日産 新型リーフで1000キロ走破! 世界で最も売れたEVの2代目、その完成度を徹底評価する(4/4)
- 筆者: 河口 まなぶ
- カメラマン:島村英二
実際の航続可能距離は300キロ以下だが十分に“使える”電池性能
JC08モードで400kmの航続距離に対して、実際に満充電で表示される航続可能距離はせいぜい290kmだが、今回なんども借りて長距離も走っているが、例えば往復300kmくらいの距離を走る際には一度だけ急速充電を行えば良いので、違和感なく普通に充電しながら使っている感覚の方が強かった。
30分と聞くと長く感じるが、高速のPA・SAで急速充電を行ったら、トイレに行ってコーヒーを飲めばすぐに時間はやってくる。逆に食事を取ることになるともう少し時間が欲しくなる。だから全然困ることもなかった。
ただ気になるのは、バッテリー容量が増えたことによる弊害とは言わないが、新型リーフは40分の急速充電で80%程度になるため、通常の30分の急速充電では65~70%〜くらいとなり、腹八分目に届かない。これは小さな不満を感じるともいえる。
また家庭での200V充電も、例えば僕のウチにある普通充電設備は200Vの3.0kWhタイプのため、バッテリー残量が20%以下辺りから充電すると、満充電まで12時間を超えることになる。そのため、次の日の予定によっては家でも満充電にならない可能性もある。
とはいえ、普段使いでは全く距離や充電のことを考えなくて良い存在にまで成長している点は高く評価できる部分だ。
走りの性能やバッテリー能力をさらに極めた追加モデルの登場にも大いに期待
そう考えると2018年に登場するさらに容量の大きな60kWh版が実に楽しみ。このモデルはもうほぼ、電池のことを気にせずに使えるものになるだろう。
またその後にはNISMOバージョンも登場すると言われるが、これも先に記したダイナミクスをさらに向上させるだろうから、走りはかなり期待が持てる1台になるはずだ。
というわけで今年2017年に登場した新型日産リーフ。やはり2代目へと進化したことで、その使い勝手は格段に向上しているし、何より走りが新次元を見せてくれた。
日産 リーフは量販EVとして、当たり前の存在のように思えるけれど、実はそんな量販車でありながら、eペダルや先のダイナミクスも含めて、これまでのクルマとは明らかに異なる、EVだからこその魅力や世界観を提示してくれている1台といえるのだ。
そしてこれだけリーフに数多く試乗すると、僕自身もやはり次に買うクルマとして、電気自動車(EV)を真剣に考えたくなるほどだ。
[レポート:河口まなぶ/Photo:島村栄二]
日産 新型リーフ主要スペック
日産 2代目リーフ主要スペック | |
---|---|
グレード | G |
駆動方式 | 2WD |
価格 | 3,990,600円 |
航続可能距離(JC08モード) | 400km |
全長 | 4,480mm |
全幅(車幅) | 1,790mm |
全高(車高) | 1,540mm |
ホイールベース | 2,700mm |
乗車定員 | 5 |
車両重量(車重) | 1,520kg |
駆動用バッテリー | リチウムイオン電池 |
総電力量 | 40kWh |
モーター最高出力 | 110kW(150PS)/3283~9795rpm |
モーター最大トルク | 320N・m(32.6kgf・m)/0~3283rpm |
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