日産 フーガ 500km実燃費レビュー【vol.5 400-500km】(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
250GTには必要なパワーが十分に備わっている
400kmは、常磐道の美野里PAでカウントした。
ここから常磐道と首都高速を経由して東京を目指す。編集Yさんと、いったん運転を代わってもらう。フーガ250GTの後席をチェックするためだ。
フルサイズのフーガ250GTだけのことはあって、後席の頭上空間と足元空間は十分にある。後席に2人で座っても、もちろん余裕たっぷりで、3人で乗ったとしても十分な空間が確保されている。
シートの座り心地も良好だ。前席と形状は異なるが、クッションと形状が十分に吟味されており、これなら長時間乗っても違和感を感じることは少ないだろう。
しかし、気になるところが無い訳ではなかった。リアドアの辺りからなのか、Cピラーと屋根の接合部分の辺りからなのか、風切り音が小さくなかった。
もうひとつ。後席の床から、クルマ全体が受けている大小の振動がかなりハッキリと伝えられてしまっている。これをうまく遮断することができれば、後席は極上の空間になるだろう。今後の改良に期待したい。
「かなり速いですよね。試乗会で、250GTより排気量が1,200ccも大きなエンジンを搭載する370GTにも乗りましたけど、この250GTでも十分な速さです」
今日一日、この250GTでいろいろなシチュエーションを走って来たけど、パワー不足を感じることは一度もなかった。
メディア試乗会で乗った、370GTの加速性能の高さとシャープなハンドリングの組み合わせはとてもスポーティで好ましかった。その点について、Yさんと僕の意見は一致。
そして、250GTがそれよりもどこか見劣りするところがあるのかと問われたとしても、“ノー”と答える。
250GTには、必要なパワーが必要十分なだけ備わっている。
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