マツダが主力SUVのCX-5を5年ぶりにフルモデルチェンジ!新型を米LAショーで世界初披露

マツダ 新型CX-5

11月16日、ロサンゼルスモーターショー2016において、マツダ 新型CX-5が世界初公開された。

LAショーで公開することは10月に予告されており、サイドエクステリアのティザー写真のみが公開されていて、全体的なデザインはもちろん、詳細についても何も明かされていなかった。

今回フルモデルチェンジして登場したCX-5は、フロントデザインが一新!その顔つきの変化は現行モデルの写真と並べてみると一目瞭然だ。ヘッドライトが薄くなりきりっとした印象に。シグネチャーウイングの先端はヘッドランプの下側を流れ、これにより左右への広がりを強調した。

ボディサイズは全長4,545mm×全幅1,840mm×全高1,690mmと、現行モデルと比べると全幅はそのままで、全長が+5mm、全高が-15mmとなっている。なお、価格については発表されていない。

>>新型CX-5を写真で見る

マツダ 新型CX-5
※写真はマツダ CX-5(2014年一部改良モデル)

デザイン

マツダがこれまで追及してきた、エモーショナルで躍動感に満ちた魂動(こどう)~SOUL of MOTIONのコンセプトを、より高い次元に昇華させるため、大人の感性を刺激する美しさの表現を追求した。

マツダにしか実現できないOnly Oneのデザイン確立を模索する中で、改めて日本の美意識に着目。

日本の伝統的なモノづくりに脈々と受け継がれている、無駄な要素を削ぎ落したところに生まれるシンプルで研ぎ澄まされた造形をベースに、REFINED TOUGHNESS=洗練された力強さをキーワードに掲げ、成熟した骨格品格のあるフォルム仕立ての良い質感の三つを軸に、エクステリア・インテリアデザインをつくり上げている。

マツダ 新型CX-5

◇エクステリアデザイン

先代モデルの躍動感に満ちた個性を成長させ、精悍かつ堂々とした佇まいを創出することに注力。ボディを前後方向に貫くひとつの大きな動きを中心に据え、しなやかに加速するスピード感を表現した。強い前進感とスタンスを強調する骨格、シンプルな造形の中に美しい映り込みをつくり込んだフォルム、随所に採り入れ彫りの深いディテールデザインにより、艶めきのある精悍なエクステリアを表現している。

マツダ 新型CX-5

・クルマの重心を下げて前後トレッドを10mm拡大したことで、ボディ全体でしっかりと地面を掴むスタンスの良さを強調するプロポーションを表現。先代モデルからAピラーを約35mm後退させ、フロントアクスルとAピラーの位置を適正化。同時に、ボディを前後方向に貫く大きな動きとリフトゲートからリアタイヤへ向かう台形の造形により、どこから見てもタイヤにしっかりと荷重がかかった力強い骨格を表現。

・薄型化し低く構えたヘッドランプ、先端をヘッドランプの下側に通して左右への広がりを強調したシグネチャーウイングなど、水平基調の動きを際立たせた低くワイドな表現による進化したファミリーフェイス。フロントグリルのメッシュ部分に三角錐をかたどった精緻なパターンを採用し、立体感を強めたシグネチャーウイングの造形と相まって、彫りの深い精悍な表現を創出。

・ボディの前後方向に向かって変化する面造形の中に、美しい映り込みをつくり込んだフォルム。ハイライトや映り込みの変化と動き、そのピークの位置を徹底的に調整し、艶やかに変化する光の表情を表現。

・艶やかなフォルムを質感高く際立たせる、新ボディカラーソウルレッドクリスタルメタリックを採用。ソウルレッドプレミアムメタリックでつくり上げた生命力にあふれたエネルギッシュな鮮やかさ、濁りのない深みと艶感を進化させ、より高次元で両立することで、瑞々しい透明感ある赤を実現した。

 

◇インテリアデザイン

REFINED TOUGHNESS=洗練された力強さを表現するために、空間フォルム質感の領域で注力している。特に空間の領域では人間を中心とし、乗員を取り巻く構造物のあり方にまで立ち戻ってデザインすることで、全ての乗員が心地よい緊張感と安心感を感じられる基本骨格をつくり上げた。そのうえで、SUVらしい剛性感と上質さを感じられるフォルム、精緻な仕立てが感じられる質感を極めたインテリアデザインをつくり上げた。

マツダ 新型CX-5

・ステアリングホイールのセンターから左右へと連なるインテリアの要素を水平基調に揃えた、心地よい緊張感と横方向への広がりのある空間。

・SUVらしい剛性感と上質さを融合させた、立体感のあるシートデザインや彫りの深い造形の空調ルーバー。

・天然のウッドのような温かみと金属の持つ力強さを融合させ、深みのある表情を表現したデコレーションパネルの加飾フィルム。

・インテリアカラーはインストルメントパネルを境にアッパー部とロワー部で色を使い分け、クルマとの一体感と空間の広がりを強調。ピュアホワイトまたはブラックのレザー内装、ブラックのファブリック内装をラインアップ。(設定は市場・仕様によって異なる)

パッケージング

新型CX-5では人間中心の設計を徹底的に追求し、先代モデルでも高く評価されてきたパッケージングをさらに磨き上げた。乗るすべての人がドライブをゆったりと楽しめる、心地よい居住性を実現している。

マツダ 新型CX-5

◇運転環境、居住性

・ドライバーが自然に手足を伸ばした位置に操作デバイスをレイアウトした、理想的なドライビングポジションを実現。そのうえでフロアコンソールの高さを上げ、シフトノブの位置を先代モデル比で約60mm(AT車)

・約40mm(MT車)上方に設置して操作性を向上。前方視界はAピラーの後退により左右の見開き角を拡大するとともに、アウターミラーの小型化により斜め方向の視認性を向上。後方視界はベルトラインの高さを先代モデルよりもやや低くすると共に、リアドアウインドーに分割のない一枚ガラスを採用し、優れた視界性能を確保。

・フロントシートはシートバックにサスペンションマットを採用するとともに剛性を部位ごとに最適化し、体幹をしっかり支え上体の横揺れや頭部の移動を抑制。座面には新たに高減衰ウレタンを使用して乗り心地を向上。

・リアシートには2段式のリクライニング機構をマツダ車で初採用。ヒップポイント高の低下、人間の下半身の形に沿った立体的な形状の座面、リアシートヒーターや後席専用のエアコン吹き出し口の設定などにより快適性を大幅に向上。

・ハイマウント化したフロアコンソールには、アジャスター付の大型カップホルダーを左右に並べて配置し、使い勝手を向上。

・荷室容量は505L(DIN方式、サブトランク含む)とし、先代モデル(500L、DIN方式、サブトランク含む)と同等の実用性を確保。

◇ヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)

・三連メーター右側のマルチインフォメーションディスプレイ(MID)に高精細な4.6インチカラーTFTを新採用。

・フロントウインドーにナビゲーションの情報などを投影するアクティブ・ドライビング・ディスプレイを新採用。

・7インチセンターディスプレイは、ダッシュボード上への独立配置に変更し、ドライバーの視線移動量を低減。液晶とタッチパネルを貼り合わせることで、クリアに表示する新構造をマツダ車で初採用。

(設定は市場・仕様によって異なる)

◇Mazda CONNECT

・スマートフォン等と連携して、インターネット接続やコミュニケーション機能をクルマでの移動中にも手軽に利用できるカーコネクティビティシステムMazda CONNECTを採用。

・オーディオ機能、ハンズフリー通話、Aha by HarmanによるWebコンテンツと連携できるコミュニケーション機能、SDカードメディアのデータを用いたナビゲーション機能などを搭載。

マツダ 新型CX-5

◇オーディオシステム

SUVの車両特性に最適な専用チューニングを行い、高音域の明瞭度と低音域のタイト感をさらに向上。Aピラー内蔵型の左右ツイーターを新採用し、乗員の耳に近い位置で音を鳴らすことで、よりクリアで自然なサウンドを実現。

・Boseプレミアムサウンドシステムには、Bose社と共同開発した10スピーカーシステムを採用。走行ノイズ補償システムAUDIOPILOT 2とサラウンドサウンドシステムCenterpoint 2も搭載。

ドライビングダイナミクス

マツダは、人間の感性に合った運転操作を通して心と体を活性化させることを目指した人間中心の開発哲学に基づいて、ドライバーとクルマの一体感を深めるクルマづくりに取り組み続けている。新型CX-5では、ドライバーだけではなく乗るすべての人が走る歓びを感じられるよう、パワートレインからハンドリング性能、乗り心地、静粛性など、すべての性能を磨き上げ、心地よく爽快なパフォーマンスフィールと同乗者の快適性を両立させた。

マツダ 新型CX-5

◇パワートレイン

・エンジンには、クリーンディーゼルエンジンSKYACTIV-D 2.2、直噴ガソリンエンジンSKYACTIV-G 2.5およびSKYACTIV-G 2.0を市場ごとに適切なラインアップで設定。トランスミッションは、6速オートマチックトランスミッションのSKYACTIV-DRIVEと6速マニュアルトランスミッションのSKYACTIV-MTを設定。リニアで力強い加速性能と優れた燃費性能、そして高い環境性能を実現。

・前輪スリップ予兆検知システムを採用したマツダ独自のi-ACTIV AWDを設定。エネルギー損失を全温度域で低減する低粘度オイルを採用するとともに、パワーテイクオフとリアディファレンシャルユニットの軸受け部をボールベアリング化し抵抗低減を実現。

◇SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS

・車両運動制御技術SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICSの第1弾G-ベクタリングコントロール(GVC)を採用。ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを変化させ、四輪への接地荷重を最適化。重心高が高く横揺れが発生しやすいSUVにおいて大きな効果を発揮し、クルマの応答性と安定性を高レベルで両立すると同時に、同乗者の体の横揺れを軽減する快適な乗り心地を実現。

G-ベクタリング コントロール作動イメージ ※写真はイメージです

◇SKYACTIV-CHASSIS

・コラム式電動パワーステアリングを採用したうえで、ステアリングマウントをリジッドマウント化し、リニアリティとステアリング剛性を向上

・フロントにマクファーソンストラット式、リアにマルチリンク式のサスペンションシステムを採用。フロントダンパーのピストン径拡大や液体封入式のフロントロアアームブッシュなどにより、ロール時にドライバーが感じる浮遊感や人間が不快に感じやすい振動を抑制。

・フロントにベンチレーテッドディスク、リアにソリッドディスクのブレーキシステムを採用。停車時にブレーキから足を離しても停車状態を維持できるオートホールド機能を新採用。

◇SKYACTIV-BODY

・ねじり剛性を先代モデル比15.5%向上させ、ドライバーの操作への応答性の遅れを低減。

・Aピラーに1,180MPa級、サイドシルやBピラーには980MPa級の超高張力鋼板を新たに使用するなど、超高張力鋼板の採用比率を拡大。

◇NVH性能、空力性能

・走行時に乗員がストレスなく会話を楽しめる空間を実現するため、粗い路面での低周波のロードノイズ低減と、高速走行時の高周波の風騒音とタイヤ騒音の低減に注力。100km/h(62mph)走行時、先代モデル比で、室内の会話明瞭度を約10%、荒れた路面での音圧を約1.3dB改善。

・もっとも効果的な部位に空力パーツを設定したほか、グリル開口部内にダクト形状を採用し、優れた空力性能を実現

安全性能

マツダの安全思想Mazda Proactive Safety(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)に基づき、ドライバーが安全かつ安心して運転できる状態を最大限に続けられることを追求し、乗るすべての人たちの走る歓びを支えている。

リスクの認識を支援して被害の低減を図るアクティブセーフティでは、認知支援と運転支援の領域に新技術を採用するなど、先進安全技術i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)をより充実させた。また、パッシブセーフティでは、高強度・安全ボディSKYACTIV-BODYのマルチロードパス構造を高効率化するとともに超高張力鋼板の採用を拡大。歩行者保護性能を高める新構造と相まって、世界の衝突安全評価を高いレベルでクリアすることを目指して安全性能をつくり込んでいる。

マツダ 新型CX-5

◇アクティブセーフティ

・停車状態から追従走行を開始できるよう進化したマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)や、制限速度などの標識を読み取ってアクティブ・ドライビング・ディスプレイに表示する交通標識認識システム(TSR)などを採用。

◇パッシブセーフティ

・衝突エネルギーを効率的に吸収・分散してキャビンの変形を抑制する高強度・安全ボディSKYACTIV-BODYを採用。Aピラー周りの強化や高強度材料の採用拡大により、軽量化と高い衝突安全性の両立を図る。

・万一の際に備えたきめ細かな安全装備・機構を採用。ヘッドレスト内部への発砲ポリプロピレンの追加やシートバックフレームの取り付け工法の最適化により、フロントシートの頸部衝撃緩和構造の機能を向上。

・ボンネット内部やフロントバンパーに、歩行者の頭部や脚部、下肢への障害を低減する構造を採用。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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