富士重、「アイサイト」などぶつからない車を目指した開発が文部科学大臣科学技術賞を受賞
富士重工業は、同社の技術開発者5名が平成24年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において「ぶつからない車を目指した先進運転支援システムの開発」で科学技術賞を受賞したと発表した。
文部科学大臣表彰は「科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者」を表彰するもので、富士重工業では初めての受賞となる。
本開発は、次世代の安全技術として「ぶつからないクルマ」を目指し、2つのCCDカメラを搭載したステレオカメラを独自開発。
世界で初めてステレオカメラのみで、衝突する危険を認識した場合に自動ブレーキによって車両を減速・停止させ前方衝突の回避または衝突被害の軽減を図る「プリクラッシュブレーキ」など、多くの運転支援機能を実現した。
また、一つのセンサで前方車両までの距離、速度差、相対位置の算出と運転支援の制御機能を行うことで低コスト化も可能となった。
従来よりも安価な10万円のシステム販価と機能のバランスが、多くのユーザーの支持を得ており、システム展開比率は搭載車種によっては8割以上(一部車種は搭載グレードでの比率)を達成している。
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