【PR】MTで操る“喜び”と“楽しさ”を存分に味わう「308 GTi by PEUGEOT SPORT(プジョースポール)」試乗レポート(1/3)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:小林岳夫
近年、続々と市販車を市場投入する「PEUGEOT SPORT」
PEUGEOT SPORT(プジョースポール)は1980年代から、F1、ル・マン、WRCなど様々なモータースポーツに参戦し、数々の栄光を手にしてきたプジョー直属のモータースポーツ部門だ。今年も1月のダカールラリーで総合優勝を手にしている。
そのPEUGEOT SPORTが最近になって、市販車の開発に乗り出した。すでに日本では「RCZ R」や「208GTi 30th Anniversary」などが導入されている。これらに続いて今年、2014年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した「308」にもGTi by PEUGEOT SPORTが登場した。
性能や価格から見てライバルと言えるのは、「フォルクスワーゲン ゴルフGTI」、同「ゴルフR」、「メルセデス・ベンツ A250シュポルト 4マチック」、「アウディ S3 スポーツバック」あたりだろう。
ライバル車を引き離すパワーウェイトレシオ
ボディサイズは中核車種の「308 Allure(アリュール)」と比較すると、4,260mmの全長、1,805mmの全幅はそのままに、全高を15mmローダウンして1,455mmとしている。
特筆すべきは車両重量で、1.2リッター直列3気筒ターボエンジンを積んだアリュールより30kgだけ重い1,320kgに収まっている。先に挙げたライバルの中でもっとも軽量なゴルフGTIより、さらに70kgも軽い。
PSAプジョー・シトロエンの新世代プラットフォームEMP2を採用した現行308は、圧倒的な軽量化を実現したことでも知られている。その美点が308 GTi by PEUGEOT SPORTにも受け継がれているのだ。
ライバルが2リッター直列4気筒ターボを搭載し、一部は4WDの駆動系を組み込む中、1.6リッターターボの前輪駆動としている点も軽さの秘訣だろう。
ただし最高出力が控えめかと言うと、そんなことはない。
308 GTi by PEUGEOT SPORTには、「270ps仕様」と「250ps仕様」の2車種が用意されている。数字は最高出力を示している。270psという数値はゴルフGTIを大きく上回り、280psのゴルフRに匹敵する。
これを上回るライバルもある。しかし速さにおいてはパワーやトルクだけでなく、軽さも重要だ。そのため自動車の世界ではパワーウェイトレシオ、1psあたりの重量が目安として使われる。
計算してみると、他の3台が「5kg/ps」台なのに対し、270ps仕様は「4.88kg/ps」と唯一4kg/ps台となっている。
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