新型フェアレディZ登場で振り返る、歴代Z! バブル崩壊後、日産復活のイメージリーダーを担った5代目Z33型
- 筆者: 望月 達也(MOTA編集部)
プロトタイプの発表からおよそ1年。2021年8月17日に7代目となる日産 新型Z(日本名:フェアレディZ)の市販バージョンが米・ニューヨークで発表された。気になる新型フェアレディZだが、ここでは50年の歳月の中で登場してきた歴代モデルを振り返っていく。今回は2002年に登場した5代目フェアレディZ(Z33型)の登場だ。
原点回帰が行われた5代目(Z33型)フェアレディZ
2002年に登場した5代目(Z33型)フェアレディZ。当時のカルロス・ゴーン氏をはじめとする経営陣がバブル崩壊以降、業績不振に苦しんでいた日産復活のイメージリーダーとして登場した。
上級移行した先代のZ32型とは違い、原点回帰が行なわれた5代目(Z33型)フェアレディZのエクステリアは、厚みのあるアンダーボディ・こぶりなキャビン、大きく張り出したフェンダー、三角形のテールランプなどが特徴的。どこか初代を彷彿とさせるスタイリングとなっている。
インテリアは、シンプルながら質感の高い造りに。中央に設置された3連メーターや、ドライバー側に傾けられているデザインなどは、Z33同様初代から受け継がれており、7代目となる新型フェアレディZでもそれは同様に受け継がれている。
5代目(Z33型)フェアレディZでは、プラットフォーム、サスペンション、パワートレインなどがスカイライン(V35)と共用となり、俗に言うFMプラットフォームシリーズの一員に。そのため、歴代モデルに設定されていた2by2はスカイラインクーペに託し、2シーターのみの設定となった。
また、Zの伝統であるTバールーフは廃止されたが、Z32でラインナップされていたオープンモデルの「ロードスター」をクーペから遅れること1年後に追加している。
初期モデルはスポーツ性に特化してたが、当時の開発責任者の「Zは毎年改良していく」の言葉通り、フットワーク系のみならず、パワートレインにもシッカリと手が入り、バランスのいいスポーツモデルへと成長。
エンジンはVQ型の3.5リッターV6を搭載。当初は280PSを発生、のちに294PS、さらに313PSまでアップ。スポーツカーとして一線級の性能を誇った。
[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]
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