日産 ノートとセレナの戦略が当たり、競争激化のコンパクトカーとミニバン市場(1/2)
- 筆者: 桃田 健史
日本のクルマ市場はかなり変わってる?
日本の自動車市場は、とっても変わっている。海外から見ると、そう言われている。
変わっている点その1は、ミニバン大国ということ。本来は商用車であるミニバンが乗用車の王道になっているのは、日本だけだ。
さらに、外国人には見慣れないとっても小さな車、それが軽自動車。
そして、海外でもたくさん走っているコンパクトカーだが、その実態はハイブリッド車が主流。
そんな日本でいま、コンパクトカーとミニバンで熾烈なメーカー間競争が始まっている。
まさか、こんなに大化けするとは!?
2017年1月~6月、コンパクトカーの新車販売で、日産 ノートが8万4211台(前期比163.3%)となりトップ。同部門二位のトヨタ アクア・6万4168台(71.8%)、三位のトヨタ ヴィッツ・5万1617台(140.4%)、そして四位のホンダ フィット・4万6171台(78.7%)を大きく引き離した(一般社団法人日本自動車販売協会連合会調べ)。
正直なところ、当の日産でも、ノートe-POWERのバカ売れを予想していなかった。
数年前までコンパクトカーといえば、トヨタ ヴィッツ(欧州ではヤリス)が主役。そこにホンダがフィットで対応するというツートップ体制となり、パワートレインがハイブリッドへと進化していった。そこに日産がティーダやノートなどで応戦し、さらにマツダが第五世代ブランド戦略の中でSKYACTIVを売りにしたデミオを投入、トヨタもハイブリッド専用車のアクアを追加。その他ではスズキがスイフトで踏ん張っていた。
そうした業界図式が、ノートe-POWERによって一気に崩れた。
e-POWERについては、ゴーンCEOが2016年4月時点で、同会計年度内での投入を示唆しており、市場としてはリーフ向けに開発したモーターやリチウムイオン二次電池を活用したシリーズハイブリッド車という技術的な認識で、その登場を待っていた。
ところが、実車の販売キャンペーンでは『充電を気にせずどこまでも走れる、電気自動車のまったく新しいカタチ』を採用。こうした極めてアグレッシブなマーケティング戦略に対して、ライバル企業では国内営業部門やディーラーの現場から賛否両論が巻き起こった。
だが、勝てば官軍である。少し前までの国内コンパクトカー・ツートップであるトヨタとホンダとしては、新型アクアのクロスオーバー化や、新型フィットの上級化によって、ノートe-POWERの追撃体制を敷いた。
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