スカイラインクロスオーバー 実燃費レビュー【vol.6 総評編】
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
優秀な燃費のみならず動力性能や快適性も高い
御殿場郊外で行われたスカイラインクロスオーバーのメディア試乗会で、商品企画本部の藤山修氏は、「マチュア(成熟した)な人に乗っていただきたい、マチュアなクルマです」と僕に語った。その言葉は非常に意義深い、と思った。
藤山氏の真意は、次のようなものだ。「若い頃からいろいろなクルマに乗り、クルマの善し悪しや楽しみ方をよくわかっている人が、日本にも増えてきている。スカイラインクロスオーバーは、そういった舌の肥えた人に乗ってもらいたい。舌が肥えた人に満足してもらえるように、開発には十分な時間と手間を掛けました」
藤山氏は、スカイラインクロスオーバーが存在できているのはEX37が一定台数アメリカで売れていることに依っていることを付け加えた。
「価格が安くないので、国内での月間予定販売台数は200台と少ないです」たとえ少なくても、こういうクルマが買える選択肢の存在は貴重だ。いろいろなクルマが選べるということが豊かな社会なのだし、自動車マーケットが成熟している証となるだろう。
「安く作って、安く売る」ことが過剰に求められている最近の日本の自動車マーケットで、スカイラインクロスオーバーはもうひとつのクルマの作り方と買い方とあり方を示唆している。
「安く作って、安く売る」ことは、とても大切なことだ。でも、「買ったあとのこと」はそこでは考慮されない。気に入ったクルマに長く乗りたいと、クルマ好きなら誰でも望んでいるわけだから、それにかなう「長く乗れる、乗りたくなるクルマ」が作られなければならない。
スカイラインクロスオーバーは燃費の優秀性だけにとどまらず、動力性能や快適性なども見事で、ほぼ狙い通りのマチュアなクルマに仕上がっている。
決して安いクルマではないが、新車で買って、10年10万キロどころか20年20万キロ乗り続けてみたい。そう思わせるだけの内容を持っている。
こういうクルマが増えてくれば、日本のクルマ社会ももっとマチュアになっていくことだろう。
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