日産 リーフ プロトタイプ 試乗レポート/岡本幸一郎(4/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
リーフは新しいカーライフの到来を期待させる
EVというと、バッテリーの積載等により室内空間や使い勝手がどうなっているかも気になるところ。前後席とも座面の下にバッテリーを搭載するため、ややヒップポイントが高めになっているという印象。
居住空間は、成人男性4人+子ども1人を乗せたいという状況にも十分対応できる。
ラゲッジスペースは掘り下げたような形状で、容量も実用に十分に耐えるもの。シンプルなシングルフォールディング機構により前倒しすると、後輪車軸上の盛り上がった部分と同じ高さで平らになる。
ガソリンエンジン車に比べると、このあたりの制約は多少あるのだが、その影響はかなり小さく抑えられているといえるだろう。試乗車は左ハンドルだったが、明るくクリーンな印象のインパネは、日本仕様ではまるっきりあべこべになるはず。
上下2段のツインメーターは、アッパーに車速やエコインジケーターなど視認頻度の高い情報を、ロアにバッテリー充電状態やパワーメーターなど車両の情報が表示される。
また、センターパネルには、EVナビによる付加価値情報も表示される。シフトノブは、バイワイヤシステムにより、マウス感覚の軽い操作感で、走行モードをセレクトすることができる。
ITについても、新しいカーライフの到来を期待させるものだ。
たとえばエアコンや充電について、携帯電話やパソコンを駆使して、リモート操作で、乗る前に準備しておくこともできるし、家電のようにあらかじめタイマーを設定しておくこともできる。
さらには、オーナー同士が、エコドライブを競ったり、情報をダウンロードしたりと、コミュニティで楽しむこともできる。詳細については、これから煮詰められていくようなので、発売時の内容を楽しみにして待ちたいと思う。
EVのある生活というのが、もうすぐそこまで来ていることを、日を追うごと感じているところだが、ハイブリッドカーも誰もが予想しなかったほどの勢いで広まったのだから、EVだって、ある程度条件が整えば、一気に普及する可能性はあると思う。
また、行政の補助もさらに手厚くなりそうな気配もある。そのときに、まずはクルマ自体がどれだけ不満なく使うことができるかが、あらためて問われることになるはず。
そんな中で、これほど完成度の高いEVが、すでに存在することに驚かされた次第。日産開発陣の面々が見せる自信満々の表情も印象的だったのだが、おそらく同試乗会の目的は、まさにそれを我々に知らしめることにあったのではないかと思ったりして。
EV時代の本格的な到来を大いに感じさせられた1日であった。
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