生徒を好きになった教習所教官【クルマ×恋愛コラム】
クルマにまつわる恋愛話。これまで失敗談や、なんとも切ない話をお届けしてきました。
今回は「教習所の先生が生徒に恋に落ちた」というあまーいお話。
教習所の先生の名言に注目です。
生徒を好きになりました(30代男性/教習所教官)
5年以上前の話なので、思い出話としてお話します。
私は教習所で教官をしています。教習所と言えば「教官に恋した」という女性の話をよく耳にしませんか?実際に私も、何度か告白された経験があります。これまでの人生で告白された経験なんてないし、顔は冴えないのになんでモテるんだろう?と不思議でしたが、教官の先輩方に聞くとどうやら『吊り橋効果』らしいです。
運転が一切できない生徒達は実技の際にとても緊張するため、運転ができる教官が凄い人だと思い込み、恋だと勘違い?する方が多いんだとか。
私の教習所は「生徒との恋愛禁止」なので、生徒を恋愛対象に見たことはありませんでした。
“あの日までは…”
午前は学科の担当だったので、いつものように教室に向かいました。学科の時間、だいたいみなさん後ろから座っていくものなんですけど、その日は一番前の真ん中に初めて見る女性が座っていました。そして私は一目ぼれをしました。
ダメだとわかっていても気になってしまう。しかし、職を失っては困るのでその気持ちをぐっとこらえました。
午後、実技の時間になり待合室に担当の生徒を呼びに行きました。「○○さん~」と呼ぶと、なんと一目ぼれした女性が「はい。よろしくお願いします」と私の目の前に。これは夢なのか。神様のいたずらなのか…
車内で二人きり…この実技の時間、教習所内にいたどの生徒よりも緊張していた自信があります。
2度目の実技と話していた彼女が「先生、私本当にへたくそで…危なかったら補助ブレーキ踏んでください。お願いします」と涙目で行ってくる姿にノックアウト。
「できることなら僕の心のブレーキを踏みたいです」と…心の中でつぶやきました。
その後、彼女の教習を担当することはなく、学科の時や待合室で顔を合わせる程度でした。特に進展はなく…彼女は教習所を卒業していきました。それから今まで生徒に恋をすることはありません。
いかがでしたか?「心のブレーキ」…うまいこと言いますね。進展がなかったと言うことは、心のブレーキをしっかりと踏めたんでしょうか。教習所の教官に恋をする友達、私の周りにもいました。それを「教習所マジック」と呼んでいたんですけど、卒業すると冷めてしまうようです…
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