ホンダ CR-Z 実燃費レビュー【総評編】(2/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
「2ドアクーペ」であるCR-Zを推したい
僕が2ドアクーペを推したいのは、もっとみんな柔軟なスタンスでクルマに乗って欲しいからだ。
「家族と親戚がみんな乗るとすると、7人分のシートが必要だ」
「たとえ、いつも乗るときはひとりかふたりでも、2枚よりは4枚のドアの方が、ないよりはあった方が便利だ」
あまりにも、クルマにいろいろなことを依存し過ぎているような感じがする。割り切って使えばいいのに、使う前から囚われ過ぎなんだ。
バスでもないのに押し込められる6人目や7人目の身にもなって考えて欲しい。
ドアが4枚なくても、シートを前に倒せばいいだけのことじゃないか。20年ぐらい前までは、こんなじゃなかった。もっと、サラッと乗りたい。柔軟な姿勢で、クルマを使いたい。
2ドアクーペは、初夏に半袖シャツに初めて腕を通す時の気分がある。それに対して、大して使いもしない4ドアや7人乗り小型ミニバンなどは、“また冬が来たら着るから”と春が来て暖かくなっても分厚いコートを着続けるような無駄と無粋を感じる。
CR-Zはよくできているが、大人にこそ、乗ってもらいたい。
そのためには、インテリアデザインがもう少し大人っぽいといい。具体的には、多くのスイッチ類を整理して、メーターパネルの照明などを落ち着いたものに改めてもらいたい。
また、少しでもコストを削減するために、他の車種のパーツなどを共用する必要が生じてしまうのかもしれないが、大きなスイッチやボタン類も統合して、階層構造にまとめ、ひとつのスイッチで操作できるようになれば、だいぶスッキリするのではないか。
ひと昔前までは、他の日本車と較べてホンダのインテリアデザインはいい意味でバタ臭く、とても大人っぽかったのだが、最近はそうではなくなった。メーターパネル内の色が運転によって変わったり、「エコドライブ度」を葉っぱの枚数で表現して表示したり、子供っぽいガジェットが多い。
本当に必要なものがよく吟味されたシンプルなインテリアならば、大人は価格アップも容認するのではないだろうか。
CR-Zの走りと燃費は優れているが、インテリアに不満が残った。マイナーチェンジに期待したい。
ホンダ CR-Z 実燃費レビュー 燃費結果
【一般道編】走行ルート:池袋~川越街道~寄居~秩父/実燃費:17.1km/L
【ワインディング編】走行ルート:秩父 波久礼駅~長瀞~秩父市~塩山/実燃費:16.0km/L
【高速道路編】走行ルート:塩山~国道20号~中央道~新宿IC/実燃費:19.2km/L
ホンダ CR-Z 実燃費レビュー 総合燃費:17.4km/L
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