アウディ、上半期の営業利益で新記録を樹立
アウディグループの上半期売上高は、前年同期比21%増となる176億ユーロ(2009年: 145億ユーロ)となった。さらに営業利益は、売上の増加をはるかに上回る61.6%増の13億ユーロ(2009年: 8億2,300万ユーロ)となり、新記録を樹立した。
アウディグループの良好な業績は、全世界的な需要の回復と魅力的なモデルラインナップによるもの。上半期、アウディブランドの販売台数は554,939台という新記録を樹立(2009年:465,804台)。これは前年同期比で19.1%の増加となっている。
「私たちにとって現実的なベンチマークとなっている2008年の数字と比較しても、7.5%の増加となった」とAudi AGの営業担当取締役であるペーター シュヴァルツェンバウアーは強調する。
今年の上半期、アウディグループの売上は前年同期比約21%増の176億ユーロ(2009年:145億ユーロ)となったが、これは販売台数の増加率を上回る数字となっている。営業利益は61.6%増の13億ユーロ(2009年:8億2,300万ユーロ)となったが、これも売上の増加率を大幅に上回っている。
「新記録となった今年上半期の営業利益は、維持可能で利益を生み出す当社の成長戦略が成功したことを物語っています」と財務および組織担当取締役のアクセル ストロットベックは述べた。
「成長戦略の成功を示すもう1つの証拠は、過去数年の売上利益率です。経済危機にもかかわらず、当社は平均7%程度という良好な値を確保しています。」
今年アウディは、新製品と未来の技術に相当額の投資を行ってるが、とくに注力されているのは電気駆動の技術と軽量構造の分野。2010年には、エントリーモデルであるAudi A1、Audi A7 Sportbackなども含む12のニューモデルが登場することになっている。
投資は再び会社の資産からすべてを賄ったが、それでもまだ余剰が出ている。ネットキャッシュフローは36.2%の大幅な伸びを記録して19億ユーロ(2009年:14億ユーロ)になった。
「この数値は、アウディグループが以前と変わらない財務面の強さを維持していることを裏付けています」とストロットベック取締役は述べた。
上半期の純流動資産が10.6%増加して118億ユーロとなったことを見ても、アウディの健全な財務基盤が分かる。
アウディグループは、2010年全体の見通しに関しても自信を持っている。
「私たちは、お客様に108万台以上のアウディをお届けしたいと思っています」とシュヴァルツェンバウアー取締役は語る。これは、949,729台を販売した2009年と比較すると13.7%の増加。
「今年下半期の売上利益率も上半期と同じレベルを維持することを目指し、素晴らしい業績を達成したいと考えています」とストロットベック取締役は付け加えた。2010年上半期の売上利益率は 7.6%(2009年:5.7%)だった。
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