRES(トーヨータイヤ)
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クルマの冬支度といえば、まずは冬用タイヤの準備だ。トーヨータイヤではスタッドレスタイヤの新製品「OBSERVE GIZ2(オブザーブ・ギズツー)」を2020年8月より発売。雪が溶け濡れた路面からアイス路面に至るまで、変化が激しい日本の雪上環境に合わせ開発されたという。モータージャーナリストの飯田裕子が、雪上のテストコースで試してみた印象をレポートする!

雪、氷からウェットまで…あらゆる環境下に対応するタイヤのテストシーンを写真でも見てみる!

目次[開く][閉じる]
  1. これも地球温暖化の影響!? 積雪地での環境変化に最新スタッドレスタイヤがいち早く対応
  2. 雪上での素直な応答、そして安定した性能を実感
  3. 雪が溶けた路面がやがて凍結…変化の激しい日本の環境に対応
  4. 冬の間「だけ」しか使わないからこそ、重要視したいこと

これも地球温暖化の影響!? 積雪地での環境変化に最新スタッドレスタイヤがいち早く対応

2020年も季節はめぐり、また冬がやってくる。この冬は寒いのかな、雪は多いのかな。今年は、ウイルスから守られやすく寒い冬も自由な“個”の移動が可能で、より自由かつ温かく保ちやすい“マイカー”の存在がとくに見直されつつあるようだ。

するとやはり備えたい冬支度といえば、タイヤ。季節を問わず日々マイカーと過ごしていた方のみならず、しばらくマイカー移動の価値を忘れていた方にとっても、足下の冬支度をする前にトーヨータイヤのスタッドレスタイヤの進化をお伝えしたい。

1日の間に雪が溶け、夜には再び凍結する日が年々増えている

まずはその背景から。2016年~2020年の1月から2月の各年観測データによると、国内の厳冬期、札幌市内で日中の最高気温が0度を上回る日数が増えているという気象庁の報告があったそうだ(トーヨータイヤ調べ)。

これが意味するのは、日中は気温が上がり路面の雪が解けてシャーベット状になり、夕方から朝にかけてまた気温が下がり濡れた路面が凍結しアイス路面になるということ・・・。

一日の路面がこれほどシビアかつ極端に変化する最近の冬期、できることならタイヤ選びもより最新の気候変動を考慮して開発された最新のスタッドレスタイヤに目を向けるほうがやはり“より”いい(優れる)のは間違いない。

6年ぶりにモデルチェンジした新型スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2」

トーヨータイヤのスタッドレスタイヤ「オブザーブ ガリット」シリーズは2000年に登場。そして2020年8月、新たに「OBSERVE GIZ2(オブザーブ・ギズツー)」を日本の冬道に送り出した。従来の「OBSERVE GARIT GIZ(オブザーブ・ガリットギズ)」から6年ぶりの新製品となるそうで、近年の気候変動に配慮したタイヤ開発が進められている。

今回、トーヨータイヤのテストコースで6年前に登場したOBSERVE GARIT GIZと最新のOBSERVE GIZ2の比較試乗ができたのだけれど、最新モデルで走る前に従来型のOBSERVE GARIT GIZを試してみると「これでも性能に不満も不安もないよね」と同乗する担当編集者と話すこともしばしば。が、そこから乗り換えた新型スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2」は当然ながら「“より”いい」と優位性を感じる場面が多かった。

最新の気候変動を考慮して開発された新製品「OBSERVE GIZ2」で進化したポイントは、アイス路面とウエット路面での走行性能。それらの性能向上とともに雪道を含む総合力がアップした点にある。

雪上での素直な応答、そして安定した性能を実感

およそ3キロに及ぶトーヨータイヤのテストコースでは、様々な走行シーンでGIZ2の試乗ができた。

走行開始直前に降った雪が降り積もる状況下、駐車スペースから走り出してすぐのことだ。雪とタイヤがコミュニケーションをとっているとわかる、やや重たく滑らかな感触が手応えや路面の踏み応えで感じられた。これには同乗者も「これはいいですね」と発したくらいだ。

滑りやすい路面でもハンドルが素直に応答してくれる

実際に走らせて最も良かったのは、ハンドルに対する素直な応答。従来のGIZでも十分な性能を感じられたのに、OBSERVE GIZ2と比べてしまうとハンドルを切ったとき(入力)の応答がわずかに遅い。

ハンドルを切ってからタイヤに力が伝わりクルマの向きがかわるまでの反応は、滑りやすい路面だしスタッドレスなのでそれは当然ある。が、OBSERVE GIZ2は雪上で時速40~60キロでも小さく舵を入れたとき、クルマの向きがちゃんとついてきてくれる感覚が良く、おかげで信頼性が増した印象を受けたのだ。

そのときのハンドルから伝わるトルクもしっかり手応えとして残るので、ちゃんと力が伝わっているなと感じることができるのが一番の違いではないかと思えた。

試乗車のアウディA4(4WD)とトヨタ カローラスポーツ(FF)で同じように走行し、コーナリングを試してみたところ、特性にやや違いはあるものの、私が行きたいと思う方向にクルマのノーズが自然に入る性能はどちらでも得られた。

雪上の荒れた路面でも頼もしさを実感出来る

雪上はそもそも不整な路面だ。しかしそんな路面でも大きな影響を受けることなく加速力が得られるだけでなく、繰り返し走行した路面にできた溝や轍のなかやまたぐように通過をする際にも頼もしい安定感が得られた。

実はこの日、コースコンディションはあまりよくなく、時間経過とともに偶発的に路面にできてしまった路面の大きな凹を避ける場面もしばしば。その際、瞬間判断にも近い状況でハンドルを切り避ける場面でも応答性の良さを感じることができた。

時速40キロでの圧雪路ブレーキはもちろん、80キロでも「おー、噛む噛む!(路面を噛むように捉えているの意味)」。制動距離も短い。そしてその後の発進、加速性能の良さはすでにお伝えしたとおりだ。

雪が溶けた路面がやがて凍結…変化の激しい日本の環境に対応

滑りやすいアイス路面の性能を試してみた

凍ったアイス路面での性能は、コンディションの変化が少ないアイスドームのなかで試すことができた。

OBSERVE GIZ2の発進/加速性能は、スッと走り出し速度が乗っていく感じもドライバーに伝わってくる。

そして時速20キロ、40キロで試したブレーキ性能については、フルブレーキからABSの作動を伴いながら、特に途中からより減速していく様子が早く訪れることが体感でき、完全停止までの時間(距離)も短縮されていた。テストデータ上では8%の短縮=性能向上となるらしい。

ブレーキを踏みながらハンドルを切って障害物を回避するようなアクションをしても、制動距離は短かったのがより頼もしかった。

ウエット路面での性能はどうだろう。よりリアルな雪国での道路環境では、シャーベットのみならず路面上がウエットコンディションとなることもしばしばあるだろう。今回はその状況は試せなかったけれど、トーヨータイヤのテストデータによると、ウエット制動性能が18%も短縮されるという。

ウェット路面とアイス路面、相反する2つの状況に対応するOBSERVE GIZ2

GIZ2の技術的進化は様々ある。なかでもコンパウンド(タイヤをカタチづくる配合物)は、氷とタイヤの間にできる水分を吸い取る“吸水”性能と、吸水をしながら氷路面をひっかく“クルミ殻(氷より硬くアスファルトより柔らかい)“、そして新開発の”密着ゲル“が氷路との密着度を高め吸水と引っ掻きの仕事をよりしやすくしてくれる。しかもその性能の持続性も長く保たれるそうだから嬉しいではないか。

新型OBSERVE GIZ2の開発担当者は「ウエットとアイスの走行性能をあげたいというのは、タイヤにとって相反する性能を共にともに向上させたいということ。タイヤとしての基本性能を上げるという意味では、とくにウェットを向上させたかった。それをやろうと思うと、タイヤをより硬くしっかりさせたくなる。ところがそうすると柔軟さが求められるアイス路面には不利になる。」と説明する。

それを助けてくれたのが新開発された“持続性密着ゲル”だったという。

「ゴム自体は硬くなっているけど、ミクロな領域では柔らかい成分が入っているのでちゃんと路面に追従してくれる。これを両立できるコンパウンドができたおかげで、相反する性能もしっかりと向上させ両立できた」と開発担当者はおっしゃっていた。

OBSERVE GIZ2の路面への密着性は、微妙なゴツゴツに固まった凸凹氷路も、目に見えないレベルの凹凸にも密着=追従するという。

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飯田 裕子
筆者飯田 裕子

OL時代に始めたレース活動をきっかけに、クルマへの興味/関心を深め、フリーの自動車ジャーナリストに転身。自動車雑誌への執筆や自動車系TV番組出演などから、活動の場を広げ、現在では女性誌および一般誌、新聞、Web、ラジオ番組でのパーソナリティ、TV、トークショーと活躍の場は幅広い。ドライビングインストラクターとしてのキャリアも長く、自動車メーカーをはじめ、一般企業、保険会社、警視庁などが主催するスクールでの指導にも定評あり。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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