【試乗】ブリヂストン、SUV用低燃費タイヤ「DUELER(デューラー)H/L 850」試乗レポート/岡本幸一郎(1/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:和田清志
REGNOとECOPIAの技術を投入したSUV用低燃費タイヤ
このところSUVカテゴリーの販売は好調に推移しており、ご存知のとおり販売のメインは、昔ながらのオフローダーではなくクロスオーバータイプとなっている。
そこでタイヤについても、これまでにも増してオンロードでの快適性が求められるようになってきた。
そんな中、オフロード用からオンロード用まで幅広くSUV用タイヤをラインアップするブリヂストンが、オンロードにおける高速走行向けの「DEULER(デューラー) H/L683」の後継モデルとして新たに発売したのが、「DEULER H/L 850」だ。なお、「H/L」というのはハイウェイ ラグジュアリーを意味する。
「DEULER H/L 850」の開発にあたっては、「DEULER H/L 683」でも好評だった静粛性を、さらに引き上げることが最大の目標とされた。ブリヂストンの高級乗用車用タイヤ「REGNO」で培った技術を投入し、静粛性と居住性を高次元でバランスさせるとともに、近年の低燃費志向の高まりから、低燃費性能をコンセプトに加えた。低燃費タイヤであるECOPIAの技術を、SUV用にチューニングしたという。
さらなるオンロードでの耐磨耗性や操縦安定性を追求
具体的には、静粛性については、騒音の発生原因である圧縮空気を減らすためのパターン設計を行なうとともに、接地形状の最適化を図ったとのこと。これによりパターンノイズは15%低減した。
低燃費については、ブロック両端の剛性を高めて動きを抑制し、トレッドコンパウンドでの発熱を抑えたほか、タイヤが転動するときの歪を抑える形状を採用した。これらにより転がり抵抗を24%も低減することに成功した。
LIFEについては、パターンでのブロック剛性の分布を最適化し、磨耗特性を向上したトレッドコンパウンドを採用するなどして、接地圧の分布の適正化を図った。
これらにより「DEULER H/L 850」は、優れた静粛性と低燃費性能、ロングライフ性能を実現するとともに、さらなるオンロードでの耐磨耗性や操縦安定性を追求。「DEULER H/L 850」は、あらゆる性能において「DEULER H/L 683」よりもグレードアップしているという。
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