オペル アストラワゴン 新型車徹底解説
- 筆者:
- カメラマン:難波賢二
魅力の走りとスタイリング。新型アストラに待望のワゴンが登場。
オペル アストラに待望のステーションワゴンである新型「オペル アストラワゴン」が加わった。2004年9月に3代目となる5ドアモデルが発表されたオペル アストラは、その先進的なデザインで既存のユーザーだけではなく新たなユーザーの注目も獲得した。だが、これまで実際にアストラ内での大きなシェアを占めていたのはワゴンである。まさにアストラの中軸を担うであろうモデルがこの新型アストラワゴンである。
大胆に生まれ変わった5ドアモデルのスポーティで力強いデザインテーマは、この新型オペル アストラワゴンにも継承されている。ホイールベースは2,750mm(5ドア・ハッチバックモデルと旧型ステーションワゴンに対し、90mm拡大)。全体的な寸法はコンパクトクラス内のサイズ(全長4520mm/1760mm/全高1475mm)に抑えつつ、前後の車軸を可能な限り広げることにより、リアのレッグルームの拡大と、最大1590リットルのラゲッジスペースを実現。ダイナミックでバランスのよいプロポーションとなっている。
今回、日本に導入されるのは、1.8CD、1.8Sport、2.0 Turbo Sportの3グレード。1.8リッターエンジンは、最高出力92kW(125ps)/5,600、最大トルク170N・m(17.3kg-m)/3,800となっており4速オートマチックトランスミッションが標準装備となる。ラインナップのトップに位置する2.0リッターエンジンは、新開発6速トランスミッションとの組み合わせで最高出力147kW(200ps)/5,400、最大トルク262N・m(26.7kg-m)/4,200を発生。0-100km加速はわずか8.4秒、最高速度は230kmという高性能を発揮。
また1.8Sportでは、コンパクトクラスでは唯一、CDC(コンティニュアス・ダンピングオントロール)、IDSシステムを装備し、最高レベルの走行性を確保。「スポーツスイッチ」を押すことにより、ショックアブソーバーの減衰力をよりハードに、ステアリングやアクセルペダルの反応をシャープに変化させ、ギヤシフトタイミングをエンジンの高回転域にシフトさせる。
新型アストラワゴンは、2クラス上に位置するオメガワゴンなどにも匹敵する乗員スペースと快適性を実現。1.8Sportおよび2.0 Turbo Sportでは4:2:4分割可倒式リアシートを標準装備。ラゲッジスペースは通常時で500リットル(リアシートバック最上部までの容量)となり、またリアシート中央部分を倒せば、荷室からリアシートに通じるトランクスルーとなる。さらにリアシートを前方に倒せば(全モデル)、荷室容量は900リットルにまで拡大。ルーフ一杯に積載する場合、荷室エリアの容量は実に1,590リットルとなる。また助手席シートを折りたたんだ場合、最長で2.7メートのものが積載できる。
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