100年前のクルマが間近に! トヨタ博物館がT型フォードの歴史を紹介する企画展を開催
トヨタ博物館が開館30周年記念の企画展を開催
トヨタの文化施設であるトヨタ博物館では、2019年10月10日から2020年4月12日まで、開館30周年記念企画展「100年前のイノベーション~T型フォードが変えたこと~」を開催する。
T型フォードについて
アメリカで20世紀初頭に生まれたT型フォードは1908年のデビューから1927年までの間に大量生産システムによるコストダウンや運転の簡素化など数々の技術革新を成しとげ、1500万台以上生産されて自動車の大衆化に大きく貢献した。
この空前のベストセラーカーが社会にもたらしたものは、単なる工業製品としてのクルマにとどまらず、人の移動や物流システムを劇的に変化させ都市計画やライフスタイル、人々の意識までも変容させる「イノベーション」そのものだった。
自動車産業の変革期にT型フォードを通して未来のモビリティを考える
トヨタ博物館は、2019年4月に開館30周年を迎えたが、当初より「T型フォード」を自動車史の中でも欠かせない重要車両として常設展示で紹介し、これまでに2度企画展を実施している。30年目の現在、自動車産業は100年に1度の大変革期で、CASE、MaaSの波が押し寄せ、ビジネスモデルが転換しようとする節目にいるといわれている。
この機に、再び現在の視点から約100年前のT型フォードのイノベーションの源を検証し、未来のモビリティの行方を考える一助とする企画展だ。また通常の展示とは趣の異なる「分解展示」も実施する。
さらに本展の内容を深く理解してもらうための講演会や同乗試乗会、ガイドツアーを実施。2019年10月と同年11月には4日間、金曜日の夜間開館も実施する。
開館30周年記念企画展「100年前のイノベーション~T型フォードが変えたこと~」 企画概要
■会期:2019年10月10日(木)~2020年4月12日(日)
■場所:トヨタ博物館 文化館2階 企画展示室
■内容
100年前に「T型フォード」がもたらした大変革について紹介する。
ヘンリー・フォードの想いから誕生に至る道のり、自動車としての革新性、大量生産方式と労働システム、グローバル展開、ライフスタイル全般に引き起こした変化(レジャー、ビジネス、道路網の発達など)、そしてライバルの登場から終焉に至るまでの歴史をたどる。
5台のT型フォードと関連車両2台を軸に当館所蔵の各種資料で構成。
また本企画展のため、特別に英国製のT型フォードをまるごと「分解展示」する。
■展示車両(年代順)
・オールズモビル カーブドダッシュ(1902)
・フォード モデルT ツーリング(1913 英国製)
※分解展示
・フォード モデルT ツーリング(1914)
・フォード モデルT デポヘック(1914)
・シボレー スペリア シリーズK(1925)
・フォード モデルT(1927)
・フォード モデルT クーペ(1927)
■関連イベント
・記念トーク「自動車時代の到来~技術史から見るT型フォードと日本」
・日時:2019年10月19日午後2時~午後3時30分
・場所:文化館1階 ホールAB
・講師:国立科学博物館 産業技術史資料情報センター長 鈴木 一義氏
・定員:150名
・聴講:無料
・申込:当日12時より文化館1階で整理券配布・先着順
■同乗体験!クラシックカー
・日時 :2019年11月4日 (1) 午前10時30分~午後12時 (2)午後2時~午後3時30分
・場所 :P1駐車場
・車種
フォード モデルTセンタードア(1915年)
トヨペット クラウン RSD型(1955年)
・定員:各回30名
・参加費:500円(税込)
・申込:当日開館時間よりクルマ館1階で参加受付・先着順
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