MINI E(電気自動車(EV))がエコグローブ賞受賞
MINIは、電気自動車(EV)MINI Eが、自動車産業およびそのサプライヤーの先進的な環境への取組みを評価するドイツの環境賞、2009年 エコグローブ環境賞を受賞した。
ドイツのデュイスブルグ-エッセン大学、保険会社のDEVKおよび自動車交通クラブによって授与されるこのエコグローブ賞は、持続可能なモビリティーのための卓越した先進技術を評価して授与される。MINI Eは、CO2を排出することなく電気およびハイブリッド車両分野において最も先進的な新開発車両としてこの賞を受賞した。
エコグローブ賞は、2007年以来毎年9つのカテゴリーに対して授与されている。BMWグループは昨年2008年には、開発戦略EfficientDynamicsによりエコグローブ賞を受賞。電気によるモビリティーは、BMWグループが「プロジェクトi」の一環として取り組んでいる研究課題の重点項目の一つである。
MINI Eは、出力150kW(204ps)、最大トルク220Nmの電気モーターで駆動します。そのエネルギーは自動車における使用のために専用開発された最新のリチウム・イオン・バッテリーから供給されるもので、1回の充電での走行可能距離は最大250kmである。
BMW Groupはすでに600台以上のMINI Eを生産して、様々なかたちで実地テストを行っている。MINI Eを使ったプロジェクトにより、BMW Groupは電気モーターを搭載した量産車両の開発および充電施設の構築のために将来に向けた重要な情報を得ることができる。MINI Eを実際の交通状況で使用しての実地テストは、それぞれ重点研究項目の異なるプロジェクトとして米国を中心に行なわれている。最初に生産された車両は、米国のカリフォルニア、ニューヨークおよびニュージャージー州で個人ユーザーに供与されている。
電気駆動のMINIは、現在ではベルリンとミュンヘンでも走っている。この2つのドイツの都市では、電力供給業者であるVattenfall Europe社およびE.ON社との協力により、太陽光および水力といった再生可能なエネルギー源により作られた電気で充電することが可能である。これによりMINI Eは、走行だけではなく充電においても大気中のCO2増加をほぼ完全に抑止する。2009年10月には、MINIの故国である英国で新しいパイロット・プロジェクトが開始。国家主導の研究活動の一環として、40台のMINI Eがロンドンに投入される予定となっている。
エコグローブ賞は、自動車産業およびそのサプライヤーの環境に対する取組みを評価する国際的な環境関連の賞である。受賞対象の選考は、デュイスブルグ-エッセン大学のエコグローブ研究所の責任において専門審査員団が行う。審査員は、研究所の創設者であるドゥーデンヘーファー氏のほかにドイツ環境省次官のマティアス・マハニヒ氏、ドイツ技術者協会(VDI)会長のDr.ブルーノ・O.ブラウン教授、および環境活動家でありアクション・ペイント芸術家でもあるHA・シュルト氏などで構成され、候補となった合計67の技術革新、製品およびプロジェクトから2009年の受賞対象が選考された。
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