こんなの見たことないっ！ 謎の3輪スポーツカー「SLINGSHOT」(スリングショット) 試乗レポート(3/6)

走る楽しさに満ちている

いざ、「ヒーローしのいサーキット」のロードコースへ。ここはテクニカルコースとして知られる栃木県のサーキットだ。

日本に上陸してまもない貴重な車両ゆえ、制限速度が設定されていたのだが、その楽しさを味わうには十分だった。

走ってみた第一印象は、とにかく「楽しい！」につきる。

実をいうと、もっと危なっかしい感じの乗り物をイメージしていたのだが、まったくそうではなかった。思ったよりもずっと安定しているし、乗り心地にも不快な印象はない。

そして、ステアリング操作に対して応答遅れなく、面白いように軽々とノーズが向きを変えて、とても「操る」感覚に満ちている。

ワイドトレッドにレイアウトされたフロントタイヤはグリップ感が高く、路面をしっかり捉えつづけ、ほとんどロールすることなくフラットな姿勢のままスイスイを曲がっていく。

限界時にはESCの制御も入る

1輪のみで支えているリアは、コーナリングでは微妙に流れて巻いていく感じがまた楽しい。4輪車ではけっして味わうことのできない、ちょっと不思議な感覚の操縦性を持っている。 限界を超えてもESC(横滑り防止装置)がアシストしてくれるので心配ない。コーナーが迫るたび、ステアリングを切るのが楽しみになる乗り味だ。

動力性能も十分で、さすがは軽量な車体に2.4リッターのエンジンを組み合わせているだけに、どこからでも軽々と加速してくれる。

とにかく、すべてが楽しさに満ちている、スリングショットであった。

ポラリス社が誇る多彩なオフロードビークルにも試乗

取材当日は、ポラリス社のメインであるオフロードビークル等にもロードコースもしくはオフロードコースで試乗することができた。

それぞれについて簡単に紹介しよう。

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