VW、自動運転のEVコンセプトカー “I.D. VIZZION”を世界初公開【ジュネーブショー2018】
フォルクスワーゲンが、スイスのジュネーブで3月8日(木)~18日(日)に開催される第88回ジュネーブ国際モーターショーにおいて、自動運転できるプレミアムサルーンのEVコンセプトカー「I.D. VIZZION」を世界初公開することがわかった。
I.D. VIZZIONは、未来のパーソナルモビリティに対するフォルクスワーゲンの取り組みを体現したクルマ。電動駆動システムがクリーンな走行を実現する一方で、自動運転システムが安全でより優れた快適性を実現する。
ステアリングホイールや目に見える操作類などが存在しないI.D. VIZZIONの室内は、完全に新しいドライブおよび居住空間の体験を可能とする。
なお、I.D. VIZZIONの全長は5.11m、システムパワーは225kW、最高速度は180km/hとなる。111kWhのリチウムイオンバッテリーにより、ブレーキ回生を活用した場合、最大665kmの航続距離を実現した。2つの電気モーターは、インテリジェントな制御によって最大の効率で協調して作動し、サルーンの4輪すべてを駆動するとVWでは説明する。
開発エンジニアは、I.D. VIZZIONの室内において、自動運転の可能性を徹底して活用。数多くのアシスタンスシステムを備えたデジタルショーファーは、ステアリングホイールや目に見える操作類を使わずに、クルマを制御することを想定している。これは、ドライバーと乗客にとって、安全性と快適性の新たな時代の到来を意味している。
このコンセプトカーでは、運転、操作、ナビゲーションを自動的に行うことによって、乗員は走行中の時間を自由に使うことが可能となる。乗員は、ボイスコントロールおよびジェスチャーコントロールを介して、バーチャルホストとコミュニケーションを取る。バーチャルホストは、デジタルエコシステムに完全に組み込まれることによって、乗客の個人的な好みを学習し、各乗員に個別に対応する。
フォルクスワーゲンのI.D.シリーズ続々と公開
今回世界初公開を控えるI.D. VIZZIONは、フォルクスワーゲンのI.D.ファミリーの4番目の車種に当たる。フォルクスワーゲンは、2025年までに20車種以上の電気自動車の導入を計画。まず最初に、2020年にコンパクトクラスの電気自動車としてI.D.が発売され、その後間もなくして、新しい電気自動車SUVのI.D.CROZZ(クロス)およびI.D. BUZZ(バズ)が続く。
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