アウディ、全長約5mの最上級SUV「新型Q8」を欧州で発売へ

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  1. Qファミリーの新しいエクステリアデザイン
  2. 全車マイルドハイブリッドシステムを搭載
  3. インテリアは明快なデザインで新しいプレミアムを演出
  4. タッチスクリーンを用いた操作系およびディスプレイ
  5. 高度なネットワーク機能を搭載
  6. アウディ 新型Q8の関連記事

独アウディは、フルサイズSUVの新型Q8を世界初公開した。Q8は2017年1月に米国で開催されたデトロイトショーでコンセプトモデルが発表され、アウディ最大のSUVとして話題を集めたモデルだ。

新型Q8は、4ドアのラグジュアリークーペを連想させるエレガントなスタイルと、大型SUVの多用途性を兼ね備えている。豪華な装備やコネクテッド機能、卓越したオフロード性能が特徴で、ビジネスやレジャーでも理想的なパートナーとなるだろう。

新型Q8は、2018年第3四半期(7月~9月)にヨーロッパ市場に導入される予定となっている。

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Qファミリーの新しいエクステリアデザイン

新型Q8は、スポーティなダイナミクスに加え、アウディブランドのSUVの中でも一番高いプレステージ性を特徴としている。新型Q8のボディサイズは、全長は4990mm、全幅は2000mm、全高は1710mmで、姉妹モデルのQ7と比較すると、幅は広く、全長と全高は短く低くなっている。

ホイールベースは約3000mmに設定され、室内長やヘッドルームを含むほとんどの室内寸法で、直接的なライバルを凌ぐ広さを実現している。

リアシートの定員は3名で、必要に応じてシートを前後に調整することが可能。リアシートの背もたれを折りたたむと、ラゲージコンパートメント容量を最大で1755リットルまで拡大することができる。なお、リアゲートは電動式となっている。

新型Q8は、Qファミリーの新しい顔となる印象的な八角形デザインのシングルフレームグリルを備えている。直立した力強いラジエーターグリルや左右に延びるフロントスポイラーと立体的な造形のエアインレットによって、圧倒的な存在感を放っている。

エレガントな弧を描くルーフラインは、緩やかに傾斜したDピラーへと繋がっている。また、ホイールアーチ上には、特徴的なquattroブリスターが設置され、最大22インチのホイールを装着することがでる。

新型Q8は初代quattro(クワトロ)をモチーフとし、数々のデザインディテールを見て取ることができる。力強い造形とアスリートのように引き締まったボディパネルは、パワフルで洗練された印象を与え、フルタイム4WD特有のダイナミクスを表現。スポイラー、ホイールアーチトリム、ドアトリムストリップ、ディフューザーにはコントラストカラーが採用され、オフロードモデルならではの外観をさらに強調している。

新型Q8には、LEDヘッドライトが標準装備され、HDマトリクスLEDヘッドライトがオプション設定されている。両ヘッドライトともに、3次元的なシグネチャーを生み出すデイタイムランニングライトを備え、テールライトはデジタルの世界を象徴する。左右のリアライトは、ライトストリップで接続されているのも特徴的だ。初代アウディクワトロと同様、ライトストリップの下にはブラックパネルが設置されており、スマートフォンにインストールしたmyAudiアプリを使用して、さまざまなライティング機能を有効にして、クルマの外からそれを眺めることができる。

全車マイルドハイブリッドシステムを搭載

アウディの歴史は、クワトロの歴史でもある。この伝統は、SUVラインナップの頂点に君臨する新型Q8にも受け継がれている。

機械式のセンターディファレンシャルは、通常走行時に40:60の比率で前後のアクスルにパワーを配分。必要に応じて、より優れたグリップを得るため、パワーの大部分を前輪または後輪のアクスルに配分することができる。

さらに、254mmの最低地上高、短いオーバーハング、ヒルディセントコントロールにより、たとえ旅先で舗装が途切れてしまった場合でも安心して走行を続けることができる。

新型Q8には、減衰力調整機能を備えたサスペンションが標準装備されており、さらに、オプションとして自動車高調整機能を備えたアダプティブエアサスペンションも用意されている。このサスペンションは、コンフォートまたはスポーツモードに設定することが可能で、走行条件やドライバーが選択したモードに合わせて車高を90mm調整する。

新型Q8は、ステアリングホイールの操舵角が増すにつれてステアリングレシオをよりダイレクトに変化させるプログレッシブステアリングを標準装備し、オプションでオールホイールステアリング(4輪操舵)も用意した。オールホイールステアリングは、リアホイールを最大5度まで操舵。低速では、フロントとは反対方向に操舵することによって取り回し性を改善し、高速ではフロントと同じ方向に操舵することによって安定性を高める。

駆動システムは、新しいマイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)を採用。48ボルトの主電源システムには、2つの重要なテクニカルモジュールである、リチウムイオンバッテリーとベルト駆動式オルタネータースターターが組み込まれている。制動時には、最大12kWの電力を回生してバッテリーを充電。MHEVテクノロジーによって、エンジンを停止させた状態で一定時間コースティング(惰性走行)することが可能になり、スタート/ストップ機能は22km/hから作動する。

インテリアは明快なデザインで新しいプレミアムを演出

新型Q8には、最上位システムのMMIタッチレスポンスディスプレイが採用された。ブラックパネルのディスプレイは、イグニッションスイッチをオフにすると、ブラック基調の装飾トリムパネルに溶け込んで、ほとんど見えなくなる。夜間は、オプションのアンビエントライティングがインテリアの特徴的なラインを照らし出し、グローブボックスに設置された立体的なquattroロゴは、バックライトによって浮かび上がる。

オプション装備には、マッサージ及びベンチレーション機能を備えたカスタマイズドコンツァーシート、4ゾーンオートマチックエアコンディショナー、エアクオリティパッケージなどが含まれ、室内のエレガントな雰囲気がさらに高めることができる

タッチスクリーンを用いた操作系およびディスプレイ

新型Q8に採用されたMMIタッチレスポンス操作コンセプトでは、ほぼすべての機能は2つの大型ディスプレイを介して操作することができる。10.1インチの上部ディスプレイは、インフォテインメント及びナビゲーションシステムを制御するために、8.6インチの下部ディスプレイは、ヒーター/エアコンディショナー、コンビニエンス機能、テキスト入力に使用する。テキストを入力する場合、ドライバーは手首をセレクターレバーの上に乗せて、快適に操作することができる。操作はすばやく簡単に行うことができ、触覚と音のフィードバックで確認できる。

さらに、自然言語に対応したボイスコントロールにより、新型Q8はインテリジェントな対話のパートナーとなる。ドライバーは、日常会話をするように、ボイスコマンドを発話することが可能で、たとえば、ボイスコントロールシステムは「お腹がすいた」という言葉を理解して、近くのレストランに入ることを提案したりする。

走行に関する情報は、フルデジタルのアウディバーチャルコックピットに表示される。高解像度の12.3インチディスプレイは、マルチファンクションステアリングホイールを介して、2種類のビューを切り替えることができ、オプションのプラスバージョンには、スポーティな3番目のビューが追加される。ヘッドアップディスプレイは、ナビゲーション用の詳細なガイダンスを含む、重要な情報をフロントガラスに投影する。

高度なネットワーク機能を搭載

ドイツ市場では、最上位のインフォテイメントシステム、MMIナビゲーションプラスが標準装備される。このシステムには、LTE-Advanced(LTEアドバンスト)規格に対応し、Wi-Fiホットスポット機能を備えたAudi connectデータモジュールが含まれている。

ナビゲーションシステムは、過去の走行記録からドライバーの好みを認識して、インテリジェントな提案を行う。Audi connectオンラインサービスには、ルート計算のプロセスに予測機能が追加された。これにより、アウディ車両のスワームインテリジェンス(群知能)を活用した、道路標識情報やハザード情報に関するCar-to-Xサービスが実現している。

オプションのAudi connect keyは、互換性のあるAndroidスマートフォンを使用して、ドアの施錠や開錠やエンジン始動などを行うことができる。プロフィール機能では、約400にも及ぶ項目を細かく調整して、複数のドライバー設定を保存することが可能。myAudiアプリを使用すると、アプリで検索した目的地をナビゲーションシステムに転送したり、音楽をストリーミング再生したり、カレンダーをMMIに転送することもできる。

新型Q8は、アウディ フォンボックス及びVoLTE(Voice over LTE)により、最高の音質と接続品質も実現しています。同じことは、バング&オルフセン アドバンストサウンドシステムにも当てはまる。このシステムを装備すると、すべてのシートで、立体的な3Dサウンドを楽しめるようになり、まるでコンサートホールにいるような臨場感が再現される。

新型Q8は、駐車場、市街地、ロングドライブなど、あらゆる状況でドライバーをサポートする。アダプティブクルーズコントロール、予測効率アシスト、交差点アシスト、レーンチェンジ警告、縁石警告、360°カメラなどが挙げられる。

アシスタンスシステムのハイライトは、2019年の初頭に導入予定のリモートガレージパイロットである。このシステムは、ドライバーによる監督の下、新型Q8の車庫入れや車庫から出す操作を自動的に行うことができる。ドライバーは事前にクルマから降りて、スマートフォンのmyAudiアプリを使用して駐車プロセスを開始する。(リモート)パーキングパイロットは、同様の利便性を提供する。

これらの機能は、セントラルドライバーアシスタンスコントローラーによって実現している。このユニットは、車両周囲の詳細な環境モデルを連続的に算出し、それをアシスタンスシステムの制御に利用。必要なデータは、選択されたオプションに応じて、最大5基のレーダーセンサー、6台のカメラ、12個の超音波センサー、1基のレーザースキャナーから取得する。

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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