開発に込められた情熱と匠の技におどろき! 大好評の日産 ノートをプレミアムに仕立てたカスタムカー「ノート AUTECH」「ノート AUTECH CROSSOVER」の魅力に迫る(2/2)

  • 筆者: 遠藤 イヅル
  • カメラマン:土屋 勇人・小林 岳夫 モデル:美波千夏
画像ギャラリーはこちら

ノート AUTECHとノート AUTECH CROSSOVERの魅力とこだわりを開発者に聞いてみた!

自動車メーカーがつくる「純正カスタムカー」のパイオニアであるオーテックジャパンの強みは、長年にわたるカスタムカー・特装車の開発と生産で得たクラフトマンシップ(匠の技)と、斬新な提案力だ。

「AUTECH」ブランドでは、その技と力をすべて投入。丁寧に、魂を込めて開発されている。そのため、ノート AUTECHとノート AUTECH CROSSOVERにも、オーテックジャパンの技術力とこだわりが詰まっているのだ。

では、そのこだわりはどんなところにあるのだろう。それを知るべく、ノート AUTECHとノート AUTECH CROSSOVERの商品開発を担当した2人のキーパーソンにインタビュー。込められた秘話やこだわりを知ることができたので、ぜひご覧いただきたい。

【デザイン編】25mmの車高アップは譲れない数値! こだわり抜いた各部のデザイン・素材にも注目

まずお話を伺ったのは、株式会社オーテックジャパンでデザインを担当する山本賢司さん。同社製品のデザインに関し、すべてのクリエーションおよびマネージメントを行う山本さんは、ノート AUTECHとノート AUTECH CROSSOVERのデザインにも深く関わっている。そこで外観に大きな個性を放つ、ノート AUTECH CROSSOVERに関する秘話をお聞きした。

──ノート AUTECH CROSSOVERのデザインの特長を教えてください。

山本さん「エクステリアデザインで注目していただきたいのは、やはり車高です。サスペンションとタイヤを変更することで、合計25mmの車高アップを実現しています。この基本骨格に対し、ホイールアーチガーニッシュ、サイドシルプロテクターなどの独自パーツによって、ノート AUTECH CROSSOVER独自の世界観を表現しています。

アルミホイールのデザインも、アルミの切削面を台形とすることで、クロスオーバー車らしい踏ん張り感を出しました。また、台形モチーフをホイールアーチガーニッシュ、サイドシルプロテクターのレリーフにも反復しています。タイヤはゴツゴツした銘柄を選ばず、都市生活者向けのスマートなイメージとしました。

ドットパターンのフロントグリル・ダーククロム仕上げのグリルフィニッシャー、メタル調フィニッシュのドアミラー、湘南ブルーに光るシグネチャー類はノート AUTECHと共通として、プレミアムスポーティというAUTECHブランドの価値観を同時に表しています。

インテリアでは、シートバックに施したCROSSOVERの刺繍もこだわったポイントです。カチっとした文字の表現や、明るすぎない糸の色は、メーカーさんと試作を繰り返して量産にこぎつけました」

──車高が25mm高いだけで、ノーマルのノートとは随分雰囲気が変わりますね。この数値は、どのようにして決まったのですか?

山本さん「お客さまが一目で認識できるクロスオーバーらしい高さを表現するために、開発側と話し合いながら決めた数値です。機械式駐車場に停められるように、全高を1550mm以内に抑えています。また、ルーフモールの厚みを場所によって調整しつつ、モールの存在感と無骨さを強調しています。

この車高アップは私のこだわりなのですが、開発時はノーマル車高で進めよう、という意見もありました。車高をアップさせながらハンドリング性能や乗り心地を悪化させないことは容易ではないからです。しかしノート AUTECH CROSSOVERの世界観を表すためには、譲れないポイントでした」

【動的性能開発編】車高を上げても乗り心地とハンドリングを両立。高い走行性能を実現した、開発の秘訣とこだわり

車高25mmアップがキーポイントという、ノート AUTECH CROSSOVER。開発面ではどのような苦労やエピソード、こだわりがあったのだろう。商品開発実験部のシニアエキスパートドライバーである高沢 仁さんは、このように話してくれた。

高沢さん「私はオーテックジャパンで“走りの性能”を担当しています。ノート AUTECH CROSSOVERが車高アップをすることになって思ったのは、夏はキャンプ、冬はスキーに行くような、アクティブなお客様に対応したい、ということでした。林道や悪路・雪道を走るうえで、最低地上高のアップは心理的な余裕につながりますからね。

しかし、車高を上げると重心が高くなり、フラフラすることがあります。車高アップをしたために、ハンドリングや乗り心地などが悪くなって、お客様に我慢していただくのは避けたかったので、走る・曲がる・止まるという性能は、ノーマル(基準車)のノートと同等か、それ以上を持たせることを念頭におきました。

ただ、基準車のノート自体のポテンシャルが高く、現在の適正車高で優れた乗り心地とハンドリングを達成しています。それをあえてアップするのですから、開発は大変でした。しかもAUTECHブランドで出すクルマであるからには、基準車よりさらにスポーティで安心なクルマ、というテイストに作りこむことも重要でした。

足回りを専用にするのだから、普段乗りで魅力を感じるクルマにしようと思いました。そこで、ほどよい硬さと日常使用で快適に感じる乗り心地を目指しました。ステアリングの操舵力も、安心感が得られるよう、動きの良さや手応えを感じるチューニングを施しています。

25mmの車高アップは、実際にかなり有効で、雪道で実験したところ、基準車よりさらに走破性が高いことも確認しています」

そして今回取材に同行してくれた、“ちなってぃー”こと美波千夏さんからも質問があった。

──ノート AUTECH CROSSOVERを購入されるお客様に向けた、こだわったオススメポイントを3つ教えてください

高沢さん「まずは、車高があがってシート面も高くなっていますので、スカートを履いた女性でも乗降がラクなことです。見晴らしも良くなっていますので、女性の方には喜んでいただけると思います。次は、面白いクルマ作りを目指したことです。ちょっとした買い物で出かけても、 “このクルマって気持ちいいな” と思っていただけると嬉しいです。最後は、直進性の良さですね」

そう答えた高沢さんは、この他にもノート AUTECH CROSSOVERのセッティングについて、「複数人乗車+荷物」を載せた状態でも安心して運転できるような設定になっていると語った。もちろん1人でドライビングを楽しめるようにも仕上がっている。それはこのクルマを、行動派のお客様にアクティブに乗っていただきたい……という高沢さんの想いがあるからなのだ。

安定感と安心感を感じる「ノート AUTECH CROSSOVER」の走行性能

開発陣からこだわりを聞いたあとに、改めて両車を見てみると、開発に苦心したという各パーツ類や、追求し抜いた25mmアップの車高がもたらすアクティブな佇まいが、ノート AUTECHとノート AUTECH CROSSOVERをより特別なクルマに感じさせた。

厳選された素材と丁寧な縫製で作られているシートは、ノーマルでも座り心地が良いノートのシートに、さらに快適な着座感とプレミアム感を与えている。立体感を持たせたシートセンターの波模様デザインも、滑りやすい皮革シートの印象を覆すほどに衣類をグリップするため、コーナリング中でも体を踏ん張る必要性が低い。

シートの良さは、長距離を走る際の疲れにくさにもつながる重要なポイントだ。運転席・助手席の両方に座った美波さんも、シートが滑らなくて座りやすい!と感心していた。同乗者にも優しいシートと言えるだろう。

そして、セッティングにこだわったというノート AUTECH CROSSOVERを走らせてみると、高沢さんが話した通り、たしかに通常のノートよりもどっしりとした乗り味とキビキビ感を示した。それは、街中をゆっくり走るだけでも、交差点を曲がるだけでもわかるほど。足回りはスポーティに固められているが、乗り心地もよく、安定感を感じる仕上がりとなっていた。

より正確性を増したステアリングフィールとともに、ノート AUTECH CROSSOVERを気持ちよく走らせる。アイポイントも高くなっており乗りやすさも向上。車高が高められたことで起こるであろう、重心の高さやふらつきもない。自分がコンパクトSUVに乗っているとは思えないほど、安定した走りを体感することができた。

5ナンバーサイズのコンパクトな車体なのに車内は広く、品位とタフさを兼ね備えた外観と高品質な内装、e-POWERの省燃費と走行性能を持ち、上質かつスポーティな乗り味が堪能できるノート AUTECH CROSSOVERは、プレミアムコンパクトSUVにおける新たな基準を作ったと言っても過言ではないだろう。

クラスレスなプレミアムスポーティコンパクトカー「ノート AUTECH」「ノート AUTECH CROSSOVER」で、毎日を豊かに、そしてアクティブに過ごそう

質が高いアイテムは、日々の生活を豊かにする。日産車を知り尽くしたオーテックジャパンのこだわりによる上質さと、スポーティネスをプラスしたノート AUTECHとノート AUTECH CROSSOVERは、まさにそれを叶えてくれるクルマだ。

都市部から風光明媚な風景まですべてに似合うデザインと雰囲気も、所有の喜びを大きくするに違いない。普段の買い物からちょっとしたドライブ、数泊単位の旅行まで、移動のすべてが快適で楽しくなるはず。あらゆる用途を快適にこなすスマートなオールラウンダーとして、アクティブな暮らしをサポートしてくれるだろう。

操縦に関する性能をブラッシュアップしているノート AUTECH CROSSOVERは、少し乗っただけでも「あ、このクルマ、しっかりしている」と感じられるはずなので、ぜひディーラーでの試乗をオススメしたい。

>>ノート AUTECHの詳細はこちら

>>ノート AUTECH CROSSOVERの詳細はこちら

[筆者:遠藤イヅル/撮影:土屋 勇人・小林 岳夫/モデル:美波千夏]

日産/ノート
日産 ノートカタログを見る
新車価格:
229.9万円269.1万円
中古価格:
9.8万円323万円
前へ 1 2

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

日産 ノートの最新自動車ニュース/記事

日産のカタログ情報 日産 ノートのカタログ情報 日産の中古車検索 日産 ノートの中古車検索 日産の記事一覧 日産 ノートの記事一覧 日産のニュース一覧 日産 ノートのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる