最新版Automotive Grade Linuxプラットフォームをリリース:クラウドネイティブ機能、RISC-V アーキテクチャ、Flutterベース アプリケーションを追加


AGLの最新のUCBリリースは、SDV開発を前進させ、AWS GravitonとToyota Embedded Flutterをサポートするソフトウェアファースト アプローチを採用

本ブログは、Automotive Grade Linuxより5月9日発表されたは New Automotive Grade Linux Platform Release Adds Cloud-Native Functionality, RISC-V Architecture and Flutter-Based Applications ( https://www.automotivelinux.org/announcements/quirkyquillback/ ) の参考訳です。


あらゆるソフトウェア定義車両 (SDV: Software-Defined Vehicles) 向けのオープンソース プラットフォームを開発する業界横断的な共同プロジェクトAutomotive Grade Linux (AGL https://www.automotivelinux.org/ ) は、AGLプラットフォームの最新コード リリース UCB 17.0、別名「Quirky Quillback」を発表しました。

AGLメンバー企業が共同開発したAGLプラットフォームは、Unified Code Base (UCB) として知られ、インフォテインメント、テレマティクス、計器クラスター アプリケーションの業界標準として機能するオープン ソース ソフトウェア プラットフォームです。

AWS GravitonのサポートによりクラウドでのAGLが可能に

AGLプラットフォームには、Amazon Web Services (AWS) Gravitonプロセッサーのサポートが含まれるようになりました。これは、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) で実行されるクラウド ワークロードに最高の価格性能比を提供するために、AWSによって設計されたプロセッサー ファミリーです。これにより、AGLをクラウドベースの環境で実行できるようになります。AGL Software-Defined Vehicles (SDV) エキスパート グループ ( https://wiki.automotivelinux.org/eg-virt ) が仮想化と VirtIO を使用してハードウェアとソフトウェアを切り離す作業と組み合わせることで、エンジニアは物理ハードウェアにアクセスすることなく、世界中のどこからでもAGLソフトウェアを開発およびテストできるようになりました。

AGLをクラウドで実行すると、ソフトウェア ファーストの開発アプローチがサポートされ、高価なハードウェアの必要性が減り、高度なソフトウェアの再利用やスケーラビリティが実現します。また、グローバル チーム間での頻繁なソフトウェアの反復とテストが可能になるため、継続的インテグレーション&継続的開発/デプロイメント (CI/CD) プロセスも改善されます。

AWSのSDV部門のワールドワイド テクノロジ ーリーダーであるStefano Marzani氏は次のように述べています。
「自動車業界の既存ブランドと急成長中のスタートアップ企業はすべてSDV技術を採用しています。Gravitonプロセッサーのサポートにより、お客様はクラウドの柔軟性と拡張性をより簡単に活用して、AGLベースのソフトウェアを仮想的に開発およびテストできるようになりました。これはSDV開発における大きなマイルストーンで、さらに多くの企業がクラウドのメリットを享受できるようになります。」

最新リリースには、KUKSA.valやCAN信号にリモートでアクセスするための「車両toクラウド」デモ アプリケーションも含まれています。2つのECU が、速度、タコメーター、燃料計、HVACなどのデータをAGLリファレンス ハードウェア ゲートウェイ デモに送信し、その後AWSクラウドに送信して、AGLを車両管理やリモート診断にどのように使用できるかを示します。

はじめてのRISC-V向け自動車専用サポート

自動車のSOCがマルチコア プロセッサーによってますます複雑になるにつれ、RISC-Vは自動車メーカーやサプライヤーの間で注目を集めています。Quirky Quillbackリリースにより、AGLはSiFive Unmatchedハードウェア ボードでRISC-Vをサポートするようになりました。オープンRISC-Vアーキテクチャを活用することで、ハードウェア開発者は、すべて同じアーキテクチャを使用する個々の自動車機能用のカスタム プロセッサーを作成できるため、スケーラビリティが向上し、ソフトウェア デプロイメントが簡素化され、市場投入時間が短縮されます。

RISC-V は、プロセッサー設計の基盤を提供し、より高度なカスタマイズと柔軟性を可能にする世界標準の命令セットアーキテクチャ (ISA) です。SHD Corp.が2024年1月に発表した市場調査 ( https://theshdgroup.com/market-reports/ ) によると、RISC-V SoC市場は2030年までに927億ドルに成長し、CAGRは47.4%になると予測されています。

車載コンピューティングが急速に進化し、車載SoCがマルチコア プロセッサーによってますます複雑になる中、RISC-V によって実現される革新と差別化の自由は、自動車メーカーやサプライヤーの注目を集めています。AGL Quirky Quillbackリリースは、64ビット マルチコアRISC-Vプロセッサーを搭載したSiFive Unmatched ( https://www.sifive.com/ ) ボード上で実行されています。また、最近発表されたSiFive HiFive Premier P550ボードでも実行できるようになります。オープンRISC-Vアーキテクチャを活用することで、ハードウェア開発者は、すべて同じアーキテクチャを使用する個々の自動車機能用のカスタム プロセッサーを作成できるため、スケーラビリティが向上し、ソフトウェア デプロイメントが簡素化され、市場投入時間が短縮されます。

SiFive Inc.のセールス、ビジネス開発、顧客体験担当SVPであるJack Kang氏は、次のように述べています。
「RISC-Vエコシステムは今、非常にエキサイティングな場所であり、開発者は『RISC-Vに移植された』コードを『RISC-Vに最適化された』ソフトウェア製品に変換することに重点を置いています。AGLが利用可能になったことで、車載アプリケーションを中心とした活気あるRISC-Vエコシステムが拡大します。SiFiveは、多様な市場セグメントにおいて、RISC-Vがプロプライエタリなプロセッサー アーキテクチャと同じ土俵の上で競争できるようにする上で、引き続き主導的な役割を果たせることを嬉しく思っています。」

トヨタの組み込みFlutterによる新しいユーザー インターフェイス(UI)でアプリ開発が簡単に

Quirky Quillbackには、より直感的なナビゲーションを備えたモダンな外観と操作性を追加するための新しいユーザー インターフェイス (UI) と AGLリファレンス アプリケーションが含まれています。今年初めにCES 2024のAGLブース ( https://www.automotivelinux.org/blog/ces2024/ ) で実演された新しいUIには、ドライバーに即時の視覚的フィードバックを提供するための情報視覚要素とマイクロアニメーションが含まれています。

Quirky Quillbackには、トヨタの自動車組み込みバージョンのFlutter ( https://flutter.dev/showcase/toyota ) も含まれています。これは自動車アプリケーション専用に設計されたオープンソースのアプリ& UI開発ツールキットです。

Automotive Grade Linuxのエグゼクティブ ディレクター、Dan Cauchy氏は述べています。
「トヨタのFlutterの貢献により、AGLのUIやリファレンス アプリケーションはわずか8週間で最初から最後まで完全に書き直されました。これは、Flutterのパワーと開発の容易さを証明するものです。Automotive Grade Linux が自動車組み込みFlutterの拠点となったことを嬉しく思います。これが車載アプリケーション開発のデファクト スタンダードになると確信しています。」

AGL HVAC スクリーン


新しい AGL UI


AGLダッシュボード画面



その他の更新

Quirky Quillback には、オペレーティング システム、ボード サポート パッケージ、ミドルウェア、アプリケーション フレームワーク、アプリケーション API が含まれています。
AGL プラットフォームのその他の更新:

Yocto
最新のYP Kirkstoneに更新されました。Quirky Quillbackは今後もKirkstoneをフォローします。

Lucky Lampreyは生産終了となりますが、Quirky Quillbackは今後2年間利用可能です。

Royal Ricefishリリースでは、プラットフォームはYocto 5.0 Scarthgapに移行します。


Flutter
Flutter 埋め込みツールを Flutter v3.13.9を使用するように更新

ICSがCES向けに開発した新しいFlutter IVIリファレンスアプリ


Web アプリ
Pikeの最新のChromiumバージョンを使用して、Chromium Embedded Framework (CEF) をデフォルトの Chromium 実装にアップグレードしました。


接続性
KUKSA.val を v0.42.0 に更新

KUKSA.val データブローカーを有効にし、レガシー サービスをgRPCインターフェイスを使用するように変換

CAN信号をリモートで刺激するために使用できるデモ コントロール パネル アプリケーションを作成


オーディオ
PipeWireとWirePlumberの更新

Mixer APIがgRPCを使用するように更新

ミキサーAPIに低音、高音、バランス、フェードのコントロールを追加


ボード サポート
aws-ec2-arm64 および aws-ec2-x86-64

SiFive UnmatchedボードでRISC-Vサポートを追加

Beaglebone AI-64 & BeaglePlay

Raspberry Pi 5 と Renesas S4 スターターキットのパッチリリースが近日中に開始


追加機能と拡張機能の完全なリストは、こちら ( https://wiki.automotivelinux.org/agl-distro/release-notes ) でご覧いただけます。


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