メルセデス・ベンツ 「ML 350 BlueTEC 4MATIC」を発売
メルセデス・ベンツは、Mクラスに、ディーゼル排出ガス処理システム「BlueTEC」を採用し、輸入車SUVとしては初めて日本のポスト新長期ディーゼル排出ガス規制に適合した最新クリーンディーゼルエンジン搭載モデル 「ML 350 BlueTEC 4MATIC」を追加し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークにて発売した。
ML 350 BlueTEC 4MATICに搭載される3リッターV6直噴ターボディーゼルエンジンは、ピエゾインジェクターを用いたコモンレール・ダイレクト・インジェクションやVNT(バリアブル・ノズル・タービン)ターボチャージャーなどの最新テクノロジーにより、最高出力155kW(211PS)、最大トルク540Nm(55.1kgm)を発生、メルセデス・ベンツ独自の電子制御7速オートマティックトランスミッション(7G-TRONIC)との組み合わせにより、5リッタークラスのガソリンエンジンに匹敵する力強い動力性能と、すぐれた静粛性を実現しながらも、燃費経済性においては、9.4L/km(JC08モード)と、コンパクトSUVなみの低燃費を実現。
環境適合性の面では、排出ガスに尿素水溶液「AdBlue® (アドブルー®)」を噴射することにより化学反応(還元作用)を発生させ、有害な窒素酸化物(NOx)を大幅に削減する、世界で最もクリーンなディーゼル排出ガス処理システム「BlueTEC」採用している。
専用タンクに保存されるAdBlue®は、高温の排気ガスに噴射されるとSCR 触媒コンバータ内のセラミックモノリスと化学反応を起こすのに必要なアンモニアに変換される。アンモニアを加えられた窒素酸化物(NOx)は、化学的な触媒反応によって窒素と水に分解されます。この窒素と水はいずれも自然界に存在する無害な物質であり一切環境の負荷とならず、有害な窒素酸化物(NOx)を大幅に低減する。また、綿密な燃焼制御と最新の自己再生型DPF(粒子状物質除去フィルター)により粒子状物質(PM) もほとんど排出しない。これらの排出ガス処理システムにより、ML 350BlueTEC 4MATIC は世界で最も厳しいとされる日本の「ポスト新長期規制」を、国産車を含むオートマティックトランスミッション搭載のSUV モデルとして、また輸入車SUVモデルとして、日本で初めてクリアした。
なお、AdBlue®の消費量は1,000km あたり約1 リッター、タンク容量は24.5 リッターのため、メルセデス指定点検時(1 年毎もしくは1 万キロ毎)において全国のメルセデス・ベンツ正規販売店にて補充・交換されるため、残量確認など日常のメンテナンスの必要はない。
装備面では、クローム仕上げのフロントグリルやアンダーガード、エグゾーストエンド、ならびに、専用デザインの19インチ5スポークアルミホイール、サイドステップを採用し、外観のスポーティな印象を増している。
ML 350 BlueTEC 4MATICは、ポスト新長期ディーゼル排出ガス規制適合に伴ない、新車 購入補助金対象の認定を取得予定。補助金対象の認定により、新車購入時に 10万円、もしくは経年車(車齢13年超車)の廃車を伴う場合には25万円の補助金を 受給することができる。