アウディAG 「アーバン フューチャー アワード」を開催
未来の都市とモビリティの在り方についてビジョンを提示
アウディAGは、建築と都市計画のビジョン開発を促進するコンペティション「アウディ アーバン フューチャー アワード」を創設。ドイツ国内の建築賞として最高額となる賞金が用意されるこのコンペティションには、国際的に著名な建築事務所6社が参加する。
「アウディブランドは、変化と技術革新をモットーとしている。既存の物を再考し、それに挑んでゆく勇気こそ、進歩を続けるための要件であり、それは当社の企業文化の根底に存在するものです。『アウディ アーバン フューチャー アワード』は、持続可能で責任ある未来につながる道を求め、それをたどって進んでゆくために創設されました」と、アウディAG取締役会長のルパート シュタートラーは述べている。
「アーバン フューチャー アワード」は2年に1度開催される予定。アウディAGは、毎回世界的に著名な建築事務所を指名し、都市の将来像とモビリティの形をコンセプト化してもらう。そのコンセプトには、技術的なソリューションに加え、社会的、エコロジー的、そして美的な側面も取り入れられます。第1回アウディ アーバン フューチャー アワードでアウディAGが指名した建築事務所は、アリソン ブルックス アーキテクツ(ロンドン)、BIG(コペンハーゲン)、クラウド9(バルセロナ)、ディラー スコフィディオ+レンフロ(ニューヨーク)、J.マイアー H.アーキテクツ(ベルリン)、スタンダードアーキテクチュア(北京)の6社。
フランクフルトのスタイルパークAGは、アウディのパートナーとして、このアワードのコンセプト開発およびテーマの設定を支援。同社のメンバーであるクリスチャン ゲルトナーは、アウディAGとのコラボレーションを楽しみにしていると語る。「都市の在り方の変化は、未来における重要なテーマです。都市を形作ってきたのは自動車である、ともいえますが、将来それが逆転し、都市の構造がモビリティの形を決めることになるかも知れません。未来は、建築家たちによって、そしてモビリティプロバイダーたちによって作られてゆくのです。私たちは、『アウディ アーバン フューチャー アワード』によって両分野を融合させ、真剣な調査と議論を始めたいと考えています。」
「アウディ アーバン フューチャー アワード」のオープニングイベントは、ロンドンで開催される。2010年4月20日に行われるワークショップとカンファレンスでは、参加する建築家が、それぞれのコンセプトと仮説を紹介。アワードの受賞者を決めるのは、全世界から集まった専門家から構成される審査委員会。「アウディ アーバン フューチャー アワード」2010の授賞式は、ヴェネチア ビエンナーレで開催される第12回国際建築展に合わせて行われる。
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