富士重工とSTI、2011年モータースポーツへの取り組みを発表
富士重工業、および同社のモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル株式会社は、2011年シーズンのグループNカテゴリーに、スバル インプレッサWRX STIで参戦するユーザーを対象とした活動支援の充実を図ると発表した。
グループNカテゴリーは、車両改造範囲が厳しく制限され、ベース車両の性能が非常に重要なカテゴリーだ。また、市販車に近い状態で競われることから、初級者でも参加できるモータースポーツカテゴリーとして人気を集めており、IRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)やPWRC(FIAプロダクション世界ラリー選手権)などがその代表例として挙げられる。
1.富士重工業、2011年IRCへのマニュファクチャラーに登録
昨シーズン同様に、2011年IRCにマニュファクチャラー登録を行う。
IRCは、2007年から始まった国際ラリーで、欧州のスポーツTV番組供給会社ユーロスポーツによって運営されている。IRCに登録されたマニュファクチャラーの車両を使用するチームのリザルトは、シリーズポイントの対象となり、また、その活躍の模様がユーロスポーツを始め世界各国で放映されるなど、ユーザーがメディアを通じてラリー競技を楽しめる環境となっている。
2.STI「2011 SUBARU チャレンジアワード」を設立
PWRC参戦者を対象として、「2011 SUBARU チャレンジアワード」を設立する。2011年シーズンの各ラリー、および2011シーズンを通じて、上位3位までに入賞したドライバーを表彰するとともに賞金を付与する。
◆対象ラリー:2011年PWRC全7戦
第1戦:スウェーデン(2/10~13)、第2戦:ポルトガル(3/24~27)、第3戦:アルゼンチン(5/26~29)第4戦:フィンランド(7/28~31)、第5戦:オーストラリア(9/8~11)、第6戦:スペイン(10/20~23)、第7戦:グレートブリテン(11/10~13)
◆対象ドライバー:
PWRCに年間登録されているドライバー、および事務局が認めたスポット参戦ドライバー。但し、併設の地域、または国内選手権参加ドライバーは除く。
◆対象車両:
スバル インプレッサWRX STI グループN 車両(2011年FIA グループN規則に準ずるGRB型)
3.STI、2011年WRC新レギュレーションに対応
STIより、2011年施行予定の新レギュレーション(R4)に準拠するパーツ開発、および販売を行う。R4は、現行のグループN車両に公認されたキットを装着する事で、競合するS2000規定の車両に対し、より競争力を確保する事が出来る新しいカテゴリーだ。
STIは、1990年よりWRC(FIA世界ラリー選手権)などに参戦するグループNユーザーの活動を支援してきた。今回は支援内容の充実を図ることで、ユーザーがより参加しやすい環境を整え、スバルモータースポーツ活動のさらなる活性化を目指す。