メルセデス・ベンツ、最上級SUV「GLS」を発売
メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・ベンツ「GLS」を発表し、4月27日より発売する。
価格(消費税込)は、GLS 350 d 4MATIC(受注生産)が1,070万円、GLS 350 d 4MATIC Sportsが1,190万円、GLS 550 4MATIC Sportsが1,500万円、メルセデスAMG GLS 63 4MATICが1,900万円となる。
「GLS」の前身である「GLクラス」は、大人7名がゆったりと乗車できるゆとりあるボディサイズに、オンロード/オフロードを問わない優れた走行性能を備え、上質で高いプレステージ性を持つラグジュアリーなSUVとして高い評価を得ていた。
今回の新型モデル導入により、メルセデスのSUVモデルを表す「GL」と車格を表す「S」を組み合わせ、「GLS」とした。
「GLS」のエクステリアは、スポーティでダイナミックな最新のメルセデスデザインとSUVデザインを組み合わせた、メルセデスの最上級SUVにふさわしいエクステリアに刷新された。
フロントグリルには2本のルーバーと大口化したエアインテークなど特徴的なAMGデザインを採用するとともに、アンダーガードやルーフレール、サイドスカートなど随所にクロームルックのエクステリアパーツを取り入れ、スポーティとSUVのデザイン要素を融合した。
また、「メルセデスAMG GLS 63 4MATIC」の足元には、メルセデス・ベンツの現行ラインアップで最大径となる22インチのブラックAMGマルチスポークを装備している。
インテリアは、メルセデスのフラッグシップモデルSクラスと同等の上質さを備えている。3列シートの全席にエルボールームとヘッドルームを広く確保しており、大人7人がゆったりとくつろげる室内空間が広がる。
また、シートレイアウトを変更することで、ラゲッジルームを680リッターから最大積載量2,300リッターまで調整することができる。
「GLS 350 d 4MATIC」「GLS 350 d 4MATIC Sports」に搭載される3.0リッターV型6気筒BlueTECエンジンは、ピエゾインジェクターを用いた最新のコモンレールシステムや 電子制御式可変ターボチャージャーなどの先進テクノロジーにより、最高出力258PS(190kW)とともに最大620N・mもの強大なトルクを発生し、大型SUVモデルに相応しい力強い動力性能と優れた燃費経済性をもたらす。
排出ガスに尿素水溶液「AdBlue」を噴射して化学反応(還元作用)を発生させ、有害な窒素酸化物(NOx)を大幅に削減する尿素SCR(Selective Catalytic Reduction:選択型触媒還元)ディーゼル排出ガス処理システム「BlueTEC(ブルーテック)」を採用し、世界でも厳しいとされる日本のディーゼル排出ガス規制に適合する優れた環境性能を実現した。
また、可変エンジンマウントを採用することで、静粛性と低振動性を実現し、アイドリングから高速走行までのすべてのシーンで、プレミアムSUVにふさわしいパフォーマンスを発揮。さらに、「9G-TRONIC」の採用により、1つのギアが受け持つ速度域が狭くなるため変速ショックとエンジン回転数の上昇が抑えられ、静粛性と燃費の両方を高いレベルで実現する。
「GLS 550 4MATIC Sports」には、最大出力455PS(335kW)、最大トルク700N・m(71.4kg・m)を発生する4.7リッターV型8気筒ツインターボBlueDIRECTエンジンを搭載し、今回から搭載される「9G-TRONIC」との採用により、ハイパワーと高い燃費性能を両立させている。
「メルセデスAMG GLS 63 4MATIC」に搭載される5.5リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジンは、メルセデスAMG社による開発であることはもちろん、エンジンのパフォーマンスを最大限引き出す専用チューニングが施され、最高出力585PS(430kW)、最大トルク760N・mとセグメントNo.1の性能を発揮する。
またその強大なトルクを路面に確実に伝えスタビリティを向上する専用セッティングの四輪駆動システム「AMG 4MATIC」、AMG専用に最適化し操縦安定性と快適性を両立したエアサスペンション「AMG RIDE CONTROL スポーツサスペンション」、コーナリングのロールを抑え走行安定性を向上させる「ACTIVE CURVE システム」が採用されている。
シャーシは、路面状況や走行状況に応じてばね定数、減衰力、車高を自動的に調整するADS PLUS(アダプティブ・ダンピング・システム・プラス)付電子制御式エアサスペンション「AIRマティックサスペンション」を装備、優れた走破性をもたらす最新のフルタイム四輪駆動機構「4MATIC」や、走行中の横風に対してブレーキ制御により安定した走行をサポートする「クロスウインドアシスト」などとあいまって、オン/オフロードを問わず走行安定性と快適性を実現した。
今回の変更に伴い、快適性、効率性、俊敏性を兼ね備えたメルセデス最新の9速オートマティックトランス ミッション「9G-TRONIC*」を採用し、「4MATIC」と組み合わせて様々な天候や路面状況下で常に最適なトラクションを発揮する。*GLS 350 d 4MATIC, GLS 350 d 4MATIC Sports, GLS 550 4MATIC Sportsに設定
また、オフロードパフォーマンスを支える機能としては、急勾配の下り走行時にスイッチひとつでエンジン回転数とブレーキを自動制御して速度を一定に保ち安定した走行を可能とする「DSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)」や、オフロード走行時にスイッチ切替によりアクセルやブレーキ、トランスミッションの制御をオフロード向けに最適化するオフロードモードを装備。
さらに、「GLS 550 4MATIC Sports」に標準設定される「ON&OFFROADパッケージ」は、 6つのドライビングプログラムを備えており、トランスミッションのシフトプログラムに加え、エンジン特性、サスペンションの減衰特性、ステアリング特性、ECOスタートストップ機能がドライビングシーンに応じ連動して変化する。
また、本格的なオフロード走行に備えたアンダーボディパネルやローレンジモード、サスペンションの拡張レベルコントロール、電子制御デフロックなどの装備が追加される。
全モデルに標準装備の「レーダーセーフティパッケージ」をはじめとする安全運転支援システムは、ドライバーの疲れを最小限に抑える快適性が安全なドライブに貢献するという思想に基づき、安全性と快適性を高次元で融合させたもので、メルセデス・ベンツではこれを「インテリジェントドライブ」と総称している。
「インテリジェントドライブ」の土台となっているのが、クルマの周囲360°をカバーする複合的なセンサーシステム。フロントウインドウ内側のステレオマルチパーパスカメラは、最大500mの範囲で大まかな様子をモニターするほか、2つのカメラで車両前方約50mの範囲を立体的に捉える。
レーダーセンサーは、フロントおよびリアバンパー側面に内蔵された25GHzの短距離レーダー、ラジエーターグリル奥の77GHzの中・長距離レーダー、リアバンパー中央の25GHzマルチモードレーダーの合計6個が搭載されている。
これらのカメラとレーダーから得られたデータをコントロールユニットで融合させ、安全運転支援システムに対応するデータを作成。このデータを高度なアルゴリズムで解析することにより、先行車両、横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出し、その位置を特定する。これにより、状況を判断して、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストする、まさに「部分自動運転」を実現した。
また、安全性に加え、利便性を向上する装備として、車両周囲の状況をモニターする「360°カメラシステム」、自動操舵・ブレーキ機能により縦列駐車と車庫入れをアシストする「アクティブパーキングアシスト」を全モデルに標準装備した。
さらに、イグニッションをOFFにしてドアを開けた際に運転席/助手席それぞれの足元にメルセデス・ベンツのスリーポインテッドスターが浮かび上がる「ブランドロゴプロジェクターライト」も全モデルに標準装備している。
さらに、センターコンソールの専用コントローラーを操作するだけで5つのモードからドライバーが望むキャラクターに瞬時にセッティング可能な「ダイナミックセレクト」も標準装備。選んだモードに応じて、スロットルレスポンスと9G-TRONICのシフトスケジュールが変化し、快適性や燃費を優先する走りから、素早いレスポンスでスポーティなドライビングまで楽しむことができる。
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