【レクサス LX 新旧外装比較】新型LXではフレームレスで一体感が増した新デザインのスピンドルグリルや、ブランドロゴを「LEXUS」に変更
- 筆者: 望月 達也(MOTA編集部)
14年ぶりのフルモデルチェンジを行い、4代目へと進化したレクサスのフラッグシップSUV「LX」。新型LXはトヨタ 新型ランドクルーザー300の兄弟車で、悪路走破性はそのままに、専用のデザインが与えられている。ここでは、そんな新型LXと先代モデル(LX570)の外装の違いを写真とともに比較していく。
14年ぶりにフルモデルチェンジしたレクサスのフラッグシップSUV
1989年に北米で発足し、日本国内では2005年8月に開業したレクサス。
そんな同社のフラッグシップSUVであるLXは、1996年に登場した初代と1998年に登場した2代目共に、トヨタ ランドクルーザーをベースとして北米を中心に販売された。2007年には3代目(先代モデル)へフルモデルチェンジし、2回目のマイナーチェンジに合わせ同社のフラッグシップSUVとして2015年から日本でも販売が開始された。
そして2021年10月13日(現地時間)、トヨタ 新型ランドクルーザー300をベースに、14年ぶりのフルモデルチェンジが行われ、4代目となる新型LXがアラブ首長国連邦およびサウジアラビア王国において世界初公開された。
圧倒的な存在感と洗練されたプロポーションを目指し、細部にまでこだわった造形が施された新型LX
今回、新型LXのボディサイズは公表されなかったが、参考までに兄弟車である新型ランドクルーザー300のボディサイズを挙げると、全長4985mm×全幅1980mm×全高1925mm、ホイールベース2850mm。対して先代モデル(LX570)のボディサイズは、全長5080mm×全幅1980mm×全高1910mm、ホイールベース2850mm。
新型LXは「Dignified Sophistication(ディグニファイド ソフィスティケイション)」をデザインキーワードとし、圧倒的な存在感を狙った上質で洗練されたプロポーションを目指し開発が行われ、エクステリアでは力強さを感じさせるとともに細部にこだわった見ごたえのある造形が施されている。
先代モデル(LX570)では、SUVならではのどっしりとしたボディ下部に、車体上部では洗練された都会的な印象を与える。サイドウインドウはピラー(屋根を支える柱)をブラックアウトすることで野暮ったさを抑え、大きく前方に傾いたクォーターピラー(車体後方部のボディと屋根を繋ぐ柱)が洗練さと高級感を高めている。
フレームレスで一体感が増した新デザインのスピンドルグリル
新型LXでは、新デザインのスピンドルグリルを採用している。7組のフローティングバーで立体形状をつくり、フレームの無いシームレスな構成に。一つ一つのバーの厚みをミリ単位で細かく調整することにより、デザイン性とツインターボエンジン搭載に伴う高い冷却性能を両立。
また、サイドラジエーターグリルも冷却性能を確保するため開口部を大きくとり、整流効果の高い形状とし、機能に根差したLXらしいデザインを実現した。
一方の先代モデル(LX570)のフロントマスクは、グリル下部のどっしりとしたデザインが、どんなシーンでも変わらない走破性と安定感をアピールしており、グリル以外にも三連LEDヘッドランプが他のレクサス車を想起させるデザインとなっている。
新旧で見比べてみると新型では大幅にデザインが変更されているのが良く分かる。また、デザインもさることながら、フレームが有るか無いかだけで、ここまでフロントフェイスの一体感に大きな違いが生まれるのかと驚くばかりだ。
新型LXでは、リヤ周りのデザインも大幅に刷新。
2021年10月7日(木)に日本でも発表された次世代LEXUSの第1弾モデル新型NXに続き、リヤの中央に従来のL字ロゴから新たな「LEXUS」ロゴへとブランドロゴが変更されている。
また、リヤコンビネーションランプも、フロントからショルダー、そしてリヤのシルエットに連続する軸の流れにL字形状と一文字を組み合わせたテールランプを新たに採用している。メリハリの効いたシャープなデザインを強調し、LEXUSとしての一貫性を表現している。
ここまでレクサス 新型LXと先代モデル(LX570)の外観を比較して紹介してきたが、特に細部のデザインなどは、フォトギャラリーもぜひチェックしてみてほしい。
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