こんなの見たことないっ! 謎の3輪スポーツカー「SLINGSHOT」(スリングショット) 試乗レポート(2/6)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:茂呂幸正
そのルックス、インパクト満点!
そんなポラリスにとっても初となるスリーホイーラーであるスリングショットは、まずインパクト満点のアグレッシブなルックスが印象的だ。
ロー&ワイドなフォルムのボディは、全長は3800mmという短さながら、全幅は1971mmと2m近くもある。ホイールベースは2667mmだ。
エッジの効いた形状のボディパネルは耐衝撃性ポリマー樹脂製となっている。ヘッドランプはにらみつけるような鋭い目つき。ユニークな形状のLEDリアコンビランプや、センターフィンに仕込まれたLEDのハイマウントランプは視認性も高くてよい。
ボディカラーは、標準モデルがチタニウムメタリック、上級の「SL」がレッドパールとなる。
車体の骨格はスチール製スペースフレームで構成されており、フロントは見るからに凝った構造のダブルウィッシュボーン式、リアはフレームにシングルピボット装着されたスイングアーム式のサスペンションを持つ。
タイヤサイズは、標準モデルが前205/50R17、後265/35R18、SLが前225/45R18、後255/35R20で、ホイールのデザインも差別化されている。
わずか750kg程度のボディに2.4リッターエンジンを搭載
この種の奇抜な乗り物は、乗降性がよろしくないものが多い気がするところだが、スリングショットはいたって乗り降りしやすい。最低地上高は120mmで、着座位置はわずか300mmと、究極のローポジションを実現している。
エクステリアの一部として、コクピット内も共通の雰囲気でデザインされている。上級仕様の「SL」にはオーディオやバックカメラが付く。車両重量は標準モデルが752.9kg、SLが763.3kgだ。
フロントカウルを開けると、GM製の「エコテック」と呼ぶ2.4リッターDOHC自然吸気エンジンが縦置きに搭載されている。最高出力は173HP/6200rpmであり、700kg台の軽量な車体ゆえパワーウエイトレシオは4.5kg/HPを下回っており、高性能スポーツカーなみ。速さのほうも期待できそうだ。
トランスミッションは5速MTで、ドライブシャフトを介し、ディファレンシャルで駆動軸を変換し、カーボンベルトにより後輪を駆動させる。 ベルトドライブには、ポラリス社がこれまでに2輪車やスノーモービルの製造で得た技術が生かされている。
[乗ってみてどうなのか・・・次ページへ続く]
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