電動化の楽しさを表現した究極のスポーツカー「日産 ブレイドグライダー」に試乗! 日産が提唱する電動化技術の未来とは(2/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:和田清志・NISSAN
EVの本格的レーシングカー「リーフ ニスモ RC」
一方こちらは、リーフとは思えないほど低くワイドないでたちの、100%ゼロエミッションのレーシングカー「NISSAN LEAF NISMO RC」。
市販車の日産 リーフが発売されてほどなく、その可能性を探るべく全8台が製作されたこのマシンは、市販のリーフに対してパワートレインこそ共通ながら、ミッドシップにレイアウトして後輪を駆動しているのが大きな特徴だ。コクピットも本格的にレーシングカーとして仕立てられている。
乗り込むとカーボンボディであることがよくわかる。車両価格は開発費を考えるとなんともいえないが、部品代としては1000万円+α程度と思ったよりも安価。パワートレインが量産品なので、それほど高価にならないのだという。
悲願の「LEAF NISMO RC」ワンメイクレース実施など、今後の展開にも期待したい
こちらは実際にハンドルを握って、サーキット内を試乗することが出来た。
コクピット同様、ドライブフィールもレーシングカーそのもの。出力は市販のリーフと同じでも、車両重量が1トンを切るほど圧倒的に軽いことで、加速は十分に力強い。重心が低く、締め上げた足まわりによりロールすることもなく、ステアリングを切った通りに遅れなく曲がる。
実は、NISSAN LEAF NISMO RCは登場して間もない頃にも乗ったことがあるのだが、そのときにはLSDが付いておらず、必要性を感じたのを覚えている。それが現在では搭載されており、おかげでコーナリングでのコントロール性が飛躍的に向上したことも、今回ドライブして体感できた。
このマシン、当初はワンメイクレースを想定して8台が製作させたものの、当時の技術では航続距離や性能調整などの課題があり、なかなか実現しなかったそうなのだが、現在の技術なら十分に可能という。今後の展開にも期待したいところだ。
電動パワートレインの可能性は高まるばかり
このように電動パワートレインというのは、けっして運転する楽しさを損なうものではなく、むしろそれこそが将来あるべき姿であると開発関係者が熱弁していたとおりで、今回ドライブ&同乗した2台も、まさしくそれを証明したように思える。
これら日産インテリジェント・パワーを具現化した市販車であるリーフ、ノート e-POWER、セレナ S-HYBRID、エクストレイルハイブリッドを試乗し、あらためてその価値を確認。
そしてひととおり試乗したのち、「V2H(Vehicle to Home)」のデモとして日産 リーフを電源にしたホットプレートで調理したランチを食した。電動パワートレインの可能性の大きさを実感した1日であった。
[レポート:岡本幸一郎/Photo:和田清志・NISSAN]
【動画】究極の電動スポーツカー「Blade Glider」(ブレイドグライダー)
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