【台湾情報】2022年上半期台湾電子・半導体生産設備製造業の概況と主要メーカー動向<ワイズ機械業界ジャーナル2022年8月第3週号発行>


~台湾電子・半導体・機械設備・電池業界・自動車業界の最新動向を分析する~

ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の2022年8月第3週号を発行しました。今週号では、電子・半導体生産設備、電池生産工場投資動向、バイク・自動車用コネクターメーカー胡連精密と採掘・建設用機械設備業界の動向をご紹介します。



<最新号目次>


2022年上半期台湾電子・半導体生産設備製造業の概況と主要メーカー動向
鴻海・台湾セメント・台プラが電池工場 EVなどに照準
台湾最大のバイク・自動車用コネクタメーカー 胡連精密(HU LANE)
台湾採掘・建設用機械設備製造業の概況と2022年展望

一、産業概況
 2022年は▽ロシアのウクライナ侵攻、▽各国の金融引き締め、▽中国の一部地域での新型コロナウイルス感染拡大を受けた事実上のロックダウン(都市封鎖)など複数の懸念材料が浮上しているが、世界的な半導体不足を受け、ファウンドリー各社の設備稼働率は95%を超えている。
 ▽第5世代移動通信(5G)、▽AIoT(人工知能+モノのインターネット)、▽高性能計算(HPC)、▽自動車向けの受注が旺盛で、中でもデータセンター・5G対応スマートフォン向け最先端ICや、▽人工知能(AI)、▽自動運転車、▽機械学習、▽映像認識向けICの需要が強い。需要増を受け、台湾のファウンドリー大手各社は生産能力の拡大を進めている。 それに、台湾政府は半導体設備・部品産業の高度化を推進しており、海外の半導体大手メーカーも台湾域内の需要に対応するため、台湾での工場建設を進めている。
 パネル産業の景気は後退しているが、21年の好況時にパネルメーカーが拡大した設備の発注分の出荷は22年以降も続いている。また、▽5G、▽モノのインターネット(IoT)、▽HPCなど新技術の応用拡大を受け、半導体市場の好況が続いていることから、台湾電子・半導体生産設備製造業の22年上半期の生産額、販売額はいずれも前年同期を上回った。

二、カテゴリー別の販売概況
 2022年1~4月「半導体生産設備・部品」は前年同期比29.96%増の277億8900万台湾元で、販売比率が最大だった。▽TSMCが競合他社に対する優位性を強化するため、先進製造プロセスへの設備投資を大幅に拡大した、▽米中対立に伴い、海外の大手電子メーカーが工場設置を進めるシンガポール向けの需要が大幅に増加したためだ。
 「フラットディスプレイパネル(FDP)生産設備・部品」の22年1~4月販売額は前年同期比15.81%増の46億3800万元だった。パネルメーカーが21年に調達を拡大した設備の発注分の出荷が続いた。
 「その他電子生産設備・部品」の22年1~4月販売額は121億3300万元で、前年同期比0.43%増にとどまった。台湾域内の需要は増加したが、ロックダウンの影響で中国向けの出荷が滞った。

三、主要メーカー動向
 台湾の半導体メーカーによる設備投資拡大と海外受注増を受け、台湾当産業の上場・店頭公開企業の22年1~7月連結売上高はほぼ軒並み前年同期比を上回った。半導体生産設備メーカーの▽帆宣系統科技(マーケテック・インターナショナル、MIC)、▽旺矽科技(MPI)、▽辛耘企業(サイエンテック)、▽家登精密工業(Gudengプレシジョン・インダストリアル)は20%以上の増収となった。中台の半導体メーカーの設備投資拡大が貢献した。
 一方、パネル生産設備メーカーの均豪精密工業(ギャラント・プレシジョン・マシニング、GPM)は前年同期比14.56%減の25億5000万元、東捷科技(コントレル・テクノロジー)は29.32%減の18億8500万元だった。▽中国のパネルメーカーの設備投資がピークを過ぎた、▽台湾のパネルメーカーもオファー価格の下落を受けて設備投資を縮小したためだ。(つづく)


●その他台湾電子・半導体業界関連記事: https://www.ys-consulting.com.tw/service/marketing/index.html

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監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

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