マツダの新技術「アクアテック塗装」が内閣総理大臣賞を受賞
マツダは、『第6回ものづくり日本大賞』において、揮発性有機化合物とCO2を同時削減する新塗装技術「アクアテック塗装」が、内閣総理大臣賞(「製造・生産プロセス」部門)を受賞したことを発表した。
ものづくり日本大賞の「製造・生産プロセス」部門の内閣総理大臣賞は、製造・生産工程における画期的なシステムや手法の開発・導入によって、生産の抜本的効率化など、生産革命を実現させた個人又はグループを表彰するもの。マツダが内閣総理大臣賞(「製造・生産プロセス」部門)を受賞するのは今回が初となる。(第5回ものづくり日本大賞では、「マツダ モノ造り革新」が経済産業大臣賞を受賞)
今回の受賞にあたり、「塗装工程の工程革新と塗料の機能集約により、塗料やエネルギーなどの資源効率を飛躍的に向上。これにより、トレードオフの関係にある、揮発性有機溶剤(VOC)排出量とCO2排出量の同時削減を実現。さらに、この技術をカラー開発にも適用する事で、ソウルレッドに代表される高意匠カラーを実現するなど、環境/品質/経済性の相反する課題を総合的に解決。アクアテックのものづくり革新技術は、自動車塗装工場にとどまらず、塗装業界全体へ広く普及することが期待される」との評価を得た。
受賞概要
【業績名】
揮発性有機化合物とCO2を同時削減する新塗装技術「アクアテック塗装」
【受賞者】
菖蒲田 清孝氏/マツダ株式会社 常務執行役員
圓山 雅俊氏/マツダ株式会社 常務執行役員
素利 孝久氏/マツダ株式会社 特別顧問
農沢 隆秀氏/マツダ株式会社 技術研究所 技監
内閣総理大臣表彰「ものづくり日本大賞」とは
日本の産業・文化の発展を支え、豊かな国民生活の形成に大きく貢献してきたものづくりを着実に継承し、さらに発展させていくため、製造・生産現場の中核を担っている中堅人材や、伝統的・文化的な「技」を支えてきた熟練人材、今後を担う若年人材など、ものづくりの第一線で活躍する各世代のうち、特に優秀と認められる方々を顕彰する制度。平成17年度の制度創設後、経済産業省が国土交通省、厚生労働省、文部科学省と連携して隔年で開催されており、今回で6回目を迎えている。
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