新型ノート(日産) 新型車解説(2012年フルモデルチェンジ)(2/2)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:茂呂幸正
新型ノートの最上級グレード「メダリスト」はティーダのエッセンスを継承
新型ノートのグレードは自然吸気エンジンで2WDの「S」と「X」、モーターアシスト方式4WDの「XFOUR」、スーパーチャージャー付きは2WDのみで「SDIG-S」「XDIG-S」「メダリスト」の3グレードが用意される。
「メダリスト」という名前を見て、終わったばかりのロンドン五輪よりも先に、昔のローレルを思い出した人がいるかもしれない。
実は新型ノート、ノートとティーダの統合モデルとして生まれている。メダリストはティーダのエッセンスを継承する車種で、スウェード調ファブリックと合成皮革を組み合わせたシートなどでドレッシー感を強調した。
もちろん名前だけでなく、コンセプトも受け継いでいる。
ノートが持っていたバランスの良さや発進加速の良さだけでなく、ティーダが備えていたひとクラス上の上質感と室内の広さも兼ね備えているのだ。
具体的には4,100mmの全長、1,695mmの全幅や2,600mmのホイールベースは旧型ノートと同等で、全高は10mm低い1,525mm(2WD)としながらアクセルペダルを前に出し、後席下の燃料タンク形状を変更することにより、ペダルから後席ヒップポイントまでの有効室内長は3ナンバーセダンのティアナに匹敵する1,837mmをマーク。
新型ノートは旧型ノートを145mmも上回るだけでなく、ティーダよりも1mmだけ長い。
後席のニールーム(ヒップポイントから前席背もたれまで)を見ても、ティーダの650mmにはわずかに及ばないものの、旧型ノートの558mmを含めてこのクラスの他車を上回る643mmを掲げている。
おまけにリアドアは85度とほぼ直角まで開く(旧型ノートは65度、ティーダは70度)からアクセスも抜群だ。
インテリアも、砂紋をイメージしたというインパネ上面、ピアノブラックをベースにシルバーやクロームメッキをあしらったセンターパネルをはじめ、このクラスの国産車としては異例に凝っている。
ティーダの上質なインテリアを知る人でも「これならイイ!」と思えるほど、新型ノートは上質なスペースを手に入れているのだ。
ダウンサイジングを敢行したメカニズムに、エモーショナルなスタイリングとハイクオリティなインテリアを融合させた新型ノートは、まさにヨーロッパの匂いがするコンパクトカーだ。なのに価格はベーシックなX(2WD)で124万9500円、メダリストで167万4750円と、旧型ノートやティーダと同レベル。
欧州のコンパクトカーの実力を知る人ほど、新型ノートは価値ある1台に思えるんじゃないだろうか。
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